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海外で車中泊は自殺行為?法律で禁止されている国も

ドライブ&観光

海外に旅行に行く時、レンタカーを借りる人も少なくありません。

特にアメリカは日本に比べて移動距離が長くなるため、レンタカーでドライブをし、車中泊をしながら旅行を楽しむ人も増えてきています。

しかし、日本でも強制わいせつや窃盗に巻き込まれることのある車中泊。海外での車中泊に危険はないのでしょうか?

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車中泊とは

車中泊とは、書いて字の通り「車の中に泊まる」ことです。サービスエリアで運送業の方がトラックで眠っているのも車中泊に当たりますが、ここでは車の中で寝袋を使うなどして眠ることを指します。

最近は道の駅の増加やキャンプの流行で、日本国内でも車中泊をする人が増加傾向にあります。

車中泊のルール

道端に停めて車中泊をするのは路上駐車になってしまうためNGです。駐車場等に停めるようにしましょう。

また、車中泊の定番スポットとなりつつあるサービスエリアや道の駅ですが、車中泊を歓迎しているところと禁止しているところがあり、両極端となっています。
日本国内で車中泊をしたい場合は、予め下調べしてから行きましょう。

目隠しをしていない車で寝ていたら知らない人に車内を覗き込まれた、入ってこようとしたといった事もあるため、防犯には最大限気をつけなければなりません。

海外のルール

海外での車中泊をする前には、海外のルールを知っておかなければなりません。ドライブ旅で人気のアメリカは州によってルールが違うので注意しましょう。

海外には「レストエリア」というサービスエリアのような施設が点在しています。
道端に停めて仮眠を取るという行為は原則禁止されていますので、基本的に車中泊をする場合はここに泊まるという人が多くなっています。

レストエリアはアメリカ全土にありますが、「オーバーナイトパーキング」についての決まりが各州にあります。

オーバーナイトパーキング、つまり夜通し車を停めていても良い州と、ダメな州があるのです。
オーバーナイトパーキング可能な州は以下の20州です。

アラスカ州、アリゾナ州、カリフォルニア州、アイダホ数、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ミネスタ州、ミズーリ州、モンタナ州、ネバダ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、ノースダコタ州、オハイオ州、オレゴン州、ロードアイランド州、テキサス州、ユタ州、ワシントン州

この20州については車中泊が可能です。ただし停泊禁止表記のあるレストエリアもあるので注意しましょう。

時間制限のある州

オーバーナイトパーキングNG、またはオーバーナイトパーキングOKでも滞在時間制限を定めている州もあります。

アーカンソー州、ニューメキシコ州、ネバダ州…1日(24時間)
カンザス州…18時間
ニューヨーク州、アイダホ州…16時間(ニューヨーク州は3時間、アイダホ州は8時間のところも有り)
オレゴン州…12時間
カリフォルニア州、ワシントン州…8時間
ミネスタ州…6時間
ネブラスカ州、アイオワ州…5時間
ニューハンプシャー州、サウスダコタ州、ノースカロライナ州、ミシガン州、ケンタッキー州…4時間
フロリダ州、メリーランド州、オハイオ州…3時間
サウスカロライナ州、テネシー州、バージニア州…2時間

これを越えて停めていると警官に注意される可能性がありますので気をつけましょう。

停泊OKはレストエリアに限ったことで、特に国立や州立の公園内、または公園を通過するハイウェイ(高速道路)での車中泊は禁止されています。
最悪の場合レッカー移動されてしまいますので、注意しましょう。

海外で車中泊することの危険性

海外で車中泊する場合は、まず最初に「海外は危険である」という防犯意識をしっかり持つことが大切です。

特に都市近郊のレストエリアは犯罪者やそれに近い者が多く集まる傾向にあります。

スペインやイタリアではキャンピングカーをはじめ、車中泊をしていた人が窓を割られ、睡眠ガスで襲われる事件が多発しています。

都市近郊のレストエリアは人も車も少ないため静かで眠りやすい環境です。しかし静かだということは、何かあった時に助けを求める人がいないということです。

そういった環境は強盗やドラッグの密売人等の犯罪者にとっても好都合です。

9.11以降パトロール等の強化はされていますが、犯罪がなくなったわけではありません。言葉の違う国で犯罪に遭わないために、最大限できる防犯を心がけましょう。

海外のオススメ車中泊ポイント

レストエリアに泊まるのが一般的ですが、先程述べたように都市近郊の静かなレストエリアはNGです。

レストエリアに泊まる場合は、人の出入りが多く、賑わっているところがいいでしょう。

ニューヨーク州には交番のあるレストエリアもありますので、最初に車中泊をする場合はそこに泊まってから車中泊に慣れていくのもおすすめです。

また、海外には「RVパーク」という車中泊専用のキャンプ場もあります。

キャンピングカーで利用するために作られており、電力の供給や水道、排水溝、ケーブルテレビの端末、ランドリー、トイレなど、快適に過ごすための設備が整えられています。

RVパークは隣の車との距離が遠すぎず、隣同士で交流できるのも魅力の一つです。何かあれば気付いてもらいやすいというメリットもあります。

一泊およそ40ドル~100ドルで、長期間滞在で割安になる施設も多いです。

まとめ

海外での車中泊は

①決められた場所以外での停泊はNG

②賑わっているレストエリア、またはRVパークに泊まる

③防犯意識をしっかり持つ

この3点が大切です。

その国の歴史や雰囲気、地域の経済事情など、海外では知らないことが多くあります。特にアメリカは銃社会ですので一層注意が必要です。

危険な目に遭わないよう、海外での車中泊を考えている方はしっかりと下調べをしてから行うことをおすすめします。