実家への帰省や、家族で旅行。何かと長距離ドライブの機会がある人は多いのではないでしょうか?
首や肩、腰が痛くなったり目が疲れたりと、長距離ドライブにおける身体のダメージは侮れません。身体に負担がかかる長距離ドライブなんてしたくない!となる前に、ぜひお届けしたい情報です。
実は、長距離ドライブに向く車、向かない車があるのです。
今回は長距離ドライブにピッタリの車や、おすすめの車などを紹介します。
長距離ドライブに適している車の特性
長距離ドライブでは目、肩、腰などの身体的な負担はもちろんのこと、気を抜けないストレスが疲れとなり、ドライバーの集中力を奪っていきます。
心身ともに負担の大きい長距離ドライブには、以下の観点で好条件の車を選ぶのがおすすめです。
- 運転席の環境
- 走りの安定性
- 自動運転システム
- オーディオの性能
では、一つ一つ具体的に説明していきましょう。
運転席の環境
長時間、長距離運転するのに最も影響が大きいのは、運転席の環境です。
運転席の環境で注目したいのは「疲れにくいシート」と「視界の良さ」の2つです。
疲れにくいシート
まずは、「疲れにくいシート」という条件でみていきましょう。
『ゴツゴツで固いシート』『ツルツル滑るシート』
想像してみてください。すぐに疲れてしまいそうですね。
『高級ソファーのようなゆったりとフカフカとしたシート』
長く座っていても、気持ちが良さそうです。
では、どのようなシートが疲れにくいのでしょうか?
車のシートが仕事場ともいえるプロレーサーによれは、大事な条件は次の3つです。
- 「滑りにくい」
- 「正しい姿勢が取りやすい」
- 「視界の良さ」
この中でも「滑りにくい」という条件は車選びの時に判断しやすく、特にこだわりたいポイントです。
では、滑りやすいツルツルのシートだと、どんな問題があるのでしょう。
滑りやすいと、何度も姿勢を直さなければいけません。お尻がずれないように常に力を入れているのは大変ですね。滑りにくいシートは、正しい姿勢で運転するためにも譲れない条件です。
視界の良さ
次に、「視界の良さ」はどうでしょうか。
広く良い視界が確保されていると、周囲の様子が分かりやすく危険も察知できます。しかし、デザインにこだわるあまり、前方、後方とも視界が犠牲になっている車もみかけます。見えないことに対するストレスは、想像以上に大きなものです。いちいち覗き込んでいては、首も疲れてしまいますね。
視界が良い車は、長距離運転向きの車といえるでしょう。
走りの安定性
まっすぐ走っているのに、何度もハンドルを取られる車では落ち着きませんね。車が言うことを聞かないみたいで、心身ともに疲れてしまいます。
よほど古い車や事故などで歪んでしまった車でない限り、どの車も一定の直進安定性を備えています。ただ、長距離ドライブとなると、その違いがより顕著になってきます。
悪天候で道が滑りやすくなったり、風が強くなった時に車がすぐに揺れてしまうと、ドライバーは常に気を張っていなければいけません。
特に高速道路を時速100km近くで走る時の安定性は、長距離ドライブには欠かせません。
自動運転システム
近年技術が進んでいて将来が楽しみな自動運転システム。すでに、実用化に向けた実証実験も行われています。近い将来、人が運転しなくても良くなると、いろんなメディアでも取り上げられていますね。
この技術、一部ではありますが、すでに最新の車には取り入れられているんです。
実現している技術のひとつとして、ドライバーの長距離ドライブの負担を減らす「渋滞時の自動走行」機能があります。渋滞時に前の車がブレーキをかけて停止するとドライバーの操作なしで停止状態を保持し、再発進も車が自動で行ってくれるシステムのこと。
もちろん、車種やメーカーによって機能に差はありますが、ドライバーとしては嬉しい限りです。
ブレーキを細かく踏んだり離したりするだけでもドライバーの筋肉は酷使され、さらに長距離ドライブの変化のない状況が続くと眠気も襲ってきます。そんな時、少しでもその動作を補助してくれる機能があると、ドライバーの負担減になることは間違いありません。
カーオーディオの性能
長距離ドライブに渋滞はつきもの。渋滞時は車が一向に前へ進まず、その先の予定が詰まっていたりすると、更にイライラが募ります。そんな時、素晴らしい音質で音楽やラジオが聴けたら気分も晴れやかになり、渋滞も苦痛ではなくるなるかもしれません。
多くのドライバーにとって運転中の息抜きになる音楽やラジオ。これがカーオーディオから音質良く流れるだけでドライバーのテンションは上がり、心理的なストレスも軽減されることでしょう。
長距離ドライブの多い車には高音質なカーオーディオがあれば、間違いなし!
長距離ドライブにおすすめの車
では、それらの点をクリアした長距離ドライブにおすすめの車とは一体どのようなものでしょうか。国内外のメーカーから、いくつかのおすすめの車を紹介していきます。
日産 エクストレイル
技術の日産として、日産はいま自動運転システムの機能向上に力を入れています。
この、「エクストレイル」はその中でも技術的最先端を行く、長距離ドライブに適した車といえるでしょう。
では、エクストレイルの長距離ドライブに適している機能をご紹介していきます。
あらゆる路面に対応する電子制御4WDシステム
4WD(四輪駆動)の自動車は、走りが安定していることで知られています。このシステムはそんな4WDの良さをコンピューターがさらに際立たせたものです。このシステムがあることでアクセルを踏むと同時に、コンピュータが走行状況に応じて自動制御し、滑りやすい路面でも 安定した走りを実現してくれます。
走行安定性を高めるヨーモーメントコントロール
こちらも4WDの良さをコンピューターによって、引き立たせているシステムです。
車がコーナリングに入ったとき、ハンドルの切り方、ブレーキのかけ方やコーナリングの角度などを自動分析し、滑りやすい路面でも安定したコーナリングを実現してくれます。
インテリジェント ライドコントロール(車体振動抑制システム)
車体の上下振動を予測し、駆動力とブレーキを制御することでガタガタ道などでの車体振動を低減させる機能です。微細な振動から大きな揺れまで、さまざまな起伏に対応し、乗り心地と安心感を向上させてくれます。
インテリジェント エンジンブレーキ
ドライバーのブレーキをアシストしてくれる機能です。コーナリングのときには速度調整してくれ、ブレーキが必要なときには減速してブレーキをあまりかけないで良いように自動調整してくれます。この機能があることでイージードライブをサポートし、長距離移動の疲労も抑えられます。
日産の自動運転技術「プロパイロット」
プロパイロットとは、ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングをクルマ側でコントロールする技術です。運転によるストレスや疲労を軽減し、高速道路運転時のドライバー負担を減らしてくれます。
例えば、高速道路走行時の車間距離を自動調整してくれたり、白線をモニターしてステアリングをコントロールしてくれます。
日産の高い技術力が、ドライバーの負担を減らしてくれることが、この機能をみると一目瞭然ですね。
メルセデスベンツ V260 long
ベンツは誰もが憧れる言わずと知れた高級車です。憧れる理由がこの車にはあります。
今回は、最大7人乗りまで可能なファミリータイプをご紹介します。
自分だけの上質な運転席
広大なインテリアは、シート、ステアリングホイール、シフトレバーなど随所に厳選された高級素材を採用。ダイナミックな構成のインテリアトリムにより、空間を広く見せると同時に高級感を演出し、見た目からドライバーの負担を減らしてくれます。
また、シートポジションを電動で調整可能。さらにシート、ドアミラーの位置を3セットまでメモリーでき、ボタンを押すだけで呼び出せます。
これがあると、自分にピッタリのドライバー空間を演出できます。
多彩な機能が叶える最先端のインフォテインメント
視認性に優れる8.4インチワイドディスプレイを前席に設置しています。
ディスプレイに付属しているBluetooth®接続機能でインターネットの閲覧やハンズフリー通話が可能。2つのUSBメディアインターフェース、地上デジタル放送など豊富なエンターテインメント機能も搭載しています。
このように運転しながら楽しめたり、他のことができる機能があることで、運転に集中しながらリラックス状態を保つことができます。
事故をなくす自動運転技術
事故をなくすことにとことんこだわり続けているメルセデスベンツ。車間距離を自動でキープする技術はもちろん、注意力低下を教えてくれたり、車線逸脱を警告してくれたりと長距離ドライブを支えるための技術が詰まっています。
高級車としては言わずとしれたベンツですが、このように長距離ドライブに適している機能が満載な車でもあります。
ホンダN-BOXスラッシュ
軽自動車は長距離ドライブに向いていないと思い込んでいませんか?
ホンダN-BOXスラッシュはそんな常識を覆すような長距離ドライブには最適な要素を兼ね備えている自動車です。
プレミアムオーディオ
ホンダN-BOXスラッシュの最大の特徴と言えるのが、サウンドマッピングシステムと呼ばれるプレミアムオーディオ。
このオーディオは日本の車に搭載されているカーオーディオの中でもトップクラスの絶品。
圧倒的に立体感のあるサウンドが密閉された車内空間にライブハウスのように響き渡ります。長距離運転を音楽をかけながら楽しみたいという方にははずせないオーディオです。
圧倒的なコスパ
軽自動車は全体的に低クオリティというようなイメージがありますが、N-BOXスラッシュは軽自動車の中でもトップクオリティ。
クルーズコントロールを幅広いグレードで装備し、静粛性も高ければ動力性能も問題ありません。
また、超ハイクオリティのカーオーディオもついていると考えると、激安といってもいいのではないでしょうか?
まとめ「長距離ドライブにはこまめに休憩を」
どのような車が長距離ドライブ向きか、多少なりともイメージはできましたか?
きちんと長距離ドライブの負担を軽減してくれる車種を選ぶだけで、肩や腰の痛みが軽減したり、イライラしなくなったりと違いを実感できるようになるかもしれません。長距離ドライブの機会が多いなあと思う方は、ぜひ、参考にしてみてください。
とはいえ、長距離ドライブに一番大事なのは、こまめな休憩です。
自分の体力を限界を常に把握し、無理のない運転を心がけましょう。