何か物を失くした時の焦燥感は、できれば人生で何度も味わいたくはないものです。
しかし、車の鍵を紛失した経験がある人も意外と多いのではないでしょうか。最近の車はイモビライザーが搭載されているので、盗まれにくくなったメリットもありますが、鍵屋さんで対応してもらえるのか知りたいところですよね。そこで、万が一車のスマートキーを紛失した場合の対処法や、新しく作る時の方法や費用について考えておきましょう。
車のスマートキーを紛失した時の対処法
①ディーラーに連絡する
車の鍵をなくした場合、まずはディーラーに連絡します。スペアキーで動かせるようであれば、それを使ってディーラーまで車を運びます。スペアキーがない場合は、ディーラーに連絡をするか、あるいは後ほど説明いたしますJAFの移動サービスに連絡をしましょう。スマートキーを紛失した=悪用される危険性があるという意味ですから、スマートキーと車体のキーの交換が基本となります。
それにかかる費用はメーカー各社でかなり開きがあるようですが、15,000円~30,000円程かかると想定しておきましょう。また、車を持ち込んでスマートキーとスペアキーを作り直してもらうのに約1週間はかかります。どこでスマートキーを紛失したかにもよりますが、遺失物として届けられる可能性もありますので警察には届け出るようにしましょう。
紛失したけれどスペアキーでなんとかなるから大丈夫と思っていると、いつどこで車の盗難に遭うかわかりません。もしディーラーから遠く離れた出先でスマートキーを紛失してしまった場合は、最寄りのディーラーを紹介してもらえるのか、またその後の動きなども一緒に確認しておきましょう。
②街の鍵屋さんに駆け込む
ディーラーにスマートキーを紛失したことを連絡しても、持ち込まなければ先には進めませんが、鍵屋さんに依頼するとその場に駆け付けてくれるのが最大のメリットです。その分ディーラーで鍵を作り替える費用と同じぐらいか、それ以上高額な費用がかかる可能性もありますので電話連絡をした時点で費用を確認しておきましょう。
鍵屋さんに鍵を作ってもらうにあたり気をつけなければならないのが、イモビライザーの存在です。イモビライザーは特殊な暗号化された車のID番号であり、複製ができないのが防犯装置たる所以です。
そのため、鍵屋さんによってはイモビライザー付きの鍵は作れないお店もあります。鍵穴に対して鍵を作るところまではできても、肝心のエンジンが作動しなければ解錠する意味がありませんので、早まって鍵だけ作ってもらうのは無駄になってしまいます。
また鍵屋さんは鍵を作ることはできても、車体の鍵を付け直すことはできませんから、もし外でスマートキーを紛失して鍵を作ってもらえたとしても、最終的には鍵を新しく付け替えて防犯に備えることをおすすめします。
③どうにもならない時はJAFに連絡
ディーラーも開いていない、鍵屋さんでは複製できない、そんな八方ふさがりの時はJAFに連絡してみましょう。加入していなくてもその場で加入することもできます。しかも、ディーラーやスペアキーのある場所までレッカーしてもらうこともできるので、自宅以外の場所で長期間停めていられない場所でスマートキーを紛失してしまった場合でもロードサービスにて対応してくれます。
まとめ
今回は車のスマートキーを紛失してしまった場合の対処法や、新しく作る方法とその費用について掘り下げてきました。間違いないのはディーラーに連絡する方法ですが、即日作ってもらえることはまず難しいので、明日には乗る用事がある、1週間後でも困らないなどの状況によって、どこに依頼するかは違ってくるでしょう。
その際も、ディーラーから鍵屋さんを紹介してもらうのが最善と言えます。イモビライザーキーだと、鍵を作ることができても車のセキュリティが作動してエンジンを動かせない可能性があるからです。
もしディーラーが開いていない時間帯に外出先で車のスマートキーを紛失して困った場合は、加入していればJAFに相談してみると様々な状況に即した解決策を提示してもらえるかもしれません。
いずれにしても、スマートキーを紛失したらまずは冷静になること。そして車は大切な財産ですので、警察に紛失した届出をしておくことを忘れないようにしましょう。