自動車の処分が必要になった時に、中古車として売却できないような自動車の場合、皆さんはその自動車の処分をどうしますか?本来、このような自動車はきちんと廃車手続きを進めなければいけないのですが、自動車を解体業者に解体してもらい、廃車手続きを代行して貰おうと思うと、結構な費用が必要になる為、人目に付かないところへ破棄してしまおうと考える人も皆無ではありません。
中には、こういった不法投棄と言われる自動車の処分方法が『悪い事』だと知っていながら行う人もいて、その自動車の所有者が自分と分からないよう、車検証やナンバープレートの破棄はもちろん、自動車に刻印されている車体番号まで削り取って完全に足がつかないようにする人までいるのです。
このような自動車の破棄方法は、言うまでもなく法律に違反した行為になりますので、厳しい罰則も用意されています。一昔前までは、このような自動車の不法投棄も非常に多く、社会問題にもなっていたことは、皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか?
基本的に自動車の不法投棄を行うのは「自動車の処分に多額な費用が掛かる…」と思っているからだと思いますが、実は、そもそもこの考えが間違っているのです。
そこで今回は、「自動車の不法投棄にはどのような罰則があるのか?」や、賢い自動車の処分方法についてご紹介していきたいと思います。

不法投棄には非常に厳しい罰則があります!

それでは最初に、自動車の不法投棄が発見された場合、どうなってしまうのかを考えてみましょう。
自動車の廃車をディーラー等に依頼しようと考えた場合、手続き代行費用などを請求される事が一般的です。実際に、筆者の知人が、ディーラーに廃車の見積もりを取った際、20万円以上の見積もりが出てきてビックリしたという話を聞いたこともあり、必要のない物を処分する為にこのような高額な費用が掛かるとなると、「人目に付かないところに破棄したい…」と考えてしまうのも無理ない事かもしれませんね。
しかし、冒頭でもご紹介したように、不法投棄には非常に厳しい罰則が用意されていますので、絶対にやめましょう。

不法投棄となる行為とは?

そもそも『不法投棄』とは、正確に言うと「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」に反して、違法的に廃棄物を投棄する行為の事です。ここで言う廃棄物とは、『ごみ・粗大ごみ・燃えがら・汚泥・糞尿・廃油・廃酸・廃アルカリ・動物の死体・その他汚物・その他不要物』等を言い、自動車に関わらず定められた場所以外にこのような廃棄物を投棄する事は、全て禁じられているのです。そして、これに反して不法投棄してしまうと非常に厳しい罰則が用意されています。

不法投棄の罰則は?

それでは、不法投棄を行った場合の罰則も見ておきましょう。不法投棄を行った場合には、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第25条第1項第14号」に違反することになり、5年以下の懲役(最高)もしくは1000万円以下の罰金となります。また、場合によっては、この両方が科せられる事もあるそうです。さらに、不法投棄した自動車が、交通に支障を及ぼす恐れを生じさせた場合には、道路法にも違反する事になり、「1年以下の懲役または20万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
因みに、法人が業務上で関わる産業廃棄物を不法投棄した場合には、『法人に対して3億円以下の罰金』と恐ろしいほどの罰則が用意されています。もちろん、「罰則があるから不法投棄をしてはいけない」という話ではありませんが、見つかった時のリスクを考えると絶対に不法投棄など行わない方が良いでしょう。

私有地に自動車を不法投棄されてしまった…

自分の私有地に自動車を放置されてしまった時には注意が必要です。実は、私有地に放置されている自動車だからと言って勝手に動かしたり、処分したりすることは出来ないのです。詳しくは別の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください

実は自動車の廃車にはお金が掛からない!

不法投棄には非常に厳しい罰則が用意されているという事はわかっていただけましたね。このような『非常にリスクの高い自動車の不法投棄』を行う理由は、なんといっても「自動車の廃車は高額な費用が必要…」と考えているからでしょう。
確かに、自動車の廃車をディーラーや中古車販売店に依頼した場合、最低でも数万円程度の費用が必要になる可能性が高いと言うのは事実です。さらに、筆者の知人の様に、依頼する業者によっては20万円以上の費用を請求される事もあり、必要のなくなった自動車の処分に、そこまで費用は掛けたくないと考えるのは誰もが同じでしょう。
そこで知っておいて欲しいのは、「現在は、自動車を廃車するのにお金はかからない!」という事です。しかも、自動車の状態によっては廃車にする自動車を高額な金額で買い取ってもらえることもあるので、逆に数万円のお金を受け取れる事もあるのです。ここまでの記事の流れを考えてみると、俄かには信じられないかもしれませんが、これは本当の話です。以下で、お得な自動車の処分方法をご紹介しましょう!

自動車の廃車は『廃車買取業者』へ!

現在、自動車の廃車を考えた時、最もお得に自動車の処分が進められる方法は『廃車買取業者に依頼する!』と言う方法でしょう。
廃車買取業者と言う名前は、まだまだ聞いたことがないと言う人も多いかもしれませんが、その名前からも分かるようにボロボロになった廃車にするような自動車でも買い取ってくれる業者の事です。
「ボロボロの自動車を買い取っても、その業者に何の利益もないのでは?」
と思った人も多いかもしれませんね。しかし、廃車買取業者は、買い取った自動車を解体し、解体した後の車両を鉄やアルミの資源として売却したり、まだ利用できるパーツをリサイクル出来る為、ボロボロになった自動車でも『資源的価値』を見出しているのです。実は、一般の人であれば廃車にするような不要な自動車であっても、廃車買取業者からすれば『お金を払ってでも欲しい』と考える自動車なのです。したがって廃車買取業者は、廃車に関する全ての手続きも無料で代行してくれますし、依頼者は何の手間もなく自動車を手放すことが可能になります。実際に、上述した「20万円以上の廃車代行費用が必要」と言われた筆者の知人の自動車は、廃車買取業者に依頼すると、5万円で買い取ってもらえたそうです。
このように、適正な廃車手続きを行い、さらにはお金まで貰える処分方法があるのに、リスクを冒してまで不法投棄するようなメリットなど何もありませんね!

まとめ

今回は、自動車の処分方法として、一昔前には社会問題にもなった不法投棄の詳細や、実際に自動車を処分する時のお得な廃車方法をご紹介してきました。
自動車リサイクル法が出来た現在では、自動車の不法投棄も減少しているそうですが、それでもすべてが無くなったわけではないそうです。本稿でもご紹介しているように、自動車に関わらず、何らかの廃棄物を不法投棄する事には非常に厳しい罰則が用意されています。もちろん、罰則の有無に関係なく、自動車の処分はきちんと手順を追って進めるようにしなければいけません。
廃車買取業者が出来た現在、自動車を廃車することに関しては、何の手間もなくお金までもらえる時代になっているので、不法投棄などせずにまずは廃車買取業者に連絡してみましょう。