皆さんが初めて自動車を購入する時の事を少し考えてみてください。自動車を購入するときに、購入に必要な費用を頑張って貯金して、即金で買えるようになってから初めて自動車を購入すると言う方はあまりいないのではないでしょうか?近年では「若者の自動車離れ」等が叫ばれていますが、それでも自動車を購入する方は少なくなく、特に地方に住んでいる方であれば自動車がないと生活が難しいなんて場所も多いですよね。そして、自動車の購入をするときには、新車、中古車に関わらず多くの方がマイカーローンを組んで購入すると言うのが一般的でしょう。
しかし、ローンを組んだ後に転職して収入が落ちてしまった等、ローンの支払いが厳しくて困っていると言う方も少なからずいらっしゃいます。そこで今回は、マーカーローンが払えなくなった場合はどうなってしまうのか、また、マイカーローンが払えない時にはどう対処すればいいのか等の対処法をご紹介したいと思います。
マイカーローンが払えない時はどうなるの?
それでは最初に「ローンが払えなくなった…」といった状況に陥ると、どうなってしまうのか?という事についてご紹介したいと思います。ローンを組むときには、将来的に無理なく返済できるようにと考えて組むものですが、予期せぬ転職や会社の状況などによって、予め組んでいたローンの返済が難しくなるといった事も「ない」とは言えません。そこで、ここではローンの支払いが出来なくなった時に起こる事を段階的にご紹介していきます。
①マイカーローンの催促段階
まず、マイカーローンの支払いが難しく、ローンの引き落とし日にお金を用意できていなかった場合、登録した住所に催促状が届きます。催促状が届いた場合には、遅延損害金と催促費用が加算され再引き落とし日に引き落とされます。再引き落とし日も経過してしまった場合には、ローン会社より催促電話がかかるようになります。催促電話は、基本的に登録した自宅や携帯電話に朝昼晩、3回に分けて電話があります。しかし、この電話を無視してしまうと勤務先にローン会社名を隠して電話がかかる場合があります。この段階になると催促電話費用も請求されます。
②自動車の引き上げ告知段階
自動車は、信販会社へ所有権留保している場合、信販会社が借入者から自動車を預かる権利があります。その為、再々引き落とし日を経過してもローンの支払いがない場合、自動車の引き上げを示唆されます。そして、マイカーローンの未払いが1ヶ月以上遅延した場合には明確に自動車の引き上げ時期を伝えられることになります。
③自動車の引き上げ・売却段階
ここが最終段階になります。②で伝えられた自動車の引き上げ予定日までに入金が出来なかった場合には、信販会社によってその自動車は取り上げられます。自動車の引き上げから数日たっても入金が出来ない場合は、その自動車は売却され、ローンの支払いが出来なかった方の信用情報に「延滞」の記録が残ります。自動車の売却対価はローンの返済に充てられますが、その金額がローン残額に足りなければ、不足分が再分割され、借入人には支払いのみ残ります。
自動車を取り上げられて、支払いだけ残る…
マイカーローンの支払いが難しくなった時には、上記の様な事が起こります。どこかの段階で支払いが出来ればいいですが、最終段階まで行ってしまうと自動車が取り上げられた上に支払いだけ残るといった最悪なパターンになる事もあります。自動車は維持するのにも税金やガソリン代などが必要です。自動車の購入は、将来の事もしっかりと考えて計画的に購入しましょう!
マイカーローンが払えない時の対処法は?
それでは実際にマイカーローンの支払いが難しくなった時に、どういった対処をすればいいのかという事もご紹介したいと思います。マイカーローンの支払いが難しくなった時には、諦めてローン会社からの連絡を無視してしまうといった方も多いようですが、これは何の解決にもならないので、しっかりと対処するようにしましょう。
【対処法①】まずはローン会社に相談してみましょう
マイカーローンの支払いが難しいとなった場合、まずはローン会社に連絡しましょう。ローン会社に連絡しても、どうせ何の対処もしてくれないと考えている方も多いでしょうが、実際には支払いのスケジューリングやローン期間の延長などいろいろと相談に乗ってくれる場合があります。というのも、ローン会社にとってもお金が返ってこない事は困りますし、無理にお金を取ってその人が最終的にお金を払えなくなるよりも、無理のない返済計画へ契約を更新することによってお金を返してもらう方が良いからです。
ローン会社へ連絡するときには、単純に返済が出来ない事だけを伝えるのではなく、なぜ今まで通りの支払いが出来なくなるのか、今後どのような形なら返済が可能なのか具体的に相談するようにしましょう。もちろん全てのローン会社が相談に乗ってくれるわけではありませんが、返済能力に余裕ができるまでは返済額を減額してくれることや、月々の返済額を減額し、ローン期間を延ばすなどの対応をしてくれる場合もあります。
【対処法②】自動車を任意売却する
次の対処法は自動車を売却するという事です。マーカーローンが支払えない場合には、上記の様に相談に乗ってくれるローン会社もあります。しかし、一方では『一括返済』を求めてくるローン会社もあります。そして、その場合には、ほとんどの方が自動車を手放すという選択肢になります。自動車を売却するときの注意点は、その「自動車の所有者が誰か?」という事です。所有者が自分の場合は、ローンが残っていても売却することが可能ですが、場合によっては、自動車の所有者が信販会社になっている場合があります。その場合は勝手に自動車の売却はできないので、信販会社に連絡の上、合意を貰って売却します。自動車の売却金額はローン返済に充てられますので、売却金額がローン残高よりも高ければ返金があり、ローン残高に足りなければ残額を返済していく必要があります。
【番外編】マイカーローンが払えなくてもキャッシングなどはNG
マイカーローンの支払いが難しくなると、一時的にキャッシング等でお金を借りて返済する等といった方がいますが、これは絶対にやめた方が良いでしょう。そもそもマイカーローンの返済が滞るような資金状態では、何度もキャッシングを利用して返済しなければならないと言う可能性も高く、結果的にマイカーローンとキャッシングの2重ローンでもっと苦しむといった状況に陥る可能性が高いでしょう。
まとめ
今回はマイカーローンの支払いが出来なくなった時に起こる事や、返済が難しくなった時の対処法をご紹介しました。自動車は、地方の方にとっては生活の必需品として売却なんてできないといった方も多い事でしょう。しかし、いくら「生活に必要だから手放せない」と言っても、マイカーローンの返済が出来なくなり、それを放置してしまうと自動車は差し押さえされ、売却されてしまいます。
また、ローン返済の遅延は、あなたの一生の信用問題としてつきまといます。新しくクレジットカードを作りたい、不動産ローンを組もうとしても審査が通らない…なんてことにならないように、マイカーローンは毎月きちんと支払えるように計画を立ててから組むようにし、万が一返済に問題が出そうな場合には、早急にローン会社に相談するようにしましょう。