車検時には、車の状態が細部まで見られますが、ハンドルも例外ではありません。基本的に、購入したままの状態で、メーカーの純正品であれば問題ありませんが、ハンドル交換した場合は注意が必要です。
ハンドルを交換すると、車検で不適合になる可能性があります。そのため、ここでは車検の合否の基準について解説しますので、どのような交換なら可能か知っておきましょう。
車検におけるハンドルの合否基準
車検をスムーズに通すためには、まずはハンドルに関する適合、不適合の基準を知ることが大切です。車検では、法律で定められた基準によって合否を判断するため、正しく整備されていなければなりません。どのような基準で合否が決まるか知っておくと、ハンドル交換をする際にも正しい選択ができ、適切なカスタムがしやすいでしょう。
保安基準に適合している
車検を通すためには、大前提として保安基準を満たさなければなりません。これを満たしていない時点で、どのようなハンドルも不適合になることは覚えておきましょう。ただし、ハンドルの保安基準は曖昧なため、素人目に見て、何が適合で何が不適合と判断することは難しいです。
基本的には、安全に運転できることがベースになっていますが、細かいポイントもあるため注意しましょう。ハンドル交換をするなら、自分でやらずに業者に依頼して、保安基準に適合するか確認しながらやることがおすすめです。
ホーンマークが付いている
ハンドルのクラクション部分には「ホーンマーク」というマークがついていますが、交換する場合も、これは必ずついていなければなりません。カスタム用のハンドルでは、ホーンマークがついていない場合もあるため、注意が必要です。
ホーンマークがない場合は、書き込むか、ホーンマークのステッカーを貼って対処することも可能です。また、ハンドルカバーをつけてホーンマークが隠れてしまう場合も、同様の方法で対処できます。
ホーンマークは、もともとハンドルについているものが見えなくても、何らかの形で目視確認できればよいため、カスタムの自由度は比較的高いでしょう。
小径ハンドルは不合格になることも
かつての保安基準では、ハンドルの直径に関する決まりがありましたが、現在では基準が緩和されて、明確な制限はありません。しかし、明確な決まりがないだけで、ハンドルの直径によって不適合になる可能性は残されており、小径ハンドルにする場合は注意が必要です。
小径ハンドルに変えたからといって、それだけで不適合になるとは限りませんが、ものによっては安全が十分に確保できていないとして、不適合の要件になります。これも素人目では判断が難しいため、交換するならプロに依頼したほうが無難でしょう。
エアバック警告灯の点灯と消灯が確認できる
ハンドルを交換する場合、初期搭載されているエアバックを取り外す場合があります。エアバックの取り外し自体は問題ありませんが、単に外しただけだと、エアバックの警告灯が点灯しっぱなしになるため、注意が必要です。
車検では、警告灯が正しく点灯や消灯することが求められ、つきっぱなしの場合は不適合とみなされます。エアバックを外さずに済めば問題ありませんが、取り外す場合は警告灯にも注意しましょう。
ハンドル交換をする場合の注意点
ハンドルに関する保安基準はありますが、これに違反していなければ、交換していても車検には通ります。しかし、ハンドル交換することで、何らかの問題が起きやすいことは確かでしょう。車検に通らなかったり、その後の日常的な使用で問題が出たりする場合もあるため、ハンドル交換をする際の注意点を知り、正しいカスタムを心がけましょう。
エアバッグなしのハンドルは対策が必要
ハンドル交換によって、エアバックを取り外す場合は、警告灯が光らないように注意しなければなりません。エアバックの取り外し自体は問題ありませんが、警告灯がついたままだと車検には通らないため、キャンセラーを使って警告灯を消す必要があります。警告灯さえついていなければ車検には通りますが、エアバックがないことで安全性が少し下がることは理解し、安全運転を心がけることも大切でしょう。
保険会社への連絡
エアバックを取り外したあとは、任意保険に加入しているなら、保険会社にも連絡しておきましょう。現行の保険のほとんどは、エアバックが搭載されていることを前提にしているため、取り外した場合は必ず連絡しなければなりません。場合によっては、保険の内容や料金が変わる可能性もあるため、不安な場合は取り外し前に確認しておくとよいでしょう。
車検を通すか買い替えかで迷っている場合
ハンドル交換だけに限らず、カスタムした車を車検に通すことは一苦労で、手間がかかることから買い替えを検討する人もいるでしょう。車検時期は、買い替えを考えるベストなタイミングでもあり、手放すなら更新前がおすすめです。更新すべきか買い替えかで悩んでいるなら、複数の面からどちらの選択がよりお得になるか考えましょう。
年式や走行距離で検討する
車検更新と買い替えで悩むなら、年式と走行距離から判断することがおすすめです。基本的には年式は10年、走行距離は10万kmを超えていれば、買い替えを選択すべきでしょう。これは、10年や10万kmで部品の大部分が劣化し、大幅に交換が必要なためです。
各種部品交換が必要なことはもちろん、コストの高い部品の交換まで必要なケースも増えるため、メンテナンスだけで何十万円とかかる可能性もあります。加えて、車検更新の費用まで支払うと、買い替えてもおつりがくるほどの出費になる場合もあるでしょう。
また、年式が古く、走行距離が長くなると、今後もメンテナンスの必要性は増えます。年数が経過するごとに、メンテナンス費用は高くなっていくため、ある程度出費が増えたと感じたら、買い替えを選ぶことをおすすめします。
買い替えの場合は買取業者の選択が大事
買い替えを選ぶ場合は、買取業者の選定が重要です。買取で処分するなら、多少なりともお得にはなりますが、業者によって提示する条件は違います。場合によっては、ある業者では高額査定、ある業者では価値がないと判断され、反対に処分の費用を請求されるということもあるため、注意しなければなりません。
買取で処分するなら、廃車買取にも対応しているカーネクストがおすすめです。カーネクストは、古い車や走行距離の長い車、不動車や故障車など、状態の悪いものでも、全て0円以上で買取保証をしています。さらに、車両の引き取りや廃車登録の代行手続きも全て無料で、コストをかけずに手放せることは大きな魅力でしょう。コストを抑えれば、実質の買取額はさらに高くなり、ほかの業者よりお得に手放しやすいです。
保安基準に適したハンドルで車検をしよう
ハンドル交換自体は問題ありませんが、交換するなら保安基準に照らし合わせて考えなければなりません。保安基準を満たしていないと、それだけで不適合となって車検が通らなくなります。基準を正しく把握し、適切な範囲内でカスタムして、スムーズに車検を通しましょう。