1987年に消費税3%が導入されて以降、この30年で5%、8%と引き上げられ、2019年の10月にはついに10%の大台に突入することが決まっています。

前回2014年の増税前には、見事に駆け込み需要が増え、自動車だけで見ても新車を購入した人は例年の30%増とも言われました。

中古車を含めたらさらにその数字は上回るものとなるでしょう。

では、今回の増税を前にして輸入車を買うならどのタイミングがベストなのでしょうか?

日本で販売されている輸入車は基本的に関税がかかっていないので、レートによる値段の変動はあっても、販売元国との定価の差はないのが現状です。

そのため、左右されるとしたら消費税のみ!ということになります。

それでは、消費税増税前・後のシミュレーションをしてみましょう。

「消費税8%」or「消費税10%」確定事項と想定される事項

500万円の車を購入予定のAさんを例に増税前後の違いを挙げてみましょう

確定事項

増税前>————-消費税8%で購入→540万円

増税後>————-消費税10%で購入→550万円 (+10万円)

想定される事項

増税前>————-駆け込み需要が見込めるため、値引き率が低い可能性がある

増税後>————-増税後の売り上げ落ち込みカバーの値引きキャンペーンを狙える

購入例

消費税8%で購入→540万円

消費税10%で購入→550万円 値引き30万で520万円!

どちらがいいの?

『2019年以内に車購入予定・消費税増税分、確実に安く購入したい』→増税前

『車購入は2019年以降でもOK・値引き交渉も得意』→増税後

以上の事を踏まえると、「確定要素をとるか」or「想定される事項にかけるか」となります。

Aさんの車購入の事情や考え方で選択が変わってくるでしょう。

では、想定内のパターンをより具体的に考えてみます。

パターン①【増税前】

自動車販売業界の決算期は3月。これはもう皆さんもご存知かと思いますが、そのために例年1月~3月は各社値引き合戦をして、決算までの売り上げ商戦が繰り広げられるのが恒例行事のようになっています。

毎年この時期には在庫を一掃させるために、各ディーラーがかなりお得な金額を提示してくれるはずですので、増税に関係なく今年は車を購入すると決めているならばこの時期に購入を決めるが最善でしょう。

ここで注意しておきたいのは、増税前の特需はどこでも同じなのでもしかすると例年ほどの値下げは起きないパターンが考えられるという点です。

増税後に車の売り上げが伸び悩むのは十分に考えられますので、よりお得感を出すには増税前と後の値段がそこまで変わらないことをアピールする必要が出てきます。

そこで、消費者に増税後でも自動車の購入を検討する余地を持ってもらうには、本来値引き幅を持っている価格での勝負となるわけです。

この値引き幅が2019年の3月までの段階で抑えられていれば、例年ほどは決算前にお得に輸入車を買えない現象が起きることが考えられます。

パターン② 【増税後】

増税前に例年ほどの値下げ商戦が起きなかったと仮定して、購入を増税後に検討する場合に考えておきたいのは増税前よりも価格がどのぐらい変動したかという点です。

例えば、500万円の車にかかる消費税は増税前が40万円でトータル540万円、増税後が50万円なのでトータル550万円、10万円も違うなら増税前に購入しておこうと思うのが消費者心理ですよね?

しかしその車を増税後に480万円に値下げして販売されたら、トータルでは528万円となり増税前よりもお得に買える逆転が起きる可能性があります。

増税後は自動車のみならず家電製品や不動産においても売り上げの落ち込みが予想されますので、増税直後の数ヵ月も実はお得にお買い物をできるチャンスが十分に残っているのです。

あくまでも各社の戦略を読み解いた上での可能性ですので、間違いなく増税後の方がお得だと断言できるわけではありませんが、増税による売り上げ落ち込みの打撃を回避するならば10月以降まで大幅な値下げを見送ることは十分に考えられます。

逆にこの点を利用して、数社にわたり価格の交渉を行っていくのも増税後ならではの心理戦かもしれませんね。

パターン③ 【決算期を終えた後】

3月の決算期を終えて2019年の4月以降は、マイナーチェンジした新しい車が並ぶことになります。

このタイミングは車種による一定のファン層が必ず存在していますので、4月5月は新作を狙って増税前も後もそこまで需要が変動しないことが予想されます。

この後6月~9月の間に、本当の意味での駆け込み需要が発生します。

9月に商談をしていると10月の納車が間に合わないほど混み合うはずですので、もし増税前にどうしても購入しておきたい場合は8月までに商談と支払いを済ませておく必要がありますね。

この間のセールストークは間違いなく「消費税増税前のご購入をおすすめします。」となるので、なんとなく急いだ方が良いような気になってしまうのが消費者心理ですが、パターンその②のケースまで想定しておくと、本当に車の買い替えを急いでいる場合を除いては、そこまで増税前にこだわらなくても良いのでは?という結論が導き出されます。

まとめ

消費税が10%に増税される前に輸入車を購入するべきかどうかについて掘り下げてきました。

普通に考えれば当然、同じものを買うなら消費税を高く支払うのはもったいないという発想にはなりますが、車の場合は販売店での値下げの裁量によってかなり変動する価格との兼ね合いになります。

また増税と同時に、自動車取得税が廃止され環境に良い車の税率が下がる環境性能割がスタートしますので、購入する車種によってはエコであればあるほど増税後でもそこまで影響を受けない可能性が十分に残っているのです。

肝心なのは、増税する前にと闇雲に車を買い急ぐよりも、本当に必要なタイミングなのか?また増税前にお得ではないのに購入を検討する状況になってはいないか?など冷静に判断し、きちんと数社間で見積もりを出して比較することをおすすめします。