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ローンが残っている車でも廃車ってできるのか?

廃車

今回は、ローンが残っている自動車でも自分の意志で廃車できるのか?という点についてご紹介したいと思います。自動車を購入しようと思った時には、決して安い買い物ではない為、頭金を入れて残りは月々返済していく形のローンで購入するという方が非常に多いですよね。ローンで自動車を購入するメリットと言えば、何年もかけてお金を貯めなくても「自動車が欲しいと思った時にすぐ自動車を購入出来る」という事です。計画的にお金を貯める事が苦手という方にとっては非常にありがたい制度で、自動車をローンで購入する人の割合は60%を超えると言われています。
しかし、ローンで自動車を購入したのは良いものの、ローンの完済前に生活環境が変わって自動車が必要なくなることや、自動車ローンの返済が苦しいから自動車を廃車にしたいと思う事がないとは言えませんよね。
それでは、ローンが残っている自動車は自分の意志のみで廃車にできるものなのでしょうか?結論から言ってしまうと「出来る場合とできない場合がある!」です。「答えになっていない!」という声が多く聞こえそうなので、以下にローンが残っている場合の自動車の廃車についてご紹介していきたいと思います。

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廃車したくても廃車にできない場合があります

そもそも自動車の『廃車』はその意味を間違えてとらえている方が多いものです。多くの方は『廃車=スクラップ』と思いがちなのですが、自動車の廃車とは、その自動車の登録を抹消して、公道を走れなくする手続きの事を指しています。そして、この廃車手続きにはいくつかの制限があり、場合によっては廃車手続きを進められない事があるのです。
この自動車の廃車を進められない場合の一つに『自動車の車検証に記載されている所有者の同意がない場合、廃車できない』というのがあり、ローンが残っている自動車の場合、これに引っかかり廃車にできないという事が多いのです。
自動車をローンで購入する場合、ローン会社はローン残額が完済されていないのに自動車を売却されたり、廃車にされたりすると非常に困ります。その為、ローンで自動車を購入する場合には『所有権留保』と呼ばれる、自動車の所有権をローン会社に預ける方法が取られることが多いのです。この場合には、自動車の所有者が自分ではないので、上記の理由が当てはまり自分の意志のみでは廃車にできないという事になります。
もちろんローンの返済が残っているからといって絶対に廃車にできないという訳ではありません。以下で、ローンが残っている自動車の廃車はどうすればいいのか見ていきましょう。

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自動車の所有者が誰になっているのか確認しましょう

自動車の車検証には「所有者」と「使用者」の名義が書かれている欄があります。これはその名前の通り、普段使用する人が誰なのかとその自動車の所有者は誰なのかという事を表しているものです。自動車の廃車はこの所有者が自分か、自分以外の場合かによって、廃車にできるかどうかが変わってきます。
自動車を購入する時にはあまり意識しないものですが、ローンで購入した自動車の場合には、自分の名前ではなくディーラーやローン会社の名前になっている事が多いので、廃車したいと思った時にはまず車検証を確認してみて下さい。

所有者が自分ではなくディーラーやローン会社の場合

車検証の所有者が自分ではなくディーラーやローン会社の場合には、その自動車の所有権は他にあります。したがって、上述したように自分の意志で勝手に廃車にすることが出来ません。
こういった場合には、所有権解除と言われる自動車の所有者名義を変更する必要があるのですが、ローン残額が残っている場合には所有権解除が難しくなるでしょう。どちらにせよ廃車したい場合にはローン会社に連絡して相談する必要があります。

所有権解除をしてもらうには?

所有権解除をしてもらいたい場合には、ローン残額を一括返済すればほとんどの場合、所有権解除の手続きを行ってもらえます。まとまったお金が必要になりますが、これで廃車手続きに進むことはできます。

しかし、購入したばかりの自動車など、多額のローン残額がある場合などは一括返済するのも難しいですよね。こういった場合や、事故や災害で廃車にするしかないといった場合には、所有権解除をしてくれる場合もあるので相談してみましょう。業者によっては『残債は支払う』『車両は解体する』事を条件に所有権解除に同意してくれる場合もあるので、交渉しても無駄だと勝手に判断せず、丁寧に事情を説明し交渉してみてはいかがでしょうか?
もちろん業者さんの中には、ローン残額を完済しなければ所有権解除を認めてくれない場合もあります。そのような場合は自動車の廃車を進める事はできません。

所有者が自分の場合

ローンで自動車を購入する場合には、その自動車の所有者がディーラーやローン会社になっている事が多いとご紹介しました。しかし、銀行系ローンの場合は、所有権留保ではなく、自分が所有者となっている事も多くあります。こういった場合には、自分の意志で自動車を売却したり、廃車にしたりしても問題ありません。ただし、当然のことながらローンの支払いは残ります。

まとめ

今回はローンが残っている自動車は自分の意志で廃車することができるのか?という事についてご紹介してきました。
上述の通り、ローンが残っている自動車を廃車にしたいと思った場合には、まず自動車の車検証を確認して「所有者は誰か?」という事を確認する必要があります。所有者が自分の場合であれば、ローンの支払いが残る事を無視すれば自由に廃車にすることは可能です。しかし、ディーラーやローン会社が所有者となっている場合には、勝手に廃車にすることはできません。その場合には、どのようにすれば所有権解除にしてくれるのか、業者の手に委ねられるため、ディーラーやローン会社に丁寧に事情を説明する必要があります。
尚、ローンが完済している自動車だとしても自動車の所有者など気にせずそのまま乗車し続けている方も少なくありません。急に自動車の廃車が必要になった時、所有権解除に手間取りなかなか廃車手続きを進める事が出来ないなどといった可能性もある為、一度車検証を確認して誰が所有者になっているのか確認してみてはいかがでしょうか?

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