車は様々な部品で構成されており、その数はネジなどを含めると数万あるそうです。
そして現代の車は様々な装備をも搭載されており、走らせるエネルギーを生み出すためのエンジン以外にも車を走行させるためにはさまざまな構成品が必要となります。
この構成品として電子機器なども様々取り付けられており、これらに電気を流しているのが「バッテリー」です。

車が駄目になるケースで少なくないのが、このバッテリーが上がった状態です。
では、他の部品が駄目になった場合の廃車と、バッテリーが駄目になった場合の廃車に違いはあるのでしょうか?

今回はバッテリー上りの車の廃車について、皆さんにご紹介いたします。

バッテリー上がりの車は廃車にできるのか?

結論からいうと、バッテリー上がりの車は廃車にできます
ただし、バッテリー上がり程度の故障でまだまだ使えそうな車ならば、バッテリーを交換して使い続けたほうが経済的なメリットが得られるでしょう。長らく使わないことが原因でバッテリー上がりになっていて、今後も乗ることがない、というならば、一時抹消登録による廃車を検討してみるのも良いかもしれません。
廃車手続きを行えば公道で走らせることはできなくなりますが、自動車税の課税を止めることができますし、すでに自動車税を納めている場合は年度末の3月までの月数に応じた税金の還付金が戻ってきます。

また、廃車という選択肢を選ぶとしても、その前にそのまま中古車として売却が可能か検討してみるのも良いでしょう。年式がまだ浅い車であったり、走行距離の短い車の場合は、動かない車であっても出張買取を行ってくれる場合もあります。

ただし、バッテリー上がりで動かないことに変わりはありません。本当にバッテリー上がりだけが原因で動かないのであればさほど問題ではないのですが、バッテリー上がりで動かないことによりそのまま長期間放置していることにより、その他の場所にも不具合が発生している場合は、買取に応じてくれない場合もあります。
バッテリー上がりであっても短距離の走行が可能かどうか、エンジンがまったく始動しないかどうかで見積もりの値段も大きく変わりますので、過度な期待は禁物です。

動かない車でもレッカー車に積み込む程度であったり短距離でも走行が可能という場合には、多少は評価される対象になります。また、レッカー車や積載車で運ぶことも可能なので、出張買取にも応じてくれるでしょう。
動かない車の場合は、買取店の店舗へ持ち込んでの査定は難しいので、出張査定や電話やオンラインの査定をまずは利用してみてはいかがでしょうか。

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廃車にできないケースはあるのか?

たとえ動かなくとも廃車の見積もりはしてもらえますが、廃車にできないケースはあるのでしょうか?

廃車は引き取り後のスクラップ化を前提としていますので、たとえ水没車であっても廃車可能です。車の状態によって、廃車にできない、ということは、ほとんどありません。

廃車にできないケースは、ローンが残っていたり、自動車税が2年にわたって未納状態であるなど、法律上業者が取り扱えない場合がほとんどすべてです。

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バッテリー上がりは査定にどう影響するのか?

廃車買取の場合は、バッテリー上がりであっても、それほど査定に影響は出ない場合が多いようです。
ただし、バッテリー上がりで動かないことを発端に長期間放置しているような場合は、メンテナンスがされていないために状態の悪化を招いていると評価されて、価値が下がってしまう可能性もあります。
もちろん、車のダメージが少ないほうが査定ではプラス評価ですが、かなり状態の良い車であれば中古車として売却したほうが得する可能性が高いでしょう。

一般的に廃車業者は、いろいろな要因で動かない車やあまり活躍していない車を毎日のように査定しています。
ですので、バッテリー上がりの車を廃車査定することは特別なことではなく、状態に応じた査定評価をしてくれます。

バッテリー上がりによる査定のマイナス評価

バッテリー上がりでも、マイナスの影響はほとんどないと考えてよいでしょう。
確かにバッテリーが上がっている車だとエンジンはかかりませんが、廃車業者はブースターケーブルや充電器でエンジンを可動させて、動きを確かめることができます。

また、充電すればまた使えるという場合も、査定に影響はしません。
ただし、完全にバッテリーが上がっていて充電しても蓄電を果たさなかったり、単なるバッテリー上がりだと思っていても実は発電系統に異常がある場合には、マイナス評価をされてしまいます。

バッテリーは査定前に交換すべきか?

たとえば家具などであれば、磨く手間賃や人件費が節約できるため、売却前に汚れを落とせば高く売れる場合があります。
しかし、廃車前提であればバッテリーを交換する必要はありません。バッテリーを交換したとしても、大幅に評価は上がりません。

もちろんバッテリーの状態が良好な方が高く見積もってもらえるのは確かなのですが、どうしても

交換費用 > 査定の際のプラス評価額

になってしまい、交換費用を上回るほどのプラス評価額が得られることはありません。
理由は、新品のバッテリーであっても取り外す工賃がかかり、新中古のバッテリーであっても市場評価はあまり高くないことなどが影響しています。

たとえ、バッテリーを自力で交換できる場合であっても、プラス査定額は部品代を下回ります。
仮に純正バッテリーが余ってしまい今後使い道がないのであれば、新品未使用品としてオークションに出すか、専門業者に売ってみるほうが良いかもしれません。

バッテリー上がりのまま放置するとマイナス査定?

車は走行中にオルタネーターなどで充電されているのですが、乗らないまま長期間放置すると、放電されて電気が枯渇します。

バッテリー切れ・バッテリー上がりそれ自体が廃車査定であまり影響しないことは先述しましたが、それに付随する悪い影響はあります。それは、電子機器と電子制御装置が稼働しなくなることです。

現在の車は電子部品で制御されています。バッテリーから流れる電気でエンジンやブレーキなどがコンピュータ制御され、車を動かすことができるのです。
長期間放置すると、バッテリー放電でエンジンはまったく動かなくなります。その状態が長く続くと、機械部品をなめらかに動かすためのパーツが劣化したり、オイル類が固着したりして、完全に動かなくなってしまう可能性があります。
バッテリーが上がった/切れた状態で長らく放置することはできるだけ避けましょう

その上、バッテリーが上がらなくとも、バッテリーの劣化は電子部品の劣化を招く恐れもあります。

車はバッテリーを交換しながら乗り続けるべきか?

車種や年式で違いますが、バッテリーの寿命はおよそ2年から5年です。
2018年現在、車の平均走行年数は12年といわれていますので、バッテリーが駄目になった時点で車を乗り換えるスタイルでない限り、少なくとも1度はバッテリーを取り替えていることになります。

例えばトヨタ車のバッテリーは、保証に入っている場合、新車ならば購入後5年経つまで、あるいは走行距離10万キロまで保証で無料修理できます。もちろんこの際に取り付けられるのは正規品です。

バッテリーが5年程度でダメになると仮定すれば、走行年数10年ほどで廃車のタイミングに入ります。

一概には言えませんが、基本的には車は乗れなくなるまで乗ったほうが得する場合が多いです。
長距離走れば当然部品は消耗していきますが、車の評価額は1年毎に評価額が6割に下がると一般的には言われているため、短いスパンで乗り換えたとしても今まで乗っていた車の評価額が新車を購入する金額を上回ることはないため、乗り換えにかかる費用がかえって大きく要することになります。

さすがに走行不可能になった車の市場価値は皆無に等しいですが、現在の車の耐久性は高く寿命も伸びているので、ある程度乗り、その後に廃車にするほうがトータルコストで考えるとメリットは高くなります。

電気自動車の”寿命”と廃車

ハイブリッド車であっても、車は基本的にエンジン(ガソリンエンジン)で動いています。しかし、電気自動車(EV)はモーターのみで走行し、いわばバッテリーがエンジンの代替です。

電気自動車の歴史はガソリン車に比べて歴史が浅く、技術もガソリン車と比較すれば確立されていない部分もあります。しかし、2018年発売の日産リーフならば5年の保証期間がついていますし、極端に交換スパンが短いわけではなさそうです。また、5年以上8年以下の保証がついている電気自動車も発売されています。

しかし、問題は保証期間を過ぎたバッテリーの交換費用です。

日産リーフのバッテリーの値段

先ほど例に挙げた日産の電気自動車リーフの新品バッテリーの値段は、為替などにも影響されますが約60万円前後が相場となっているそうです。取り替えるならばプラス工賃が必要のため、決して安い金額ではありません。

日産リーフは一番安いものでも車両本体価格が300万前後しますし、同じ電気自動車であるテスラなど安くても450万円はします。

他の電子機器もいつまでもつか分かりませんから、電気自動車においてバッテリーに異常が生じた際には廃車は必至と考えたほうが良いでしょう。
また、バッテリーの耐久年数や劣化傾向を見越して、乗り換え時期をあらかじめ考えておいたほうが良いかもしれません。

まとめ

廃車ができない状態というのは、基本的に存在しませんが、見積額は状態によって大幅に変化します。バッテリーに限らず、車はできるだけ丁寧に使用しましょう。

たとえバッテリーが切れていたとしても充電して再使用できるなら、なんら問題はありません
また、完全に動かない不動車であっても、廃車買取業者ならば基本的に持ち込み査定する必要はありませんし、廃車にすることを依頼するならば、レッカー車やユニック車などで来てくださって引き取ってくれます。

リサイクルショップなどにものを売却する際には、家具などは汚れを拭き取り、できるだけキレイにすることが鉄則です。
しかし、これはあくまでも買い取った家具をそのまま他人に売り払うためです。
引き取り後、スクラップや解体されることがほとんどの廃車の場合、状態はあまり影響がないので細かく気にする必要はないでしょう。