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軽自動車はなぜ人気なのか?日本での圧倒的販売数

自動車のマメ知識

日本の販売新車台数の実に4割にも迫る軽自動車。なぜこれほどまでに人気なのでしょうか?今回は軽自動車を詳しく解説し、軽自動車が人気な理由を探ります。

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軽自動車以外にも車種は存在する

「車」というものは様々なタイプが存在します。

自転車はもちろん「車」ですし、バイクも二輪自動車という立派な自動車です。四輪自動車に限定したとしても、消防車や戦車など特殊車両を含めれば膨大な数のタイプが存在します。更に普通乗用車に限定したとしても、9種類以上の車種(ボディタイプ)が存在しています。その普通乗用車の中でも、日本において特に人気があるのが軽自動車です。日本における軽自動車の普及率は50%です。つまり、日本国内で車を所有している人の内半分が軽自動車を所有していることを意味します。

普通車のボディタイプは、大まかに分けて軽自動車を含めて9種類、海外にしかないものを含めた場合、その種類は更に増えていき、かつまだまだ新しいボディタイプが生まれています。それだけ種類があるにもかかわらず、なぜ軽自動車だけが飛び抜けて人気があるのでしょうか?

その理由を探るために、まずは他のボディタイプについて見ていきましょう。

「セダン」と「クーペ」について

まずはセダンから解説します。
セダンというボディタイプは「ノッチバック型」というタイプの車両です。ノッチバック型は別名3ボックスタイプと言い、「ボンネット」「キャビン」「トランク」がそれぞれ独立しています。一般的なセダンは運転席と後部座席の4ドアタイプです。

続いてクーペについて。クーペはセダンと同じ様にノッチバック型と、リアウィンドウが傾斜したファストバック型があります。セダンとの最大の違いはドアの数で、セダンが2座席の4ドアタイプが一般的なら、クーペは運転席と助手席だけの2ドアタイプです。

ただ自動車会社の判断次第で4ドアクーペも存在しているため、よくわからない・覚えられない人は大体同じ様なものであると思っていて問題はありません。実際違いと言えば、セダンよりも流線型のデザインがクーペという程度のもので、性能的には大きく違う点などはありません。

「オープンカー」と「コンバーチブル」について

次にオープンカーとコンバーチブルについて解説します。

オープンカーは文字通り上面がオープン、つまり屋根の部分が無い車を指します。スポーツカーなどもこのタイプが多く、風を強く感じることができるという特徴があります。当然屋根が無いため、雨が降るとダイレクトに濡れるという欠点があります。実用性だけでいえば雨天時に使えないため他の車種に比べると大きく劣ります。基本的には趣味用の車と言えるでしょう。

続いてコンバーチブルについて。こちらもオープンカーと同じく屋根が無いタイプです。ただ、こちらはセダンやクーペを元に、「屋根がある状態」を基本とした形状というのが特徴です。屋根の着脱が可能なので、コンバーチブルは通常のオープンカーとは異なり雨の日でも運用が可能です。

また、フランス製のオープンカーで「カブリオレ」という名前がついている車がありますが、こちらもコンバーチブルと同じく屋根がある状態が基本のオープンカーです。

「ワンボックス」と「ミニバン」について

次はワンボックスとバンについて解説します。

ワンボックスはボンネットとトランクが存在せず、車室だけで構成されるタイプの車種です。エンジンなどは床下に搭載されており、大きい車内空間を確保することを目的としています。名称でもあるワンボックスとはすなわち1ボックスタイプの事であり、車におけるボックスは、それぞれエンジンルームなどを分けているかどうかを意味しています。前述したセダンは3ボックスカーで、エンジン・キャビン(車室)・トランクがそれぞれ分かれているため、3ボックスとなります。
ただ、近年では安全性能の問題で、エンジンを床下に搭載したワンボックスカーは減少しており、名称通り1ボックスタイプのワンボックスカーはごく一部だけになります。
多くはクラッシャブルゾーンになる小さなボンネットが採用された、1.5ボックスとも言えるようなタイプになっています。

続いてミニバン。
ミニバンは「エンジンルームを取り付けたワンボックス」という認識で大体あっています。
そのためミニバンという車種が登場した当初は1.5ボックスカーと称されていた事もあります。
基本的に6人乗りや7人乗りなどの大人数向けの車種のため、ファミリー向けに人気の高い車種です。

「ステーションワゴン」と「シューティングブレイク」について

次にステーションワゴンとシューティングブレイクについて解説します。

ステーションワゴンとは2ボックスタイプの車両の事で、エンジンルームがボンネットとして移動したため、ワンボックスよりも車高が低いというのが特徴です。
続いてシューティングブレイクについて。やたらとかっこいい名前がついていますが、要は「クーペ風ステーションワゴン」の事で、クーペのような流線型のデザインのステーションワゴンはシューティングブレイクと呼ばれます。

「SUV」について

最後にSUVについて解説します。SUVは「Sport Utility Vehicle/スポーツ用多目的乗用車」の略称で、前述の車種が基本的に町中などの比較的道路が整備された場所での運用を想定されているのに対して、SUVはアウトドア用途での運用を想定した車種です。路面状況に左右されない高い走行性能と、アウトドアに適した広いハッチドアなど、友人とアウトドア趣味を楽しむことの多い方に好まれるタイプの車種です。こちらもクーペ風の流線型のデザインのモデルが出てきていますが、特別何か別の名前があるわけではありません。

「軽自動車」について

他の車種の解説を終えた所で、軽自動車について解説しましょう。軽自動車とは特定のボディタイプの事を指すというよりも、日本独自に定められた基準を満たした車両の事を指します。その基準とは、サイズが「全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2.0m以下で、排気量は660cc以下、定員最大4名、貨物積載量350kg以下」というもの。

基本的に、上記の普通自動車と比較してもコンパクトにまとまっています

デメリットは「狭い」「パワー不足」「大人数移動に向かない」「軽いため普通自動車と衝突すると一方的に飛ばされる」といったもの。これらは車を小型化するにあたって、必ず発生する問題であると言えるでしょう。車体がコンパクトになればそれだけ車室も狭くなりますし、基準を満たすためには660cc以下のエンジンを搭載しなければなりません。ただ、普通に市街を走るだけであれば十分なエンジンパワーであり、パワー不足を感じるのも坂道くらいです。

懸念すべきデメリットと言えるのは、車体が軽いせいで相対した普通自動車以上のサイズの車と衝突した際、一方的に弾き飛ばされたりすることがあるという点。普通自動車とは大体400cc近く排気量が異なるため、単純に車体の軽さとエンジンパワーの差で押し負けてしまい、強い衝撃がかかります。

また、小型化の影響で衝撃にも弱くなっているため、事故の際の危険性は普通自動車よりも高いと言えるでしょう。軽自動車には、そんなデメリットを帳消しにするほどのメリットがあるのでしょうか?

軽自動車のメリット

軽自動車のメリットは「総合的に安い」「操作性や小回りが良い」「燃費がいい」「場所を選ばない」「手続きが楽」といったものがあります。

価格面

まず価格面、軽自動車は車両本体の価格はもちろん、税金も普通自動車より安く、燃費が良く、高速道路では通行料が普通自動車より20%程安いと、経済面でとても優れています。

操作性

次に、操作性のメリット。軽自動車はコンパクトなため、駐車場の高度制限にもまずひっかからず、狭い駐車場でもスムーズに駐車できるため、場所を選びません。コンパクトだからこそ、視界内で動きが確認しやすく、軽いため小回りや操作性も良好です。日本は道路が狭く、入り組んでいる地形も多いため、軽自動車は普通自動車よりも移動しやすいのです。

手続きが楽

最後に「手続きが楽」というメリット。軽自動車は一部地域を除いて車庫証明や印鑑証明が不要です。そのため簡単に乗り始めることが可能で、購入後すぐに乗ることができます。総合的に、軽自動車は「お手軽」なのです。それこそ、大人数でアウトドアに向かったりするなんて用途には向きませんが、足として使う場合は軽自動車で十分だと言えます。
少なくとも座席は4人分あり、4人家族であれば十分ですし、1人生活だとしても後部座席に荷物をおけるため、買い物のための交通手段としても十分です。十分な性能がある以上安い方を選ぶのは当然であり、結果的に車が必要な需要を安く手軽に満たせる軽自動車が人気となった、というだけのお話です。

まとめ

以上、軽自動車が人気な理由を解説しました。

普通自動車はどれも特徴と用途があります。しかし、ただ交通手段の1つとして見た場合、別に普通自動車を選ぶ必要はありません。車で移動したいというだけであれば軽自動車で十分です。日本という国に適した自動車の形、それが軽自動車であり、日本で人気なのもうなずけます。

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