自動車を所有している方であれば、「まだ走れるけど、過走行でそろそろガタがきたな…」、「古い自動車だから燃費が悪いな…」などと、遅かれ早かれ自動車の処分を考えるときが必ずやってきます。
自動車の処分には、中古車販売の業者に売却する事や下取りに出す事などもありますが、自動車の状態によっては、逆に高額な処分費用を請求されることも少なくないはずです。そんな時には「自動車を廃車にする」という選択肢も出てきますが、初めて自動車の廃車を行う場合には、その手続き方法も今一わからないし、そもそもどういった手順で進むのか少し心配という方も多いのではないでしょうか？
また、自動車を廃車にするときには、普段使用していた交通手段がなくなると言う事ですので、自動車がなくなった後はどのように生活するのか等もよく考えておかなければいけません。
そこで今回は、愛車を廃車にする時に、頭に入れておくべき注意点を様々な視点からご紹介したいと思います。
廃車にすると交通手段がなくなる！？今後の事も考えておこう！
まず、大前提として考えておかなければならないのが、自動車を廃車にするとその自動車は使えなくなるという事です。その為、通勤やお買い物等で普段使いしている自動車の廃車の場合は、廃車後の交通手段がなくなってしまいます。「今後は公共交通機関を利用する」と言う方や、「家族の自動車がある」といった場合など、廃車後の交通手段が既に決まっている場合は問題ありませんが、そうでない方は注意が必要です。
特に自動車の廃車に伴い、新しい自動車を購入し乗り換える場合には、新しい自動車が乗れる状態になってから廃車手続きを進めないと、自動車のない期間が出来てしまい交通手段に困ってしまうといった事があります。誰でも気づきそうな事ですが、『自動車の廃車』は、今まで一度も体験した事がないという方も多く、廃車の流れをわからずに「ついうっかり…」という事も少なくありません。
自動車買い替えの際の廃車は、新しい自動車の納車日が決まってから、計画的に廃車手続きを進めましょう。
『自動車の廃車』はスクラップにして終わりじゃないのです
『自動車の廃車』に関する良くある勘違いで、『廃車＝スクラップ』があります。この認識があるため、自動車をスクラップにすれば、それで廃車は完了と思っている方も多いです。しかし、廃車とはその自動車をスクラップにすることを指しているのではなく、自動車の登録を抹消する『手続き』の事を指しており、この手続きを進める事で廃車となるのです。
そして廃車にも様々な種類があり、二度とその自動車に乗らない場合、『永久抹消登録』という廃車手続きを進めます。永久抹消登録は自動車の解体（スクラップ）を前提にした手続きなのですが、これは自動車解体後にもらえる『移動報告番号と解体通知日』という2つの情報が必要になるからです。こういった事もあり、廃車手続きをした後に必要なくなったタイミングで、自動車の解体をするといった手順は不可能ですし、逆に自動車をスクラップにしたからと言って廃車が完了という訳ではありません。
保険の解約もお忘れなく！
自動車を廃車にするときには保険契約の解約も忘れてはいけません。自動車の保険は、基本的に任意保険と自賠責保険がありますが、自賠責保険は自動車の廃車手続きが終わるまで解約することができません。
自賠責保険の解約
自賠責保険の解約は、廃車手続き完了後、自分が契約している保険会社で解約手続きを行ってください。自賠責保険は、車検残存期間が１ヵ月以上残っている場合、還付金が戻ってきますので、忘れずに還付金の手続きも行いましょう。
自賠責保険還付金について
自賠責保険の還付金手続きの注意点は、還付金額は『保険の解約申請した日』から算出されるという事です。良くある勘違いで「廃車手続きが完了した日から算出される」と思っている方もいますがこれは間違いです。自賠責保険の解約申請は、自動車の廃車後できるだけ早く行ってください。
任意保険の解約
新しい自動車に乗り換える場合には任意保険を引き継ぐこともできます。ただし、自動車の買い替えなどではない廃車の場合は、任意保険の解約手続きを行う必要があります。任意保険でも契約内容によって還付申請が出来るものがありますので、一度ご契約の保険会社に問い合わせてみましょう。
任意保険の解約の際の注意点
任意保険は自賠責保険と違い、いつでも解約することが出来るので廃車手続きの前に解約することも可能です。ただし、解体工場などに自分で運転して自動車を持ち込む場合には、任意保険を解約するリスクを良く考えて解約時期を決める必要があります。
廃車手続きは廃車買取業者がオススメ
自動車の廃車を自分で行う場合には、手続きのために管轄の陸運局（軽自動車の場合、軽自動車検査協会）に行って手続きを進める必要があります。ただし、こういった機関にありがちな『業務時間は平日』のみとなっているので、平日に時間を作っていく必要があります。しかし、『平日に時間を作る』という事は意外と難しいものですし、「せっかくの有給を廃車手続きに使いたくない…」という方も少なくないですよね。
こういった方の多くは、ディーラー等に廃車手続きを依頼することが多いのですが、ディーラーに廃車を依頼すると、手数料などで意外と費用が掛かってビックリという事も少なくありません。
そこでオススメなのが『廃車買取業者』です。廃車買取業者は、車体を資源としたり、まだ使えるパーツをリサイクルしたりすることが出来るため、状態が悪い自動車であっても買い取ってくれます。また、廃車に係る面倒な手続きも代行してくれますし、中には自宅まで自動車を引取りにきてくれる業者もあります。『廃車買取業者』は、「自分で廃車するのは面倒…」「廃車にお金を払うのはちょっと…」といった方には強い味方になってくれます！
おすすめの廃車買取業者
おすすめの廃車買取カーネクストは、全国対応で廃車買取専門店で、廃車手続きやレッカー費用など無料の業者です。カーネクストは自動車の状態別に廃車を販売しており、不動車や事故車などはスクラップとして、まだまだ動く車は廃車でも海外輸出などを行っています。
まとめ
今回は、愛車を廃車する時には「事前に考えておかなければならない」様々なポイントについてご紹介してまいりました。自動車の廃車には上述のように注意しておかなければいけないポイントがいろいろとあります。特に、自動車を廃車にするという事は、今まで使っていた交通手段がなくなるという事なので、廃車後は交通手段をどうするのか？という事はきちんと考えておく必要がありますね。
また、自動車の廃車手続きは『誰が行うのか』という点で、費用面も大きく変わる物です。どうせ2度と使用しない自動車の廃車なので、お金を払って行うよりも、その自動車を買い取ってもらった方が絶対にお得です！
