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自動車のメンテナンス。ワックスとコーディングは別物って知ってますか?

お手入れ&カスタム

今回は自動車メンテナンスのお話として、今一わかりづらいワックスとコーディングの違いについてご紹介したいと思います。そもそも自動車を所有していない方であれば「ワックスはわかるけどコーディングって何よ?」といった方も少なくないかもしれませんね。
昔から洗車と並んで自動車メンテナンスの定番であるワックスですが、最近ではカー用品専門店に行ってみると、色々な種類のワックスの横に並んでコーティング剤が販売されているのを良く見ますね。これを見て、「ワックスとコーディングって何が違うのだろう?」と疑問に思った事がある人も多いのではないでしょうか?
実はこのワックスとコーディングは全くの別物で、それぞれにメリットとデメリットが存在します。そこで今回は、ワックスとコーディングの相違点について、比較する形でご紹介してみたいと思います。

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ワックスとコーディングの違い

それではまず、ワックスとコーディングについて、それぞれどのような物なのかを簡単にご紹介したいと思います。ワックスとコーディングの違いについてはJAFさんがわかりやすく説明してくれているのでそちらを見てみましょう。

厳密にいえば、ワックスとは本来、ヤシから採れる「天然カルナバろう」100%のものだけです。これに対し、コーティング剤とは、フッ素系やシリコン系、チタン系などのポリマー成分が配合されたものです。いわば、基本成分の違いによる分類になっており、被膜と塗装面の結合方法などに違いはあるものの、どちらも塗装面を保護する被膜を作ることに変わりはありません。
引用元: JAF(何でもクルマ質問箱)

上記からも分かる通り、ワックスもコーディングも目的は塗装面の保護です。

洗車の定番『ワックス』とは

ワックスは皆さんご存知の通り、自動車の輝きを増すために使う物です。このワックスは揮発性に優れ、油分を使って自動車に塗りこむことによって『ワックス効果』と呼ばれる艶のある塗装面を作りだす事が出来ます。
ただし、ボディの表面にワックスを塗っているだけなので、雨などによって取れてしまいます。また、ワックスを塗る自動車の艶が既にある程度落ちている場合や、塗装にダメージがあるような場合には思ったような効果が出ない事も多いです。ワックスには固形、ハンネリ、液体といった種類があります。

最近大人気の『コーディング』とは

コーディング剤(ガラス系コーティング)は、ボディの表面にガラス被膜を作り、自動車の艶を増す事や持続させることができます。このコーディング剤を塗る事によって保護膜を形成し、その膜が犠牲膜となって塗装面を守るのです。コーディング剤で作られた保護膜は、汚染物質や水、油等の外的要因に対して強い耐性を持っており、なんと長いものでは3年間も輝きを持続できるものもあります。
コーディング剤はガラス系コーディングが有名ですが、近年ではフッ素系、シリコン系、チタン系など様々な種類が出ています。これらは基本的に成分的な違いによる分類になっており、被膜と塗装面の結合方法には違いがありますが、どのタイプでも塗装面を守る被膜を作る事には変わりありません。

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ワックスとコーディングの相違点

ワックスとコーディングがどのような物なのかはわかりましたね。基本的に2つの目的が非常に似通っている為、この2つの違いについて迷ってしまうといった事が多いのでしょう。それでは具体的にワックスとコーディングにはどういった相違点があるのか見てみましょう。

持続力は大きく違います

ワックスとコーディングの大きな違いとしてあげられるのは『持続力』です。
カーワックスは、主成分が『ろう』なので雨などの影響を受け、最も長く見積もったとしてもその持続力は2ヶ月程度です。しかし、ガラスコーディングの場合は上述したように最長で3年間も輝きを持続するようなものもあります。もちろんコーディング剤にはフッ素系やシリコン系など素材の違いがありますので、全てのコーディング剤が3年の持続力を持つわけではありませんが、総合的に見てもコーディング剤の方が耐久力はあるといえます。

価格的な違い

消費者から見れば価格の違いは最も目立つ部分ですよね。この価格面から見ると、カーワックスに軍配が上がります。カーワックスは一般的に500~2000円で販売されており、高いものでも5000円程度です。しかし、コーディング剤は安いもので1000~3000円程度で、高いものになると1万円程度の物まであります。もちろんこの価格の違いは耐久性に直結するので、あまり安いものはオススメできません。

それぞれを塗るときの手間

最後にワックスやコーディングを自分で行う時の手間や時間の相違点です。
ワックスを一度でも行った事がある方であればわかると思いますが、意外と時間も手間もかかる物です。カーワックスは、施工後一定時間を置いて乾燥するのを待たなければなりません。それに加えて、乾燥後には拭き取り作業も必要になるのですが、一度時間を置くと、この拭き取り作業が非常に手間に感じる人は多いものです。しかも、この乾燥の時間を甘く見ると痛い目に合います。ワックスは乾燥度合いが大きくなりすぎると、拭き取りがとても困難になります。その為、つい力を入れすぎてしまうと自動車の表面に傷をつけてしまうなど悲惨な事故も少なくありません。

それに比べコーディング剤の場合は乾かす時間も必要なく拭き取り可能なので、拭き取りさえ丁寧に行えばムラにもなりません。本格的なガラスコーディングとなると、基本的にお店に施工を依頼することとなり、その施工料は非常に高額な物となります。一般的にカー用品店に販売されているガラスコーディング剤は、ガラス繊維以外の成分も含まれている為『ガラス系コーディング』と呼ばれることも多いです。

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まとめ

今回は、意外と違いがわからないワックスとコーディングの違いについてご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?長年、愛車にはワックスを愛用していたという方であれば、なかなか「コーディング剤に移行してみようかな?」とはならないかもしれませんが、上述のようにコーディング剤にはワックスと比較すると大きなメリットがあるのも事実です。
最近では、様々な種類のコーディングも登場していますので、コーディングだと驚くほど高い…等といった事もなく、ワックスとの価格差を考えても納得いくコーディング剤も多いです。ただし、注意して頂きたいのが、コーディングをすれば洗車が必要なくなると勘違いする方が多いのですが、洗車は必要です。「コーディング後、1年間はピカピカ!」や「メンテナンス不要!」等の売り文句で勘違いしているのでしょうが、コーディングを施しても普通に定期的な洗車は必要なので注意してくださいね!