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自動車メンテのお話。オイルフィルターって何?

お手入れ&カスタム
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今回は自動車の基礎知識として、『自動車のメンテナンス』についてご紹介したいと思います。本稿では、比較的頻繁にメンテナンスの必要がある『オイルフィルター』にスポットを当ててみましょう。
まずは現在自動車を所有している方に質問なのですが、オイルフィルターって交換したことがありますか?既に1万キロ以上走行している自動車で、今まで一度もオイルフィルターを交換したことがないと言う方は、そろそろオイルフィルターの交換を考えた方が良いと言えます

上記の様に言われたとしても、「そもそもオイルフィルターって何?」「何の役割があるの?」といった方も少なくなく、根本的にオイルフィルターって交換しなくてはいけないものなのか疑問に思う方もいるでしょうね。

そこで今回は、オイルフィルターがどのような物で、「どんな役割を持っているのか?」さらに「自分で交換できるものなのか?」といった点についてご紹介したいと思います

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オイルフィルターって何?またその役割は?

まずオイルフィルターの役割からご紹介します。オイルフィルターは『フィルター』と名のつく通り、エンジンオイルのフィルターです。このオイルフィルターは、直径10cmほどの部品の中にカーテンの様に細かく折り曲げられたエレメントと呼ばれるろ紙が入っています。そして、このろ紙がエンジンオイルに含まれる不純物を取り除き、円滑にエンジンが回るようにする役割を持っています

エンジンオイルは、エンジンを回すことによって出る金属粉や燃えカスを浮遊させてオイルフィルターまで運びます。そして、その浮いたゴミを取り除くのがオイルフィルターです。どうやって取り除くのかはエアコンや空気清浄器のフィルターを思い出して頂けばわかりやすいですね。

オイルフィルターを交換する理由は?

オイルフィルターがどういった物で、どのような役割を持っているのかはある程度わかりましたね。オイルフィルターは上述の通り、エレメントと呼ばれる『ろ紙』で不純物を取り除いている為、いずれオイルフィルターが詰りオイルが通過できなくなってしまいます。そのような場合には、安全装置が働き『バイパスバルブ(リリーフバルブ)』が開きオイルを通しますが、この場合は不純物が取り除かれていない状態のオイルがそのまま通るという事です。

精密に作られているエンジン内にゴミが混入した状態のオイルが循環すると、思わぬ故障につながります。要はこの状態は『故障寸前』といった状態なのですが、「エンジンにオイルが全く循環しないよりはマシ」という事で『バイパスバルブ(リリーフバルブ)』が開き、不純物を含んだオイルを循環させるのです。

この仕組みがあることで、オイルフィルターが詰まったとしても自動車がすぐに走行出来なくなるという事はありませんが、エンジンが故障する可能性が非常に高い状態になります。その為、定期的にオイルフィルターの交換が必要になるのです。

オイルフィルターの交換時期

それではオイルフィルターの交換はどの程度の頻度で行えばいいのでしょうか?
一般的には、オイル交換を行う場合、2回に1回はオイルフィルターの交換を行うのが良いと言われています。他にも、走行距離1.5万~3万kmほど、もしくは12カ月~24カ月で交換するのが良いとも言われます。
とはいえこれは目安にしかすぎません。オイル交換は3000km~5000kmに1回程度行う人が多いと思いますので、

  • オイル交換2回に1回でオイルフィルター交換であれば、ほぼ問題ない
  • オイル交換3回に1回でオイルフィルター交換なら、多少のリスクはある

程度で考えておいても問題ないのではないでしょうか。
ただし、オイルフィルターは純正品と他社製品では耐用期間が異なる場合も多々ある為、使用しているオイルフィルターによっては早めの交換を心がけるのが良いかもしれませんね。

オイルフィルターの交換方法について

ここまで読んで頂ければオイルフィルターがどのような役割を持っていて、オイルフィルターの交換がとても重要という事が分かっていただけましたね。では実際にオイルフィルターの交換はどのようにして行うのかという点もご紹介しておきます。

オイルフィルターの交換自体は、ディーラーや自動車関係の量販店に依頼してもそこまで高額な費用は必要ないですが、自分で行う事も可能です。ここでは簡単にオイルフィルターの交換手順をご紹介します。

オイルフィルターの交換手順

オイルフィルターは、そこまで高額な物でもなく1000円前後の費用を見込んでおけば問題ありません。エンジンオイルの交換と一緒に自分で行うと考えると5000円程度の費用を見込んでおきましょう。ディーラーや自動車関係の量販店に交換を依頼した場合、工賃とオイル代を含めて6000円~10000円程度が一般的です。それでは実際の交換手順を見てみましょう。

オイルフィルター交換とオイル交換を同時に行う作業の手順
  1. 車体をジャッキアップし、固定する
  2. 車の底部に入ってドレンボルト・オイルパンの位置を確認
  3. 廃油が下に落ちないようにポイパック等をセットする
  4. ドレンボルトを外すと廃油が飛び出るのでパックで受ける
  5. ドレンワッシャーを新しいものに交換してボルトを手工具で締める
  6. オイルフィルターをレンチで外し廃油をパックで受ける
  7. 廃油がすべて出たら新しいオイルフィルターに交換してレンチで締める
  8. 車体を戻したらボンネットを開けて新しいエンジンオイルを入れる
  9. オイルゲージで確認して適正な量まで入っていたら完了

慣れれば以外と簡単に出来るものですが、いくつか工具なども用意する必要はあります。オイルフィルターの交換は、ディーラーや自動車関係の量販店に依頼してもそこまで高額な費用は必要ありませんので、手間を考えればプロの方に交換してもらう方が安心ですね。

もしもオイルフィルターの交換に挑戦してみようと思うのであれば、以下の物を用意しておきましょう。

オイルフィルター交換を自分で行う時に用意する物
  • 新しいオイルフィルター
  • オイルフィルターレンチ
  • 廃油処理パック (ポイパックなど)
  • 交換用エンジンオイル
  • パーツクリーナー
  • 新しいドレンワッシャ
  • メガネレンチ
  • ジャッキ
  • 溶剤用手袋

まとめ

今回は自動車の基礎知識として、オイルフィルターとは何か?やその役割、交換の必要性をご紹介しました。近年では「若者の自動車離れ」が叫ばれる中、若者ドライバーの中にはこういった自動車部品のメンテナンスの重要性を全く知らないと言う方も少なくありません。

今回ご紹介したオイルフィルターに関しては、自動車によってオイルフィルターの種類が違ったり、交換方法が違ったりなどといった場合もある為、なかなか初心者には分かりづらい部分もあるかもしれません。しかし、一度交換方法を覚えて工具などを揃えてしまえば、外部に依頼するよりも安上がりですし、自分の自動車に愛着がわくかもしれませんね!

オイルフィルターを自分で行う場合には、火傷やジャッキアップでの危険も伴うので、十分に注意して行ってください!