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とにかく安いユーザー車検!そのメリットとデメリットは?

自動車のマメ知識

『車検』と言えば、自動車を使用する場合に必ず必要になる物で、ディーラーや整備工場に自動車を持っていき、業者さんにやってもらう物と思っている方が多いですよね。しかし、時には車検に出してみたところ、びっくりするような費用を請求されるといった事も珍しい事ではありません。
車検時に必要になる費用は、自動車重量税や自賠責保険などに加え、車検代行費用や整備点検・部品交換のための費用などあり、車検を業者さんに依頼した場合にはそれなりの費用がかかります。もちろん、車検は自動車を使用するには絶対に受けなければならない物ですので、必要な費用を支払うのはしょうがないですね。しかし、少しでも車検費用を安くしたいと思うのは誰もが思う事でしょう。こういった場合には、自分で車検を行う『ユーザー車検』という方法もある事を知っていますか?
車検は、何も必ずディーラーや整備工場などに行ってもらわなければならない物ではなく、自分で行っても構わないのです。もちろん誰にでも出来るという訳ではなく、自動車に関する知識は必要になりますが、自分で出来るという方であれば、整備点検の手数料や車検代行費用を削減できるため、多い場合であれば数万円以上安く済ませる事も可能になるでしょう。
そこで今回は、ユーザー車検を行う場合のメリットやデメリットについてご紹介します。

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そもそも車検とは何か?を知っておきましょう!

そもそも皆さんは『車検』に対してどのような認識を持っていますか?ディーラーや整備工場で車検を行ってもらう場合、自動車の致命的な故障につながる部品の交換など、整備も行ってくれますので、整備を含めて『車検』と思っている人も多いでしょう。しかし結論から言いますと、『車検』と『整備』は別な話です。『車検』というのは、公道を走行する為に必要最低限の手続きの事で、車検を通しているからと言ってその自動車が安全に故障なく走行できるといった証明の様なものではありません。
車検で検査される検査項目を以下にあげてみましょう。

  • 同一性の確認・外観検査
  • サイドスリップ検査
  • ブレーキ、スピードメーター検査
  • ヘッドライト検査
  • 排出ガス検査
  • 下回り検査

車検には上記の様な検査が行われます。例えば、サイドスリップ検査は自動車が真っ直ぐ走るかどうかの検査、スピードメーター検査は時速40キロで正確にメーターがその速度を示すかの検査、ブレーキ検査はブレーキを踏んだ時、基準内の距離でストップできるか等が検査されます。他にもヘッドライトの光量の検査や、オイル漏れ、マフラーの穴などを検査する下回り検査があります。

車検では、上述したような基本的な検査項目がある訳ですが、走行に致命的な影響を与える部品の損傷や劣化といった事までは検査対象ではないのです。これからも分かる通り、車検という物は公道でその自動車を走行させる資格を得ることが出来るものですが、車検を通ったからと言って、その自動車が安全に故障なく走行できるための保証にはならないのです。

法定点検の『24ヶ月定期点検』

車検を通したからと言って、その自動車が安全とは言えないという事はわかりましたね。それでは整備に関しても少し触れておきましょう。自動車には、法定点検として『24ヶ月定期点検』の義務が道路運送車両法によって定められています。これは車検と同じタイミングで行うので、多くの人が『24ヶ月定期点検』の事を車検と勘違いしているのです。上述の通り車検と整備は別物であり、車検とは別に『24ヶ月定期点検』を行わなければなりません。
『24ヶ月定期点検』には様々な点検項目があり、安全に故障なく走行できるという水準に車をメンテナンスする為の物です。したがって、この整備を行って初めて、その自動車は安全に故障なく運転できる自動車だと言えるようになるのです。

24ヶ月定期点検は、車検を通した後に点検・整備するという流れでも問題ありません。また、この法定検査には怠った場合でも罰則がないため、行わない人も増えています。安全に自動車を運用する為に、必ず行うようにしましょう。

ユーザー車検のメリット・デメリット

それでは上記をふまえた上で、ユーザー車検のメリット・デメリットを考えてみましょう。業者に車検を依頼する場合には、ディーラーや整備工場、カー用品店などが主になりますが、どこに依頼したとしてもユーザー車検よりも高額になってしまうでしょう。特にディーラー車検の場合には、ユーザー車検と比較するとその費用が倍近くかかる事が多いです。これは『24ヶ月定期点検』の部品交換費用や整備費用がかかるからです。

ユーザー車検のメリット

それではユーザー車検のメリットです。ユーザー車検のメリットとして良く言われるのが「費用が安い!」という点がありますが、もちろん他にも様々なメリットがあります。

メリット一覧

  • 代行費用などを削減できるので、車検費用を安く抑える事ができる。
  • 自分の自動車の状態などを詳しく知る事ができる。
  • 車検は自動車を使用する限り定期的に必要な物なので、慣れれば楽に進める事ができるようになる。
  • 自動車の税金や保険に関して詳しくなる。正しい知識を持てる。
  • 自動車の整備に関して知識が増える。

ユーザー車検のデメリット

もちろんユーザー車検にはデメリットもあります。

デメリット一覧

  • 車検は平日昼間しか受ける事ができないので、わざわざ車検の為に時間を取る必要がある。
  • 手続きや書類作成を自分で行う為、時間や手間がかかる。
  • 自分で24ヶ月点検整備が出来ない人であれば、別途費用をかけて点検・整備をしてもらう必要がある。
  • 検査に出しても不適合箇所が出て、一度で通らない場合がある。

ユーザー車検のデメリットは上記の様な物があるでしょう。全て自分で行わなければならないので、安くなる反面、手間や時間はかかる物です。さらに近年では、インターネットを調べた時などに「24ヶ月点検整備はしなくても罰則がないからOK」等という情報も良く見られ、ユーザー車検の場合、この点検・整備をしない人が増えています。上でもご紹介しましたが、自動車が安全に故障なく走行するには『整備』を行って初めて出来るものです。ユーザー車検の場合、『24ヶ月点検整備』をしない可能性が高くなることが大きなデメリットになるでしょう。

まとめ

今回は、車検費用を抑えたいと考えた時に、自分で車検を行う『ユーザー車検』についてそのメリットとデメリットをご紹介しました。本記事でご紹介した通り、『車検』と『24ヶ月点検整備』を混同して考えている方は非常に多いもので、特にユーザー車検を行う場合にはこの点検整備を行わない人が非常に増えています。『車検』とはあくまでも公道を走る為の許可といった程度の物でしかなく、必ず行う必要がある物ですが、車検を通したからと言っても安全にその自動車が走行できるという保証ではありません。自動車を安全に故障なく運用しようと思えば、ユーザー車検の場合でも『24ヶ月点検整備』は必ず行いましょうね!

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