思い出深い車だからこそ、早く廃車に
家族でのキャンプや恋人とのドライブなど、車はさまざまな思い出と結びつく家族みたいなものです。だから、車を手放すときにもなんだか愛着が湧いて名残惜しくなってきます。
でも、思い出と結びつきやすいからこそ、嫌な感情が忘れがたく染み付いてしまう車も少なくはありません。
そんな場合、なんとしてでも早く車を手放したいですよね。いえ、手放すだけでは事足りず、粉々のスクラップにしてしまいたいとさえ思いますよね。
今回は廃車までの実際の手続き方法を踏まえながら、できるだけ早く廃車する方法についてご紹介していきます。
廃車するまでの手続き
実は廃車とスクラップというのは定義が異なります。
スクラップは車を解体するという意味ですが、廃車というのは車としての機能を廃止するということです。少しわかりにくいので、別の言い方をすると「車籍を抹消して公道で走れなくする」ことが廃車です。
基本的にはスクラップしてから、廃車手続きを行って廃車するという順番になります。そのため、スクラップさえしてしまえば終わりだと考える人もいるのですが、その車の存在をほんとうの意味で抹消するために、「廃車する」ことを忘れないようにしましょう。では、スクラップしてから廃車するまでの手続きを紹介していきます。
車をスクラップする
スクラップをする方法としては「中古車販売店やディーラーに引き取ってもらう」、「自動車のスクラップ工場に持っていく」、「廃車買取業者に持ち込む」という方法があります。
中古車販売店やディーラーに引き取ってもらう
中古車販売店やディーラーに引き取ってもらうという方法ですが、これは場合によって高くつくこともあります。理由として、彼らは廃車の専門業者ではないからです。
販売店やディーラーというのは基本的には車を売って利益を得ています。あなたが車を買うタイミングなどでお願いする場合は快く引き受けてくれることもあるかもしれませんが、基本的には廃車の引き取りに後ろ向きな傾向があります。
自動車のスクラップ工場に持っていく
スクラップ工場に直接持っていくというのは、高く買い取ってもらえる可能性が高いので、その点すごくおすすめです。デメリットとしてはなんと言っても、手間ですね。近くにスクラップ工場があれば良いですが、なければそこまで車を持って行かなければいけません。また、そもそもどこでスクラップができるのかを調べるコストもなかなかのものです。
周りに馴れている人がいない状況で初めて行うという人には、少しハードルが高いかもしれません。
廃車買取業者に持ち込む
最後に、廃車買取業者に持ち込むという方法がありますが、結論から言うとこれが一番おすすめです。
彼らは廃車の買い取りを専門に営んでいる業者なので、廃車手続きのプロフェッショナルです。そのため、手続きも滞りなくスムーズです。しかも、工場に直接持ち込む必要もありませんので、コストパフォーマン的には最も良いと言えるでしょう。
どうしても廃車手続きを早めたいという場合、このスクラップの手順においてどの方法が一番早く進められるかを考える必要があります。
ディーラーに知り合いがいたり、家の横がスクラップ工場だったりと、人により条件は異なる場合がありますが、ほとんどの場合は廃車買取業者に依頼することが時間短縮になるでしょう。
廃車手続き
廃車手続きを自分でやる場合の手順について説明をしていきます。
まずはスクラップのために車両販売店や整備・解体事業所などに車を引き渡し、「使用済自動車引取証明書」を受け取ります。その後、業者から解体したことを証明する「移動報告番号」と「解体記録日」の情報を持って解体通知を受けてから15日以内に普通自動車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会へ行き「永久抹消登録」の手続きを行います。
ここまでやって、スクラップと廃車の完了ということです。
廃車手続きを早く終わらせるには
例えば、この手続きを早めようと考えた時に何が出来るかというとざっと以下2つになるのではないでしょうか。
- 解体業者に解体を早めてもらう交渉をする
- 解体通知を受けたらすぐに運輸支局(もしくは軽自動車検査協会)へ行く
でも、これらは一見簡単に見えるかもしれませんが、結構な手間がかかります。まず解体業者へ解体を早めてもらう交渉は、それだけで労力がかかりますよね。
廃車手続きに必要な書類は
それと、運輸支局は基本的に土日が空いていませんし、以下の書類を用意しなければいけません。
- 車検証
- ナンバープレート前後2枚
- 車の所有者の3ヶ月以内の印鑑証明書
- 手数料納付書・申請書
- 車検証
- 「解体報告記録日」と「移動報告番号」
準備物も多く、なかなかこれを一人でやるとなると手間がかかります。なるべく早く廃車を済ませたいのであれば、これらの準備を滞りなく進める必要があります。
そのため、手間とそれにかかる時間を考えれば、廃車買取業者に依頼をするほうが良いでしょう。前述で、スクラップについても廃車買取業者にお願いするほうが良いとお伝えしましたが、実は廃車買取業者ならスクラップから廃車手続きまでを一括してお願いすることができます。
もし、急ぎお願いしたい場合があれば、何社かに問い合わせて一番早くお願いできるところに頼むと良いでしょう。
まとめ「急がばまわれで廃車買取業者を選択しよう」
気持ちが早まってどうしても早く廃車をしたい場合、急ごうとしてスクラップ先を探してしまいがちです。しかしながら、自分で焦ってスタートを切るよりも、慎重にプロを選んで任せたほうが最後には早く廃車手続きを終えることができます。急がば回れということですね。