2018年は台風による被害が日本各地で発生しましたが、大雨や洪水による車被害は毎年発生しています。しかし、雨の日に運転したからといって、車がダメになるわけではありません

車がどれくらい浸水すると、廃車にせざるを得ない状態になるのか。また、修理で済むのか。とくに対応がいらないのはどの程度なのかなど、シチュエーション別にご紹介いたします。

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廃車にせざるを得ない浸水

車が水に浸かったとしても、必ずしも廃車にしなければいけないわけではありません。「水没車」には、しっかりとした定義があります。水没車の定義とは「室内フロア以上に浸水した車」及び「浸水の痕跡が複数確認される車」とされています。極端は話、水に浸かったとしても車内への浸水がなければ水没車ではありません

主に、「浸水箇所」として判断されるパーツは、シートやペダル、フロアなど、また車内に泥水などが入った痕跡があると、浸水状態として判断されます。

水没の被害の大小に関わらず、水没後にエンジンをかけることは大変危険です。そのままならパーツを取り替えるだけで大丈夫だったのが、買い替え(廃車)にせざるを得ないことになる可能性もあります。自分で運転しようとせず、レッカー車を呼びましょう。

浸水してもそのまま運転できるか

浸水したとしても、気にせず車を運転し続けることは可能なのでしょうか?

洪水時でもそのまま車を水の中で走らせる場面をニュースでご覧になられたことがあるかと思います。現代の車は、浸水したとしてもある程度は運転できるよう設計されているため可能なのです(推奨はされていません)。

一般的に、車が走行可能とされている水深は、車の床に水が接触しない程度。それ以上ならば走行は難しいでしょう。山道などオフロードの運転を想定している車種などは、車体がある程度浸かっても運転できるよう設計されていますが、タイヤの幅がそもそも大きかったり、ボディに水が侵入しないようしっかりと設計されています。

しかし、エンジンの吸気口に水が侵入すると、エンジンが停止する原因となる可能性があります。浸水によりクルマが停止した状態から、車が再度復活することは非常に少ないケースなので、ただちに車から降り、退避してください。

水没車=廃車?

多少水深の深いところを運転したとしても、廃車にする必要も、パーツを取り替える必要もありません。しかし、エンスト状態になってしまうような場合は、最低でもパーツを取り替える必要があるでしょう。

車のマフラーとは、自動車のガスを排出するために取り付けられていますが、ここから空気が排出されないと、エンジンはストップします。マフラーを完全に塞げば、空気は排出されず、更には酸素も取り入れることができませんので、簡単にエンストします。

しかし、マフラーを塞ぐものを取り外せば、多少のダメージはありますがそのまま運転することができます。しかし、水没にともなうエンジンストップは、その程度のダメージではございません

マフラーの先には、エンジンから排出される排気ガスの有害物質を軽減する「触媒」というものが取り付けられています。とくに安全基準などに関わるパーツではないので知らない人も多くいらっしゃいますが、車検の際にこのパーツが付いていないと、車検に通ることはありません。車検は安全基準だけでなく、排気ガスの発散に関する基準も審査内容に設けられているためです。

マフラーから水が侵入すると、この触媒が劣化してしまいます。少しくらいの浸水なら、ふたたびエンジンを掛けた際、排気ガスと一緒に水が排出されるので問題はないかと思われますが、酸化などをしてしまった場合は、パーツを取り替える必要があります。

問題は、それ以上に浸水した場合です。ボンネットの上まで水が浸かってしまうと、まず車はダメになるでしょう。

エンジンは、ピストン運動によって動いています。そのため燃焼室などに水が溜まってしまうと、ガソリンの燃焼が行えなくなります。また、電気系統も水没してしまうと漏電の危険性があるので注意が必要です。

洪水時はどう対処すべきか

0~10cmの冠水状態ならば、走行自体は可能です。10cm以上になってくると、ブレーキ性能が低下します。しかし、まだ動ける状態ならば、家族や荷物を積んでどこかへ避難する余裕はあります。30~50cm以上だと、エンジンが停止する危険性が高いです。オフロード仕様の車でもなければ、車の使用は諦めて、歩いて逃げましょう。50cm以上は、まず車は動きません。車は重たいですが、浸水しない限り空気には浮くようできています。しかしエンジンは浮きませんので、ボンネット部分からだんだんと車は沈んでいくでしょう。このようになると、非常に危険です。

洪水が予測される場合、まず避難指示が出されます。それに従い避難すれば良いのですが、水深が30cmを超えると子どもは動きづらくなり、50cmを超えると女性、70cmを超えると男性でもかなり動くのが困難になります。したがって、車を使用して避難したくなるでしょう。

しかし、洪水時の自動車の移動はNGとされており、長崎水害では車での避難が被害を拡大した原因と言われています。

水没車とパーツ交換

「水没」後は、パーツ交換をして乗り続けるべきなのか。それとも潔く廃車にすべきなのかどちらなのでしょうか?

まず、任意保険に入っているかどうかも重要です。自動車保険はプランによって、対人事故の際の補償があるかどうかに分かれますが、洪水被害などはまず保証されています。

そして、車の走行年数も重要です。日本国内だと、およそ10年たつと車の市場価値はなくなりますが買い替えてでも乗り続ける気があるのなら、パーツ交換も選択肢に入ります。そろそろ廃車にしようか迷っていた車ならば、そのまま廃車にすることもおすすめします。パーツが古かろうと新しかろうと評価はさほど変わりません。

まず、マフラーや触媒の交換ですが、こちらは1万円前後で可能です。しかし、そこから電気系統がダメになっている場合は、車種にもよりますが15万以上はかかるでしょう。

エンジンまで浸水してしまった場合は、50万円を超える出費が予想されます。また、エンジンが水没しているということは、シートなども変える必要が出てきます。5万円から20万円は必要になるでしょう。

水没車の中古車としての価値

例え故障が表面上は現れなくとも、一度でも水没してしまった車は「災害車」として中古車業者に扱われます。シートや表面、マフラー内部など、一度水が入ってしまった痕跡を見つけるのは容易です。

水没車の市場価値は低いです。なぜなら、事故車もそうですが、たとえ平常通りに動こうとも、内部のパーツが劣化あるいは故障している可能性があり、安全面が危惧されるためです。過去に購入者に対して水没車であることを伏せて販売した業者が、後に説明義務違反で33万円の賠償を命じられた判決があります。

パーツを完全に取り替えた場合も水没車は水没車ですし、事故車も同様です。内部の部品を入れ替えた時点で、メーカー側の製造基準から離れています。修理を行う人の手違いや力不足で、車が突然エンストする可能性もあります。

まとめ

近くの川が氾濫しそうだと連絡を受けた際には、素直に徒歩で避難しましょう。車がダメになる可能性はありますが、命には変えられません。また、水没車を中古で買う場合は、それなりの安全上のリスクがあることを承知の上で買いましょう。