自動車を購入する時には、金額も大きなお買い物となる為、基本的に現金一括で購入するといった方はあまりいませんよね。したがって、多くの方はマイカーローンを利用して自動車を購入するという選択肢になるのですが、マイカーローンには『固定金利』と『変動金利』という物があり、どの金利のタイプにすればいいのか迷うという方は非常に多いものです。
特に自動車を購入するという経験は度々あるという訳ではなく、多い人でも数年に1度程度で、人生の中でもそれほど多く経験するようなものではありません。その為、実際に自動車を購入する時には、どの金利タイプを選択すればいいのか疑問や不安がたくさん浮かんでくることでしょう。
実際にYahoo知恵袋などの大手情報交換サイトなどでは「カーローンでの固定金利と変動金利で迷っています。」「マイカーローンの変動金利と固定金利どっちがいいですか？」「自動車を5年ローンで購入しようと思うのですが固定と変動だとお得なのはどちら？」等といった質問が非常に多く見られます。もしかすると、この記事を読んで頂いているあなたも同様の不安を持っているかもしれませんね。
そこで今回は、マイカーローンの固定金利と変動金利の特徴やそのメリット・デメリットをまとめてご紹介したいと思います。今から、マイカーローンを利用して自動車の購入をお考えであれば、ぜひ目を通しておいてください。
固定金利と変動金利の基本情報を知っておこう
それでは最初にマイカーローンの固定金利と変動金利の基本情報を抑えておきましょう。マイカーローンを組むときには、必ずと言っていいほど出てくるものなので、それぞれのローンの形について抑えておいた方が、絶対に良いでしょう。
固定金利の基本情報
まずはマイカーローンでよく出てくる『固定金利』についてです。あまり専門的な難しい言葉を並べても逆に理解しにくいものですので、ここではわかりやすく簡単にご説明しましょう。
固定金利とは、その名前からも分かる通り、借入から返済完了までの間、契約時の金利がそのまま変わらずに適用されるタイプの物です。要は、金利3%で契約した場合には、返済完了までずっと3%の金利が適用されるという事です。
固定金利のメリット
マイカーローンを固定金利で組むことのメリットは、『市場金利』が上昇したとしてもその影響を受けないという事です。したがって、ローン契約締結後に何らかの理由で市場金利が上昇したとしても、契約時の金利を元に利息計算がなされます。このように金利が固定されるという事は、ローン契約時に「総返済額」と「月々の返済額」が確定することになり、返済計画も立てやすくなるというメリットもあげられます。因みに、繰り上げ返済する場合には、支払う利息は減ります。
固定金利のデメリット
次にマイカーローンの固定金利のデメリットです。これは簡単に言うと「変動金利よりも金利が高い」という点があげられます。固定金利の場合、数年間は金利が固定されるため、市場金利が上がった時のリスク分が予め組み込まれているのです。その為、基本的にマイカーローンの金利は固定金利の方が高くなります。
関西アーバン銀行の「目的型ローン金利優遇キャンペーン」における固定金利と変動金利を参考で見てみましょう。
固定金利
返済期間が5年以内の方：年2.45%～年3.55%
返済期間が5年超の方：年2.60% ～ 年3.70%
変動金利
年1.40% ～ 年3.30%
引用元: 参考：関西アーバン銀行
変動金利の基本情報
それでは次に『変動金利』についてです。ここまでの説明で「金利が変動するのだろうな」という事はわかりますね。もう少し詳しくご説明すると『変動金利』の場合、市場金利に連動して契約期間中に金利が変動するのです。金利の変動は基本的に半年ごとに行われ、金利基準をもとに見直しされます。
変動金利のメリット
変動金利の大きなメリットと言えば、固定金利と比較して利率が低くなることでしょう。利息が低いという事は、月々の返済額を抑える事にもつながります。また、情勢によって市場金利が下げれば、それに連動しマイカーローンの金利もさらに下がることになるので、大きな恩恵を受ける可能性もあります。
変動金利のデメリット
変動金利のデメリットは、メリットと真逆になりますが市場金利に左右される為、市場金利が上がった場合には変動金利も上昇し、損をすることがあります。マイカーローンの金利選択を迷う理由は、これに大きな不安を感じる人が多いからでしょう。また、変動金利の場合、変動する金利により返済しなければならない金額も変わるという事です。その為、金利の上昇があった場合には当初の計画より多くのお金を返済しなくてはならないなど、返済計画が崩れる可能性があります。
マイカーローンを組むなら固定と変動どっちがいいの？
それでは実際にマイカーローンの金利選択をする場合には「どちらが良いのか？」という点も触れておきましょう。一般的に『金利』という物は不景気の際には低く設定され、好景気の時には高く設定されています。その為、マイカーローンの金利選択は、不景気の場合は『固定金利』、好景気の時には『変動金利』が良いと言われます。これは、不景気で今後、徐々に景気の回復が見込めるといった場合には金利の上昇が考えられるという事や、好景気時は景気後退に入り、金利の低下が見込める事・変動金利の方が固定金利よりも金利が安いといった理由がある為です。
しかし、景気動向を一般人が正確に判断する事など、なかなかできるものではありませんので景気動向を金利選択の判断材料にするのは少し難しいかもしれませんね。それではどのようにして金利選択をすればいいのでしょう？
筆者の考えでは、「マイカーローンの金利は、どちらでもそこまで違いはないですが『変動金利』の方がいいのでは？」と考えています。2018年5月現在では、景気も悪くありませんし、今後もしばらくこの情勢は続くと予想されている為、『変動金利』の方が良いと言えるでしょう。さらに、総合的に考えるとマイカーローンは、基本的に3年～5年の借入期間で、金額自体も200万～400万円というケースが多いです。そのため、長期間かつ高額な借り入れとなる住宅ローンと違い、金利変動があったとしてもそこまで大きな影響はないと言えます。したがって、マイカーローンの場合は、変動金利によるデメリットを被るリスクはあまりないので『変動金利』を選んだ方が得策と言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、マイカーローンを組むときに悩む人が多い『固定金利』と『変動金利』の違いについてご紹介しました。上述の通り、マイカーローンを組むときの『固定金利』と『変動金利』には、それぞれメリットとデメリットが存在するのは確かです。しかし、長期間なローンを組むわけではないマイカーローンの場合は、金利変動があったとしてもそこまで大きな影響があるとは言えません。
あまり細かい計算をしても、数年後がどのようになっているのか正確に予測することは難しいものです。マイカーローンを決めるときには自分で決める事も大事ですが、ディーラーや銀行に大多数の人がどちらを選んでいるのかを聞いて参考にしてから決めるのも良いのではないでしょうか？
