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次世代自動車って知っていますか?その種類とそれぞれの特徴をご紹介します

自動車のマメ知識

近年、地球温暖化問題も盛んに叫ばれる中、皆さんもTVのニュースや新聞などで『次世代自動車』という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
『次世代自動車』と聞けば、子供の頃にアニメや漫画で見たような、タイヤがなく空中に浮いて移動する自動車といった物を思い浮かべるかもしれませんが、そうではありません。『次世代自動車』とは明確な定義がある訳ではありませんが、ハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車、電気自動車、水素と酸素の化学反応で発電して走る燃料電池自動車などを指し、こういった自動車は、ガソリンを始めとした化石燃料の使用を大幅に減らして環境への負荷を和らげる事ができるのです。
こういった自動車の開発は、地球温暖化の原因と言われるCO2の削減や、将来的な石油の枯渇を考えてエネルギーの多様化、省エネルギー化が目的とされています。
皆様の間にも、ハイブリット自動車は既に定着しているように思いますが、燃料電池自動車や電気自動車等は、まだまだ身近に感じる事はできませんよね。そこで今回は次世代自動車と呼ばれる自動車にはどういった種類があり、それぞれどのような特徴があるのかを考えてみましょう。

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次世代自動車って何?

それではまず大前提として「次世代自動車って何?」といった点から説明しておきましょう。上述の通り、次世代自動車は空飛ぶ自動車といった物ではなく、環境負荷を和らげる自動車の事を指しています。
また、環境省が発行している『次世代自動車ガイドブック2016-2017』の定義によると「窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)等の大気汚染物質の排出が少ない、または全く排出しない、燃費性能が優れているなどの環境にやさしい自動車です。」と定義されています。急速な地球温暖化もあり、日本国内でも次世代自動車の導入は急務とされていて、次世代自動車に関する取り組みには以下のような目標があげられています。

2015 年度までに実施すべき事項

  • 燃料電池自動車について、燃料を供給する水素ステーションにかかる規制・制度改革等を通じ、導入促進
  • EV・PHV・CDV の導入促進を通じて初期需要を創出・電池、充電制御等の国際標準化を進める
  • 充電器 10 万基整備
  • 燃料電池自動車の市場投入と水素ステーションの先行整備(4 大都市圏を中心に 100 箇所)
  • 車車間通信・路車間通信等を用いた安全運転支援システム・自動運転の公道実証実験の実施

2015 年度の中間目標

燃料電池自動車の市場投入

2020 年までに実現すべき成果目標

安全運転支援装置・システムが国内車両(ストックベース)の 20%に搭載、世界市場の 3 割獲得

2030 年までに実現すべき成果目標

  • 新車販売に占める次世代自動車の割合を 5 ~ 7 割
  • 安全運転支援装置・システムが国内販売新車に全車標準装備、ストックベースでもほぼ全車に普及

あれこれ難しい事をいろいろと上げましたが、簡単に言うと、『温暖化や大気汚染の原因となる二酸化炭素の排出が少ない、又は全く排出しない、環境に優しい自動車が次世代自動車』という認識で問題ないです。

次世代自動車の種類と特徴

それでは、様々ある次世代自動車について、それぞれの特徴をご紹介していきましょう。

ハイブリッド自動車(HV)

ハイブリット自動車は、現在最も普及しているといえる次世代自動車で、これは低公害や省エネを図る為、複数の動力源を組み合わせて走る自動車の事です。今現在、最も普及している動力源の組み合わせは、ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたものです。このタイプの物は、低速走行や発進時には電気モーターを動力源とし、加速するとガソリンエンジンも稼働します。また、高速走行時には充電も行います。
ハイブリット自動車は、ガソリン消費が最も多い発進時などに電気を利用することで、低燃費と排気ガスの低排出を実現しています。

代表的なハイブリット自動車

  • プリウス、プリウス α(トヨタ自動車株式会社)
  • スカイライン 350GT HYBRID(日産自動車)
  • ノート e-POWER X(日産自動車)
  • アコード(本田技研工業株式会社) etc

プラグインハイブリッド自動車(PHV)

プラグインハイブリット自動車はPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)とも呼ばれ、専用の充電施設でなくても家庭用コンセントから充電できるハイブリット自動車です。このプラグインハイブリット自動車は、車両側のバッテリーに充電することで、電気自動車としての走行割合を増加させるので、ハイブリット自動車よりも燃費が良くなるのが特徴です。

代表的なプラグインハイブリッド自動車

  • プリウス PHV(トヨタ自動車株式会社)
  • アウトランダー PHEV(三菱自動車工業株式会社)
  • A3 Sportback e-tron(アウディ) etc

電気自動車(EV)

電気自動車はその名前の通り、バッテリーに蓄えた電気のみを動力とする自動車です。電気自動車はプラグインハイブリットの様に外部から電力を充電し走行します。もちろん走行中に充電した電力が切れると動かなくなります。電気自動車は、排ガスなどは一切排出せず、走行中の騒音なども大幅に減少する大きなメリットがあります。しかし1回の充電で走行できる距離が短い事や、充電施設が少ない事に不安を感じる人も多く、この辺りの解消が今後の普及への課題となっています。

代表的な電気自動車

  • 日産リーフX、リーフ アンシャンテ(日産自動車株式会社)
  • e-NV200 ワゴン(日産自動車株式会社)
  • i-MiEV(アイ・ミーブ)(日産自動車株式会社)
  • MINICAB-MiEV(ミニキャブ・ミーブ)(三菱自動車工業株式会社) etc

天然ガス自動車

天然ガス自動車とは、家庭に供給されている都市ガスの原料でもある天然ガスを燃料として走る自動車です。天然ガス自動車の大きなメリットは、硫黄分などを含まずNOx等の排出量を抑えられる点です。
日本ではタクシーなどを中心に普及しており、天然ガスを気体のまま圧縮したCNG自動車が世界で最も普及しています。ただし、このタイプの自動車が普及するには燃料供給用のガスステーションなど、インフラを整備する必要があります。

代表的な電気自動車

  • いすゞエルフ CNG(いすゞ自動車株式会社)
  • アネブル CNG ハイエースバン(株式会社アネブル) etc

燃料電池自動車(FCV)

燃料電池自動車は、車載している水素と空気中の酸素を反応させて発電し、その電力でモーターを回転させる仕組みの自動車です。この自動車の大きな特徴は、走行により排出される物は、水素と酸素の化学反応で出来る水のみと、電気自動車と並び非常に環境に優しいという事です。また、燃料電池自動車は、非常に高いエネルギー効率を持っている為、電気自動車と比較すると航続距離が長い事も特徴の一つです。
ただし、走行にはガソリンを給油するように、水素を補給する必要があり、燃料を供給する為の水素ステーション等のインフラ整備が燃料電池自動車普及のネックとなります。

代表的な燃料電池自動車

  • トヨタ MIRAI(いすゞ自動車株式会社)
  • CLARITY FUEL CELL(本田技研工業株式会社) etc

まとめ

今回は環境負荷を和らげるための自動車、『次世代自動車』についてご紹介しました。
一言に「次世代自動車」と言っても、そこには様々な技術が存在し、それぞれ異なる特徴を持っている事が分かりますね。日本国内では現在、ハイブリット自動車が最も普及している次世代自動車ですが、このタイプの物はガソリンやディーゼルとの併用ですので排出ガスをゼロにすることはできません。その為、環境の事を考えると、電気自動車や燃料電池自動車などの普及が望まれますが、上述したようなインフラ整備には莫大な費用も必要となり、なかなか普及とまではいかないのが現状です。自動車は、今や人間の生活には欠かせないものとなっていますが、一人一人のドライバーが地球環境の事もしっかりと考えることが今後も重要になるでしょうね。

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