「車検近づいてきたので車検証を探したが、どうやってもみつからない」こんな状態であれば、すぐに車検証を再発行しましょう。というのも、車検証は必ず車内に置いておかなければならないものなので、そのままでは罰則を受けてしまいます。なお、再発行は必要書類を集めるなど3つの手順で可能です。ただし、人によっては再発行の手続きを自分で行えないこともあります。
そこで今回は、代理人に頼む際に、必要な委任状についてなども詳しく解説します。あなた自身、または代理人によって再発行ができるようにしてください。今回は、自動車を『個人売買』で手に入れるときに良くあるトラブル例や、注意点をご紹介していきたいと思います。自動車が必要になり購入を考えた場合、まず思い浮かぶのはディーラーや中古車販売店で購入するという手段ですよね。しかし、近年では自動車の様な高額商品でも、個人売買できるようなマッチングサイトなんかも増えています。一昔前までの『自動車の個人売買』と言えば、親族や仲のいい知人との間で行う物と言うイメージでしたが、最近では全くの他人同士での売買なども結構行われています。皆様もヤフーオークションなどで、自動車が出品されている場面などは見たことがあるのではないでしょうか?さらに、最近では、個人がスマホ等で簡単に商品の売買が出来る、フリーマーケットアプリ『メルカリ』等にも自動車の出品が多く話題になっています。
しかし、注意しておかなければならないのは、上述の様なマッチングサイトは、あくまでも売買する場所の提供は行ってくれますが、売買に関しては、一切関与してくれないという点です。その為、こういったサイトで売買を行う場合は全て『自己責任』で行わなければならず、何かトラブルが発生した場合でも何ら保証を求める事はできません。もちろん、個人売買で良い人に出会う事が出来れば『中間マージン』等も発生せず安く自動車を購入することもできますが、高額な商品の売買という事もあって、トラブルが後を絶ちません。そこで本稿では、具体的にどのようなトラブルが多いのかなど、自動車の個人売買における注意点などをご紹介します。
自動車の個人売買で必要になる手続き
自動車の個人売買だとしても、名義変更などの手続きは必ず行わなければいけません。自動車を個人売買で手に入れる場合に必要になる手続きを見てみましょう。
車庫証明の取得
個人売買でも、自動車を所有する場合には車庫証明が必要になります。普通車の場合には、自動車の名義変更手続きに車庫証明が必要になる為、まず車庫証明を取得しましょう。(軽自動車は名義変更後でも可能)車庫証明は申請から取得まで2~8日程度かかるので早めに行動しましょう。
自動車の名義変更
自動車の所有者が変わる為、名義変更手続きを行う必要があります。名義変更は、自動車の譲渡があってから原則15日以内に行う必要があります。車検が切れている自動車の場合は車検を取ってから、名義変更する流れになります。尚、新旧所有者の住所地を管轄する運輸支局が異なる場合には、ナンバープレートの変更も必要になります。
自賠責保険の手続きが必要
自賠責保険の名義が旧所有者になっている為、自賠責保険も名義変更する必要があります。尚、車検が切れている場合には、自賠責保険も切れている可能性が高いので、新たに契約する必要があります。自動車は、個人売買で手に入れたとしても、上記の様な手続きは必ず行わなければなりません。知人に自動車を譲ってもらうといった場合には、所有者の名義変更をせずにそのまま乗り続けるといった場合もありますが、自動車の廃車時に困る場合もあるので、必ず行いましょう。
自動車の個人売買でよくあるトラブル事例
それでは自動車の個人売買を行う時に、よくあるトラブル事例を見てみましょう。自動車は、いくら個人での売買だとしても決して安い買い物ではありません。しかも売り手は『出来るだけ高く売りたい』、買い手は『出来るだけ安く買いたい』という真逆の希望を持ている為、トラブルになる可能性は意外と高い物です。具体的にどのようなトラブルがあるのか知っておくと、未然にトラブルを回避することも出来るので、是非覚えておきましょう!
お金のトラブル
他人同士の高額商品の売買ですので、『お金のトラブル』と言うのは非常に多いものです。例えば、売り手の指示通りに入金したのに自動車が届かない…や、分割払いでの売買で数カ月後から支払いがなくなる…等といったトラブルは多いです。
名義変更でのトラブル
次に自動車の個人売買で多いのが『名義変更』に関するトラブルです。一般的に、自動車の個人売買での名義変更は買い手側が行う物です。しかし、名義変更は様々な書類を用意する必要があるなど意外と面倒な手続きが必要になる為、これを放置してしまう買い手は意外と多いのです。
この場合、買い手が犯した放置駐車違反などの反則金の督促状や自動車税の納税通知書が売り手側に届いてしまい、非常に困ってしまいます。譲渡完了後にはすぐに名義変更してもらうようにしましょう。
自動車の故障トラブル
自動車という物は、経年劣化していくものですので、いつか必ず故障してしまう物です。しかし、個人売買で購入した直後に致命的な故障が発生してしまうと、非常に困りますよね。しかも契約書に「暇疵担保責任を負わない」などという記載があれば、買い手は泣き寝入りするしかないと言う状況になりかねません。自動車の個人売買は、基本的に「現状引き渡し」での売買ですので、こういったトラブルがあると言うのは頭に入れておいた方が良いでしょう。
自動車を個人売買で購入する際の注意ポイント
それでは最後に、自動車を個人売買で購入する際に、注意しておきたいポイントについてご紹介したいと思います。個人売買は『中間マージン』が発生しない為、うまくいけば安く自動車の購入が出来ると言う大きなメリットがある物です。しかし、上述の様なトラブルを抱えてしまうのでは元も子もありません。自動車は個人売買でも決して安い買い物ではありませんので、未然にトラブルを防ぐため、以下のポイントはしっかりと頭に入れておきましょう。
売買の条件を細かな部分まで両者でチェックする!
自動車を個人売買する時には、『入金方法、引き渡し方法、名義変更の時期、車検証』等、しっかりと両者で確認しましょう。また、売買する自動車に関しても、外装の傷・事故歴・修復歴はもちろんエンジンの調子、走行距離など、細かな部分まで確認する必要があります。
もちろん自動車ですので、走ってみない事には分からない部分もある為、売買成立後、すぐに故障が発生した場合、責任はどうするのかなども打合せしておきたいものです。
個人売買でのトラブルは、このような事前の確認を怠った為に起こると言うのが一つの原因とも言えるものです。きちんとお互いで確認しておけば良い個人売買になる可能性が高いので、面倒くさがらずにしっかりと確認するようにしましょう。
契約書はきちんと作る
自動車の個人売買などの時、面倒くさいと言う理由などで契約書もまともに作らないと言う場合もあります。これは、売り手にとっても買い手にとっても非常にリスクが高くなるため、売買の契約書は『暇疵担保責任』を含めて作っておきましょう。暇疵担保責任とは、要約すると「買い主が売買した自動車に瑕疵が有る事を知らなかった場合、1年以内であれば契約の解除、又は、契約の解除が出来ない場合は損害賠償請求をする事が出来る」権利の事です。時には契約書内に『売り主は暇疵担保責任を負わない』等と記載されている場合もあり、この場合、何か自動車にトラブルがあったとしても、何も請求できなくなるので注意が必要です。
購入する自動車をしっかりと確認する
自動車の個人売買は「現状引き渡し」が基本です。その為、自動車に不具合がないかきちんと確認しておく必要があります。エンジンルームの確認や、実際に走行の具合などは売り主と一緒にきちんと行うようにしましょう。基本的に、事前に聞いていたことと少しでも違う事があるのであれば、その取引はやめておいた方が良いです。『ほんの小さな隠し事』をするような売り主であれば、もっと『大きな隠し事』がないとは言えません。尚、費用は必要になりますが、財団法人日本自動車査定協会に依頼すれば事故歴や修復歴のチェックをしてもらう事も可能ですので、どうしても心配なのであればプロの目で検査してもらうのも良いかもしれませんね!
まとめ
今回は、自動車の個人売買について、よくあるトラブル事例や売買を進める際の注意点についてご紹介してきました。近年では、ヤフーオークションやメルカリなどでも普通に自動車が出品されており、全くの他人から自動車を購入すると言う場面も増えています。筆者の考えからすると、自動車の様な高額商品を、全くの他人から個人売買でよく購入する気になるな…と思いますが、この辺りは個人の考えですので「時代は変わったのだな。」と考えるしかありませんね。しかし、自動車の個人売買は、上述したように様々なトラブルも多いため、自分がトラブルにあった際は、高額商品の売買ということもあり非常にダメージは大きいものです。確かに中間マージンを削減できますし、いい人に出会えればとても得することが出来るかもしれませんが、全てが良い取引になるとは言えません。
自動車を個人売買で購入する時には、上述したような注意ポイントをしっかりと抑えて行うようにしましょう!