廃車の手続きは廃車買取業者に依頼しよう!
廃車って面倒くさいですよね。それも一生に何度もあるわけじゃないので、できればそっくりそのまま誰かに頼めれば嬉しいところです。
廃車を誰かに頼みたいときには、「廃車買取専門業者」がいます。
廃車買取を行っているプロ中のプロ。自分が全くわからなくても安心して任すことができます。
しかしながら、廃車の手続きをお願いするからと言って、自分は指一本動かさないで良いというわけにはいきません。今回は廃車買取専門業者に廃車手続きをお願いした際、業者にお願いできることと、自分でやるべきことを簡単にご紹介していきます。
廃車にはどんな手続きが必要なのか?
まずは、大まかに廃車手続きの流れを理解しておきましょう。
廃車を行うときには、まず車をリサイクル工場に持っていって解体をする必要があります。バラバラのスクラップにするということですね。実は、廃車手続きは、スクラップにしてから事後申請するのではなく、登録を抹消してからスクラップという順番なんです。登録を抹消した後、車が道路を走ったらこの世に存在しない車が走行していることになって大変ですもんね。ただ、抑えておきたいのは必ずしも廃車する車がすべてスクラップされるとは限らないということです。場合によっては廃車後、海外に輸出されて売られることもあります。
中にはスクラップせずに、一時的に登録を抹消する場合も。いずれにしても廃車手続きは必要です。
さて、スクラップが終わった後は、解体した日がいつか証明できるように「解体報告記録日」を持って運輸支局に向かいます。なお、廃車手続きができる場所というのは決まっていて、普通自動車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動検査車協会になります。車両の登録を永久に抹消する場合は「永久抹消登録」の手続きを行います。
その際に必要な書類は以下のとおりです。
- 車検証
- ナンバープレート前後2枚
- 車の所有者の3カ月以内の印鑑証明書
- 手数料納付書・申請書
- 「解体報告記録日」と「移動報告番号」
これらの書類を用意して、手続きを行うことで廃車は完了となります。
自分でやらなければいけないこと
専門業者にお願いすると、基本的にはスクラップ工場に持っていくところから永久抹消登録の手続きまで、依頼することが可能です。ですが、書類の用意はさすがに自分でしなければいけません。
廃車手続には以下の書類が必要になります。
- 所有者の免許証コピー
- 所有者の印鑑証明書 1通
- 所有者の実印
- 所有者の実印押印のある委任状
- 車検証の原本
- 自賠責保険証の原本
- 住民票(車検証と印鑑証明書の住所変更が1回ある場合)
- 戸籍の附票(車検証と印鑑証明書の住所変更が2回以上ある場合)
これらの書類は本人しか用意できませんので、ご自身で用意しなければいけません。
会社勤めなどをしている人は、平日に休みをとって行かなければならない場合もあります。前もって準備するようにしておきましょう。
還付の手続きについて
廃車すると、還付金というものを受け取ることができます。還付金には税金の還付と保険の還付があります。
ただ、還付金についても手続きが必要でないものや、代行業者がやってくれるもの、それから自分で手続きを行わなければいけないものまでいくつか種類があります。事前にどのような還付があって、どれが自分で手続きしないといけないかを理解しておきましょう。
こちらが還付されるものの一覧になります。
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 任意保険
ひとつひとつ簡単に紹介して、手続きについて解説していきます。
自動車税
自動車税は毎年4月1日時点で、車を持っていると必ず払う税金です。年度の途中で車を廃車した場合、抹消登録を行った翌月以降の金額が還付されます。こちらについては、基本的には手続きは必要ありません。ただ、廃車手続きを行ってからおよそ2カ月後くらいに還付のハガキが都道府県税事務所より届くので、それをもって金融機関で還付金を受け取るのを忘れないようにしましょう。なお、軽自動車は還付対象とはなりませんので、注意してください。
自動車重量税
自動車に関わる税金は、自動車税だけかと思ったら「自動車重量税」というものがあるんです。簡単に言うと、車検を受けている車に課せられる税金のことです。
新車を購入時と車検時に納めなければいけない税金で、新車購入時に3年分、車検時に2年分を支払います。ただ、自動車税と違って車検の有効期限が1カ月以上残っている場合にのみ、還付が可能となります。還付には申請が必要ですが、「永久抹消登録」の手続きと同時に行うことができ、基本的には廃車代行業者がやってくれます。その場合、後から還付金額が戻ってくるというよりは、還付金額を加味した代行費用になる場合が多いようです。
自賠責保険
自賠責保険は車に乗るすべての人が払わなければいけない保険ですね。これも、廃車して車に乗らなくなったら不要になり、すでに支払った分が還付対象となります。この手続きのためには保険会社に連絡しなければいけませんが、業者によってはそれも代行してくれるところがあります。自動車重量税と同様で、これも代行費用から差し引かれるという場合がほとんどのようです。
任意保険
還付対象となるもののうち、任意保険は自身で手続を行わなければいけません。任意保険は、保険加入者と保険会社の契約となり、廃車代行業者は間に入ることができません。そのため、廃車した際は必ず契約している保険会社に連絡して、還付の希望を伝えましょう。
まとめ「廃車買取専門業者はかなり頼れる」
いかがだったでしょうか。実際に見てお解りの通り、廃車買取りを専門としている業者は、ほとんど何でもやってくれます。代行費用などは発生しますが、自分ですべて手続きをやる手間を考えると、割高になることはほとんどありません。車が高く売れた場合はお金が入ってくることもあります。
特にはじめての方はよっぽど理由がある場合を除き、できる限り業者に頼むがよいでしょう。