日本は世界的に見て、自動車生産国として不動の地位を築いてきています。
世界で最大の自動車生産量を誇るトヨタ自動車では、2017年度の自動車総生産台数は1046万台というデータが出ており、これは世界でも屈指の数字です。フォルクスワーゲンの自動車総生産台数1074万台と僅差ながら、2017年度は世界ランキングで第2位の生産台数に輝いています。
2018年の最新データも間もなく発表されると思いますが、世界での生産台数ベスト3に入るなんて、とても誇らしいことですよね。
車の生産で有名な世界的メーカーは、よくモーターショーへの参加をしています。多くのメーカーは新機能の発表のためだけではなく、メーカー間で技術を認め合い今後の発展につなげる事を目的としています。
日本(東京)、ドイツ(フランクフルト)、アメリカ(デトロイト)の3ヵ国で特別に開催されていたモーターショーは、現在のモーターショービジネスの原点といわれています。
後にスイス(ジュネーブ)とフランス(パリ)が加わった世界5大モーターショーは、毎年自動車ファンだけでなく来場者全てが楽しめる車の博覧会、言わば盛大なお祭りのような賑わいを見せてくれます。
新型車のお披露目も目玉ですが、ここ数年はまだ製品化には難しいけれど見る人をワクワクさせるような近未来的なデザインのコンセプトカーが話題をさらっています。
そこで、日本で開催されるモーターショーの中で最大級のモーターショー「東京モーターショー」について紹介したいと思います。
東京モーターショー
開催日時:2019年10月24日(木)~11月4日(月)
1年置きに開催される東京モーターショー、前回は2017年に行われたので、2019年は開催の年となります。
第46回東京モーターショー2019は、一般社団法人 日本自動車工業会が主催となって、東京ビッグサイトを中心に2019年10月24日~11月4日に開催されます。
近隣の臨界副都心エリア、その他のエリアや会場での展開も検討されています。
乗用車、商用車、二輪車、カロッツェリア、車体、部品・機械器具、モビリティ関連サービスなどの面で最新の技術を搭載した車が発表されるすばらしいショーとなるはずです。
教えて!東京モーターショーの見どころ
いよいよ実用化の機運が近づいている自動運転機能搭載車は、どこまで完成度を高めているのかも2019年の東京モーターショーが確かな手ごたえをもたらしてくれるはずです。
例年の楽しみとしては、自動車メーカー各社のコンセプトカー・スポーツカーの出展も期待が高まるところです。
2017年の同ショーでは、期待が高まっていた「EVやハイブリッド(電動化)」「運転技術やAI技術(知能化)」というコンセプトに対し、ホンダは「アーバンEVコンセプト」「スポーツEVコンセプト」のモデルを出品し、世論の期待に応える形をとりました。
これらのトレンドとは距離を置いたのはマツダとスバルで、マツダは次世代の自社デザインを先どった「VISION COUPE」、スバルは未来のスポーツセダンをイメージさせる「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を出品し、好評を博しました。
スズキは「XBEE」と「スペーシア」の2台を出品し、2種の初売り時の目玉車種となりました。
ダイハツの出品は5種にものぼり、特に評価を得たのは1960年代のダイハツの名車「コンパ―ノ」をモデルにした「DN COMPAGNO」というデザインコンセプトでした。
今回の東京モーターショーでは、新型車の中でも、ワンボックスカーなのに高級車と名高いトヨタの2巨頭アルファードとヴェルファイアの最新モデルがお披露目されるのではないかという噂が、各自動車メディアの中であがっています。
また、輸入車の注目としては、2019年1月に開催されたデトロイト・モーターショーで注目を集めたフォードの新型マスタングに搭載されているスーパーチャージドエンジンを間近で見たい!と期待している人も多いはず。
日産の海外向け高級車インフィニティからは、環境性能と重厚感を両立させた新しいスポーティ・セダンのコンセプトカーがお目見えすることが予想されます。
日本で開催されるモーターショーの開催予定一覧
日本国内では、「東京モーターショー」以外でも、全国各地でモーターショーが開催されます。
以下は、日本で開催される主なモーターショーの一覧です。
ショー名称 | 日付 | 備考 |
東京オートサロン | 2019年1月11日~13日 | 専門性が高く、コアなファンが多い |
札幌モーターショー | 隔年開催。次回2020年 | 東京モーターショーから派生 |
ジャパン・キャンピングカーショー | 2019年2月1日~3日 | 昨年は軽のキャンピングカーモデルが話題 |
東北モーターショー | 隔年開催。次回2020年 | 東京モーターショーから派生 |
大阪オートメッセ | 2019年2月9日~11日 | 関西最大級のユニークなコンセプト |
ノスタルジック2デイズ | 2019年2月23日、24日 | クラッシックカー中心 |
名古屋オートトレンド | 2019年2月23日、24日 | 趣向を凝らした改造車が多い |
オートモービル・カウンシル | 2019年4月5日~7日 | オークション形式で落札可能 |
ノスタルジックカーフェスティバル | ①2019年4月28日、29日(長野)②2019年6月8日、9日(名古屋) | 古き良き名車が大集合 |
まとめ
トヨタ自動車の世界的シェアを筆頭に、自動車王国として世界的な注目を集めている日本では、世界規模の「東京モーターショー」だけではなく、全国各地で様々なコンセプトを持ってモーターショーが開催されています。
「最新の車種を見ることができる」だけではなく、技巧を凝らし年月をかけて積み上げた車の生産技術や、メーカーごとに描いている明るいコンセプトに応じた車を見ることで、自動車の未来を感じることができるので、自動車ファンは毎年モーターショーが行われるのを心待ちにしているのです。
いつの日か、製品化は無理とされていたコンセプトカーが実際に街を走っている光景を想像し、自分ならどんな車種を選ぶか、どんな景色や道が続いていくのか、開発者のワクワクまでもが垣間見えるのもモーターショーならではの楽しみ方です。