日本での生活には四季という物があり、季節ごとの様々なイベントを楽しめるのも日本の良さとも言えますよね。
しかし、四季の中でも凍える様な気温の日が続く冬場や、肌を刺すような日差しと高気温が続く夏場などは体調を崩す人は多い事でしょう。このように季節による調子の変化は、何も人間だけという訳ではなく、機械であるはずの自動車も夏場はトラブルが起きやすいと言われるのはご存知ですか？
実際に、JAFの調べによると、自動車のトラブルが最も多い時期は『12月』で、その次に多いのが『8月』だと言われているのです。自動車ですから人間と同様に『夏バテ』が存在しているという訳ではないでしょうが、夏場のカーライフで困らないように、予めどのようなトラブルが増えるのか知っておいた方が良いでしょう！
そこで今回は、夏場の暑い日に良くある自動車のトラブルをご紹介していきたいと思います！
夏場の高気温のせいで発生するカートラブルとは？
私たち人間であれば、夏場の暑い日には『熱中症』や『日射病』と言われるような夏場特有の病気があり、皆さんも十分注意している事でしょう。
実は自動車にも暑い夏だからこそ発生しやすいカートラブルがあり、夏場の間は定期点検の回数を増やすなど、細心の注意を払っておいた方が良いのです。また、どのようなトラブルが起きやすいのか予め知っておくことで、いざ故障が発生したとしてもパニックにならずに対処できるようになるので、是非覚えておきましょう！
エアコンのトラブル
夏場のカートラブルの代表例と言えるのがエアコンの故障です。真夏の暑い日のドライブでカーエアコンが使用できないとなると、暑さで集中力も散漫になり事故を起こしてしまったり、自分の体調まで悪くなるなど、良い事等一つもありません。本格的に熱くなる前に、クーラーの効きをチェックし、不具合があるようなら整備しておくようにしましょう！
エアコンのトラブル原因として良くあげられるのは、『エアコンガスの不足』です。しかし、基本的には自然にエアコンガスがなくなるといった事や、ガスが劣化してしまうという事はありません。エアコンガスの不足は、自動車の経年劣化でエアコン周りの部品が破損してしまい、そこからガスが漏れるなどといった事が主な原因と言えるでしょう。
エアコンガスが不足している場合には、自分で補充することも可能ですが、ガスが減ってしまった原因を究明して、その部分を修理しなければ、すぐにガスが抜けてしまう可能性もある為、信頼のできるディーラーや整備工場に修理を任せた方が安心でしょう。
バッテリーのトラブル
バッテリーのトラブルは冬場に起こる物と考えている方が多い事でしょう。確かにバッテリーは寒さに弱いという特徴がある為、バッテリー上がり等といったトラブルは冬場に多いのも事実です。しかし、意外にも暑いはずの夏場にもバッテリー上がりは増えるのです。これは、夏場のカーライフではエアコンの使用などで電気を大量消費する為、バッテリーが弱っている場合などには、大きな負荷がかかり、バッテリー上がりを引き起こすためです。
バッテリーの日常点検はそれほど難しい事ではありません。基本的にバッテリー液の確認を行い、バッテリー液が減っているようであれば補充するだけですので、面倒くさがらずに行いましょう。尚、バッテリー液の減りが早い、液漏れがあるなどといった場合にはバッテリー交換のサインです。
バッテリーは、一度バッテリー上がりを起こしてしまうと、非常に大きなダメージを受けていると考えてください。絶対に使えないという訳ではありませんが、またすぐにバッテリー上がりを起こす可能性があるので、交換した方が安心ですよ。
最近では、スマホやタブレット、デジカメの充電と併用できるジャンプスターター（バッテリー上がりの時にエンジンの始動が出来る予備バッテリー）も販売されているので、万が一の時の為に用意しておくと安心ですね。
自動車のオーバーヒート
夏場は自動車のオーバーヒートも多いです。暑い国で有名なアラブでは2ヶ月の間に7回も暑さが原因で自動車が炎上したこともあるそうです。しかも駐車中の自動車が炎上したこともあるのだそうです。
自動車のオーバーヒートは、冷却水の漏れや詰りが原因となり起こる事がほとんどです。特に暑い日のドライブでは、冷却水の温度も上昇してしまい、エンジンを十分に冷やすことが出来ずエンジントラブルを引き起こします。
他にもエンジン自体が故障してしまい、その故障による異常熱を冷却水では冷ますことが出来ずにオーバーヒートにつながる事もあります。自動車のオーバーヒートは、水温計の針の振れや、警告灯などで確認することが出来るのですが、気づかずに走行してしまうと、最終的に走行不能に陥ってしまいます。オーバーヒートはエンジンに非常に大きなダメージを与え、修理費用も高額になってしまう為、夏場のドライブは水温計なども注意して運転しましょう。
その他のトラブル
夏場のトラブルには上記の様なカートラブルが増加します。その他にも真夏の暑さが原因となるトラブルは様々です。例えば炎天下では、車内の温度が50℃を超える様な事もあり、さらにハンドルやダッシュボードなどはそれ以上の高温になっている事も珍しくありません。そんな車内にお子様を放置してしまった事による悲しい事故なども毎年後を絶ちません。まだ小さな子供などは、暑いからと言って自分で車外へ避難する事などが難しいので、絶対に車内に小さなお子様を残す事などはやめましょう。
また、ガスライターやスプレー缶などを車内に放置してしまい、爆発してしまったといった事故もありますので、車内への持ち込み品に関しても細心の注意を払いましょう。
まとめ
今回は、暑い夏場に増えるカートラブルについてご紹介しました。本稿でご紹介した通り、夏場には体調を崩す人が増えるのと同様に、自動車にも夏場特有のカートラブルという物があるのです。特に、バッテリー上がりやオーバーヒート等となると自動車の走行不能にもつながる問題ですので、日々の点検をしっかりと行うなどきちんと対策をとるようにしましょう。
また、上述したように、夏場は自動車内へのお子様の閉じ込めや、車内への持ち込み品の爆発など、普段のカーライフでは考えられないような事故も多く存在します。炎天下の自動車内は『灼熱地獄』の様な環境だという事をしっかりと頭に入れ、事故のないカーライフを楽しめるようにしましょう！
