ついうっかり忘れた…は禁物誰にでも、「忘れ物」は一度や二度はしたことがあるはずです。
家を出る前の忘れ物だと気がついて取りに帰ることもできますが、どこか遠くの場所で忘れてしまったときなどは頭を抱えてしまいます。旅行先で大切なものを忘れてしまったときは、気が気じゃありませんよね。でも、旅先ならば後で送ってもらうこともできます。でもそれが、廃車する車に忘れてしまったのだとしたら?車と一緒にスクラップになってしまったら、探しようがありません。
後から気づいて、あわてて連絡!スクラップまでに間に合えば良いものの、廃車する車もいつスクラップされるかなどは分かりません。大切なのは、車の中に忘れ物をしないこと。今回は、廃車する際に車に忘れ物をしないようにするコツと、実際に廃車の流れを紹介しながら、もしもの時の対処法をご紹介していきます。
よく忘れるものはどんなもの?
長時間ドライブの際など、車の中で人は長い時間を過ごし、さまざまな生活品を持ち込みます。つまり、車は忘れ物の宝庫といっても過言ではありません。「あれ、どこいったっけ?」と、家の中を探しても見つからず、車の中を探したらすぐに見つかった、なんて経験は誰にでもありますよね。
廃車するときは、当然車の中に忘れ物がないかを確認します。それでも忘れてしまうものとは、いったいどんなものでしょうかよくある忘れ物を事前に把握しておくことで、忘れ物防止に努めましょう。
廃車時に車内に忘れがちなもの
ETCカード・CD・カードやキーホルダー、指輪など小物類、TCやCDは機器の中に入れたままで、使わなければつい忘れてしまいます。カードやキーホルダーや指輪などの小物は、ドアポケットやダッシュボードなどに入れっぱなしになっていることが多いようです。いつの間にか落として、座席シートの下やマットの下に入り込んでしまうことも、よくあります。意識して探さないと見落としがちなので、しっかりと、一箇所ずつ、丁寧に点検する必要があります。
実際に忘れた場合どうすれば良いのか
そうは言っても、やはり忘れることはありますよね。忘れ物をチェックするのは、それほど心躍るものではないため、どうしたって注意散漫になってしまいます。業者に引き渡した後に、あっ!ということもあるでしょう。そんなときには、どうしたらよいでしょうか。まず、覚えておきたいのは、廃車したからといってすぐにスクラップにされるわけではないということ。廃車買取業者に依頼して、レッカー車で運んで行ってもらった場合、車の行く末としては以下に分けられます。
- 解体
- リサイクル
- 中古販売
一般的に廃車としてイメージされがちなのは「解体」ですね。これは文字通り、車をペシャンコに潰したり、粉々にする「スクラップ」のことです。さすがに探すのは難しいかと、絶望的な気持ちになってしまいます。「リサイクル」は、車を分解して部品ごとにリサイクルすることです。一般的なリサイクルの工程は、フロン類を回収した後、部品ごとに解体します。そのため、まだスクラップよりは望みがあると言えそうです。場合によっては解体でもなく、リサイクルにもならず、そのまま「中古車」として販売されることもあります。例え忘れたとしても、少しは希望が持てそうですね。しかし、すぐに車の在り処を突き止めないと、海外へ輸出されてしまう可能性があります。そうなってはもう、忘れ物を取り戻すのは難しいでしょう。
廃車前のクリーニングがおすすめ
そこで忘れ物を見つけるための対策として、「車内クリーニング」をおすすめします。廃車する場合、車内をクリーニングするのはナンセンスだと思いますか?解体されるかもしれない車を綺麗にするなんて!と、思われるかもしれません。ところが、廃車前のクリーニングには、実はメリットがいっぱいなんです。
失くした物がみつかるかもしれない
先述したように、車の中で失くした物は、簡単に見つかるところにありません。探しているつもりでも、見落としがあります。しかし、隅々まで清掃するつもりで車内を見ると、意外と細かい部分にも目が届くものです。
高値で売れるかもしれない
車内だけに限らず、車体も清掃した場合に言えることなのですが、汚れがなくきれいな車は、きたなく汚れた車よりも引き取り手があります。本格的にクリーニングすればするほど、その可能性は高くなるかもしれません。
車に感謝の気持ちを伝えられること
長年育ってきた実家の部屋を出て上京するとき、部屋を掃除するのと似ていますね。掃除をすることで、さまざまな思い出が蘇り、感慨深い時間を過ごすことができるかもしれません。
まとめ「どうせ廃車するからと気を抜かずに」
廃車する車は、ゴミだと思っていい加減に扱う人が多いかと思います。でも、万が一ということも。大切なものを忘れていては、大変ですよね。最後まで大切に扱っていれば、忘れ物にも気がつけるようになります。どうせ廃車するからと気を抜かずに、最後まで自分の車という認識を持ってみてはいかがでしょうか。