花粉の多い季節になると、うっすらと黄色っぽくなる車の汚れが気になります。
花粉は粘着質で、雨に濡れると塗装やコーティングに付着して、そのまま手入れを放っておくと乾燥して取れにくいシミになってしまうこともあります。たかが花粉と油断すると、メンテナンスにコストがかかってしまうばかりか、車の黄ばみにつながります。今回は、車の花粉汚れ対策を中心にまとめていきます。
花粉時期には屋根のある車庫に入れる
地域や天候にもよりますが、杉やヒノキ花粉のピークは2月から5月頃です。1月くらいから車庫に車を入れておけば、花粉の付着を防ぐことができます。
地下やシャッターのある車庫がベストですが、屋根だけでも十分です。車庫がない人は、その季節だけ車庫をレンタルするのも一つの手です。最近は空いている月極や個人の駐車場を、簡単に利用できるサービスも増えています。例えば「akippa」は、個人間でもスマホ・PCで駐車場の貸し借りができるサービスです。もしかしたら、家の近くに理想の車庫が見つかるかもしれません。
車にカバーをかける
屋根のある駐車場やシャッター付きの車庫があればベストですが、条件の良い駐車場を確保するのが難しい人もいるでしょう。そんな時は、車にカバーかけることをおすすめします。車のカバーは花粉の季節だけでなく、一年中活躍します。黄砂などの粉塵を防ぐことはもちろん、雨や鳥のフンからも車も守ってくれます。嬉しいのは、その価格。安いものは千円以下、ほとんどのものが数千円で購入可能です。汚れたら使い捨てて、新しいものを使うということも十分可能です。
こまめに手入れする
さまざまな対策を講じても、運転中に花粉がついてしまうことまでは、なかなか防げないですよね。花粉で車にシミや黄ばみを残させないためには、こまめな手入れが大切です。
すぐにできる方法としては、車に乗る時と降りる前に自動車ボディ用のモップで花粉を払い落とすことです。付着してまだそれほど時間が経っていない花粉は、モップで十分に払い落とすことができます。屋根のない駐車場に車を置いている人は特に、花粉が落ちやすいうちにモップで頻繁に掃除をしましょう。
車内に花粉を持ち込まない対策
車外を花粉の汚れから守る対策を紹介してきましたが、車内に花粉を入れないことも大切です。運転中に花粉によって目が痒くなったり、鼻水が止まらなくなったりすると、事故の原因にもなりかねません。車内に花粉を持ち込まない方法と、車内から花粉を追い出す方法についてご紹介していきます。
服に花粉を付けない
車内に花粉をを持ち込まないためにはまず、服についた花粉を必ず払い落としましょう。車に乗るまえに手で叩くだけでだいぶ違います。また、衣服の素材を変えるだけで花粉の付着量を減らすことができます。ライオン株式会社の調査によると、ウールセーターは花粉の付着量が多いことが分かっています。花粉には静電気に引き寄せられやすい性質があるからです。そのため、ウール製品などの静電気が発生しやすい洋服をあまり着ないように心がけましょう。また、静電気防止スプレーなどを衣服にかけて、静電気を発生させないようにするのも手ですね。
エアコンフィルターを取り付ける
車のエアコンを使用すると、花粉を車内に入れてしまうことがあります。エアコンを使わないというのも一つの対策ですが、花粉の侵入を防ぐために窓も開けられないとなると、あまり現実的ではありません。その場合、花粉などを除去する車専用のエアコンフィルターを取り付けましょう。エアコンフィルターは花粉だけでなく、PM2.5をブロックしたり、排ガス臭を抑えたり、菌やカビの繁殖防止になったりと、とても役に立ちます。
車用空気清浄機を取り付ける
どのような対策をしても、花粉を完全に除去するのは難しいでしょう。そんな時、頼りになるのが空気清浄機です。空気清浄機は性能の良いものだと、花粉や細かなホコリまで捕集してくれます。
まとめ「自分の努力と文明の利器で花粉をシャットアウト」
今回は、花粉が引き起こす車の汚れ対策と、車内における花粉対策や除去方法について詳しく紹介してきました。花粉を車に近寄せないためには、こまめなメンテナンスが必要です。便利な道具を使うのも一つの手ですね。掃除だけで対策をしている人も、逆に機械だけに頼っている人も、それぞれの良さを取り入れていくことで、より多くの花粉をシャットアウトできるようになります。努力と便利な道具をうまく使って、しっかりと花粉対策していきましょう。