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ナンバーによる維持費に違いは?2ナンバーの車検や維持費のお話

車とお金&維持費

今回は、普段あまり気にすることのないナンバープレートについて少し詳しくご紹介してみたいと思います。皆さんも毎日見ているであろうナンバープレートは、正式名称『自動車登録番号標』と言われるもので、このナンバープレートは『道路運送車両法第19条』という法律によって自動車に取り付ける事が義務付けられています。ナンバープレートは、「決まりだから」と、特に何も気にする事もなく取り付けている方が多いのでしょうが、実はナンバープレートの色や地名、ひらがななどにはそれぞれ意味があると知っていますか?
今回は、そんなナンバープレートに記載されている物の中で、3ケタの分類番号について「分類番号とは何か?」や、「分類番号が違うと何が変わるのか?」についてご紹介していきたいと思います。

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ナンバープレートの分類番号とは?

ナンバープレートには、地域や数字、ひらがななど様々な情報が記載されています。そして、それらはそれぞれ意味を持っているのです。その中でもナンバープレートの上部に記載されている3ケタの数字は『分類番号』と呼ばれるもので、自動車の「ボディサイズ」と「エンジン排気量」などにより変わります。皆さんも「3ナンバー」と呼んだり「5ナンバー」と呼んだりすることはありますが、そうですアレの事です。
それでは、わかりやすいように代表的な分類番号についてご紹介しておきましょう。

5ナンバーの自動車

5ナンバーの自動車は『小型乗用車』に分類されるもので、車種にして例を出すとトヨタのヴィッツやホンダのフィットなどがこれに当たります。

5ナンバーの自動車に分類される基準は『全長4.7メートル以下、かつ全幅1.7メートル以下、かつ全高2.0メートル以下、かつガソリン車の場合は総排気量が2000cc以下』の乗用車です。

3ナンバーの自動車

3ナンバーに分類される自動車の基準は、上述した5ナンバーの基準を『1項目でも上回る』普通乗用車の事と覚えておきましょう。つまり、排気量は2000cc以下なんだけど、全長は4.7メートル以上等となると3ナンバーに分類されます。わかりやすい例をあげると、トヨタのプリウスは、20型で1500cc、30型で1800ccの排気量ですが、自動車の全幅が1.7mをこえるので3ナンバーに分類されます。近年人気のコンパクトSUV等は、基本的にボディサイズは5ナンバーの基準を満たしているのですが、排気量が大きいため3ナンバーに分類されている傾向が強いです。

2ナンバーの自動車ってどんな車?

それでは2ナンバーの自動車についてもご紹介していきましょう。2ナンバーの自動車は『人の運送の用に供する乗車定員11人以上の普通自動車』と定められている自動車の事で、わかりやすい例を挙げるとすれば街中を走っている『バス』等です。
「バスなら一般人に関係ないじゃん!」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。2ナンバーを与えられる自動車は『11人以上乗る事が出来る自動車』です。トヨタのハイエースや日産のキャラバン等、一部車種では14人乗りの設定もある為、個人で2ナンバーの自動車を所有する可能性もあるのです。ただし、2ナンバーの自動車は『普通免許』では運転することが出来ませんので注意が必要です。運転免許にも分類があるのは知っていると思いますが、乗車定員が11人以上の自動車を運転するには中型免許、30人以上の自動車になると大型免許が必要です。因みに中型免許がなかった2007年6月以前に取得した普通免許(通称8t限定中型免許)や2017年に新しくできた準中型免許も『乗車定員11人以上の自動車』は運転できません。

2ナンバーの自動車の維持費ってどうなるの?

それでは最後に、2ナンバーの気になる維持費関係についてご紹介しておきましょう。ここでは個人で2ナンバーの自動車を所有することを想定してご紹介していきます。

2ナンバーの自動車税

通常『自動車税』は、その自動車の総排気量で税額が決まりますが、2ナンバーの自動車の場合はそうではなく『乗車定員』で税額が決まります。乗車定員が30人以下の場合であれば定額で33,000円となり、31人、41人、51人、61人、71人、81人以上と税額が上がります。この税額は営業用の場合であれば安くなります。また、その他の自動車と同様に車種による環境負荷などで税率の軽減や重課があります。

2ナンバーの車検費用

2ナンバーの車検は大きく変わるので注意が必要です。2ナンバーの自動車は車検を1年ごとに受ける必要があるのです。ただし、自動車重量税に関しては普通車と比べて安くなっています。例えば、定員10人以下の自家用乗用車(1~1.5t)の自動車重量税は1年あたり18,900円なのに対し、乗車定員11人以上の乗用車(1~2t)の場合は12,600円となり、2ナンバーの方が安くなります。しかし、多少重量税が安くなることを考えても車検にかかる費用は他にも必要なので、2ナンバーの自動車の車検は高くつくと考えた方が良いでしょう。

2ナンバーの保険

まず自賠責保険ですが、基本的に2ナンバーの自動車の方が高くなりますが、ほとんど違いがないといえます。しかし任意保険には注意が必要です。まず、2ナンバーの自動車は、普通の乗用車に乗っていた時の保険があったとしてもその等級を引き継ぐことが出来ません。また、そもそも2ナンバーの保険を取り扱っている自動車保険会社が少ないので、保険会社同士の競争も少なく、比較的高くなってしまう事が多いようです。

まとめ

今回は自動車に必ず取り付けられているナンバープレートの『分類番号』について詳しくご紹介してみました。普段ナンバープレートに関しては、その意味などを深く考えることもなく、気にした事すらないという方も多いかもしれませんね。しかし、ナンバープレートの『分類番号』の違いによって、今回ご紹介したような自動車の維持費は大きく違ってくることを知っておきましょう。特に近年では、ボディサイズは5ナンバーの基準に収まっているのに排気量が大きくて3ナンバーになってしまうといった自動車も非常に増えています。こういった場合には、総排気量で税額が決まる自動車税は高くなってしまうので、将来的な維持費に無理がないのか、しっかりと考えたうえで自動車を選ぶようにしましょう!

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