タイヤやホイールを好みのタイプに変えて、自分の車をカスタマイズしたいと思っている方も多いですよね。
しかし自動車は、操作性や安全性を考慮したタイヤで十分な試験走行を積み重ねた上で市場に出回っているので、きちんとした知識がないまま、タイヤサイズを変えてしまうと危険が伴うこともあります。
またタイヤを買う時は4本セットですので、決して安い買い物ではない分、後悔の無いようにしたいはず。タイヤのサイズがどのように決められているかを知り、変えたい時の注意点についておさらいしておきましょう。
タイヤサイズの見方と表記方法
タイヤのサイズを知るには、サイドウォールに表示されている数字とアルファベットを見れば誰にでもわかるようになっています。ISOによって国際的に定められていますので、海外の車でも基本的な見方は一緒と考えてまず問題ないでしょう。
185や215など3桁の数字
タイヤの幅を意味しています。185なら185㎜、215なら215㎜です。車体の重量が重たければ重たいほど、タイヤの幅も大きくなります。
例えば、トヨタ車で言うとランドクルーザーのタイヤ幅が断トツで大きく、アルファードとベルファイヤーのタイヤ幅は同一、ノアとヴォクシー、エスクワイヤのタイヤ幅は同一となっています。(純正の装備の場合に限ります。)
/(スラッシュ)の後の2桁の数字
タイヤの扁平率を意味しています。ホイール以外のタイヤのゴムの部分が全体に占める割合のことを扁平率と呼びます。タイヤの直径は変わらないものと仮定してホイールを大きくした場合、ゴム部の面積は狭くなりますから扁平率は下がるという仕組みです。
Rなどのアルファベット表記
Rはラジアルタイヤを指しており、バイアスタイヤの場合、表記はありません。
普通乗用車はたいていラジアルタイヤを装着しているのですが、農業車両や建築車両は低速での悪路走行を想定されているためバイアスタイヤを装着するという違いがあります。ラジアルとバイアスの違いは、タイヤのカーカス=言わば「芯」になっている部分が同一方向になっているか斜めに捻じれて配置されているかの違いによっています。
ラジアルタイヤはカーカスもポリエステルで形成されており、タイヤそのものの軽量化も実現されているのです。戦後の日本ではバイアスタイヤの方が主流で、普通乗用車のはずのタクシーも割と最近までラジアルタイヤではなくバイアスタイヤが装着されていました。
14や17などの2桁の数字
リム径、つまりホイールサイズの径が表記されています。数字が大きくなればなるほど、ホイールの径が大きくなっていきます。自分でタイヤサイズやホイールサイズを変える際は、このインチ数がタイヤを選ぶ目安となります。
以上がタイヤの標準的な表記であり、この他に荷重指数や速度記号などが加えられることもあります。
タイヤサイズを変えるってどういうこと?
同じホイールの直径でタイヤの幅を変える
ホイールの直径を変えずに幅を太いものに変えることをセイムリムと呼びます。
タイヤが道路に接地する面積が広くなりますので走行中の安定感が増します。ハンドルの操作性としては若干重たくなり、コーナリングなどで足回りに多少のスピードのズレを感じるでしょう。
ホイールの直径を大きくしてタイヤの扁平率を下げる
同じ径のタイヤでもホイールの大きさを大きくすればそれだけタイヤの面積が小さくなり、扁平率が下がります。これをインチアップと呼びます。スポーツカーの足回りは特にこの部分を重視されているので、ハンドルの操作性が上がり、コーナリングやブレーキングがより繊細に感じられるのが特徴です。
タイヤの扁平率が下がると地面からの衝撃もダイレクトに受けやすくなり、乗り心地が悪いと感じたり走行中の騒音が発生したりする原因となります。
タイヤサイズを変える場合の注意点
タイヤそのものの外径は変わらないようにする
フェンダーやタイヤとフェンダーの間の空間(タイヤハウス)を阻害しないようなタイヤを選ぶことが大前提です。車枠からもはみ出さないようにもしましょう。
荷重指数が純正装着タイヤよりも下回らないようにする
荷重指数とは、簡単に説明すると、そのタイヤが支えられる最大荷重のことです。
つまり純正装着タイヤよりも荷重指数が低いということは、車の重量を支える能力が足りない、ということを意味しています。また荷重指数が表している能力を正しく発揮するにはタイヤの空気圧を適切に調整する必要もあります。車は膨大なテストデータに基づいて組み上げられており、標準装備での走行を目的とした車本来の性能を得られるようにタイヤもセッティングされていることを忘れてはいけません。
まとめ
タイヤの想定される役割は、車の重量を支えること、また道路に傷をつけないことです。
基本的には車体の重量に応じて日本基準として標準のタイヤが定められていることがわかりました。
もし変えたい場合はその標準サイズより小さくなければ問題ないとされていますが、径がフェンダーやタイヤハウスにスッキリおさまるかどうか、おさまらないために車高があまりにも変わってしまわないかなどについては十分に考慮しておかなければなりません。
ホイールを大きくしてタイヤの厚みを変えると扁平率が下がり見た目に存在感が増す、ハンドルの操作性が上がるなどのメリットもありますが、純正タイヤ装着時とは安全性の面で劣る部分もありますので、事故などには十分に気を付けなければなりません。