自分のラッキーナンバーを愛車に!
皆さんの中には験担ぎをされる方も少なくないと思います。クルマ好きな方であれば、愛車のナンバーにもこだわり、ご自身のラッキーナンバーやご自身にちなんだ数字(誕生日や結婚記念日など)にされている方もいらっしゃるでしょう。
これは1999年(一部地域は1998年より)に始まった『希望番号制度』によって実現しました。この希望番号を手に入れるには、窓口やインターネットで申し込み可能で、料金は車種によって異なりますが、4,000~6,500円で手に入れることができます。そこで今回は、「希望ナンバー」の詳細についてご紹介します。
手続きはインターネットで手軽にできる
ナンバープレートにはいくつかの数字や文字が記載されています。今回「希望ナンバー」としているのは4桁の数字、つまり「一連指定番号」のことを指します。希望の数字を手に入れる手順ですが、陸運局の近くにある「希望ナンバーセンター」の窓口かインターネットの「希望ナンバー申し込みサービス」の二つの方法から手続きは行えます。インターネットでは365日受け付けていますので、非常に便利ですね。
費用は車種や地域によって変わる
気になるその費用ですが、その前にナンバープレート取得に際しては番号希望の有無に関わらず、手続き上、車種に応じて数千円が必要となります。(費用額は地域によって異なります)さらに希望ナンバーとなると、受注生産という形になるため、少しだけ高額になることだけ、頭に入れておきましょう。
実際の金額は以下の通りになります。
軽自動車
ペイント方式 4,000~4,500円
字光式 6,500~7,000円
普通自動車
ペイント方式 4,000~4,500円
字光式 5,000~6,000円
大型自動車
ペイント方式 4,800~5,100円
字光式 6,200~6,500円
ペイント方式というのは、通常、よく見かけるナンバープレートのことで、字光式というのは、ナンバーが光るものを指します。
希望とは言え、抽選の場合も…
希望番号を取得できるとは言え、中には「抽選」になる番号もあることを頭に入れておきましょう。やはり、「人気のナンバー」は殺到しやすいですからね。一般社団法人全国自動車標板協議会の「抽選対象希望番号」にアクセスすると、地域に応じた「抽選対象希望番号」が表示されますので、事前に確認した上で、申込みをしてみてはいかがでしょうか。
なお、インターネットで「抽選対象番号」をご希望された場合、以下のような流れになります。
- 抽選結果は毎週月曜日に発表
- 抽選結果はメールにて告知
- 当選の場合、入金確認メールが届く
- 3の指示に従い「希望番号予約済証」を受け取る
- 「希望番号予約済証」を持って、希望ナンバーの登録申請を行う
通常、入金確認後からペイント方式では4日間、字光式では5日間程度で交付されます。
希望ナンバーをゲット! 変更に必要な書類は?
ついに希望ナンバーを手に入れた場合、陸運局を訪れて、手続きを行う必要があります。以下が必要なものですので、事前に用意をしておきましょう。
希望番号予約済証
希望ナンバーの申込み(予約)が完了したらもらえます。有効期限は1カ月間なので、失効しないように早めに手続きを行いましょう。
車検証
希望ナンバーの取得により、新車登録でない限り、車検証に記載の「自動車登録番号又は車両番号」欄の書き換えが必要となります。必ず忘れずに車検証は持参しましょう。
旧ナンバープレート
新車登録時でない場合は、今現在車体についている旧のナンバープレートが必要になります。古いナンバープレートと交換で新しい希望のナンバープレートが発行されます。
印鑑
手続きに際し、申請書等の書類に押印が必要となります。
申請書(OCRシート)
当日、陸運局で入手することが可能です。窓口で手に入れましょう。また、インターネットからもあらかじめダウンロードすることが可能です。
手数料納付書
申請書と同様に、当日陸運局で入手できます。希望ナンバー取得にかかる手数料分の印紙を購入し、所定の場所に貼り付けてください。
自動車税申告書
ナンバーが新たに交付される、もしくは以前のナンバーから変更となるため、ナンバープレートの番号と自動車税の管理情報を再度紐付け直すために陸運局内にある自動車税事務所にて申告手続きが必要になります。用紙などは陸運局で入手することができます。
委任状
車両の所有者以外の代理人が希望ナンバーの取得手続きを行う場合のみ必要となります。希望ナンバーの交付当日、本人が陸運局へ手続きに行けない場合は、どなたか代理人を仕立てて発行手続きを代行してもらいましょう。また、手続きを業者や行政書士などに委託する場合も委任状は必要となります。
希望ナンバーを取り付ける車体
普通自動車の場合は、ナンバープレートを取り付ける際、封印が必要となります。したがって、ナンバープレートを取り付ける車体を陸運局まで持ち込まなければなりません。古いナンバープレートが付いている車体に関しては、付いた状態で陸運局に持ち込んで、手続きを始める前に取り外して手続きを進めれば良いでしょう。
理由書
ナンバープレートを付け替える場合、古いナンバープレートは返却する必要があります。しかし、そのナンバープレートを紛失や毀損により返却できない場合にナンバープレートを返却できない理由を記し提出する必要が生じます。
希望ナンバー、あれこれ
希望ナンバー制に伴い、街を行き交う自動車のナンバープレートにいろいろな「意味」を持たせている方も多いかと思います。ここでは、ナンバーにどんな思いを込めたかをタイプ別に紹介したいと思います。
験担ぎタイプ
「1」「7」や「8」というのは人気のある数字で、抽選対象になっている場合は多くあります。逆に言えば、そのナンバープレートをつけられている方は希望番号の抽選に当選した方。縁起の良い数字を抽選の末勝ち取られたことということで、その御利益にあやかりたいところですね。
ラッキーナンバーとして「1」や「777」は一般的によく知られていますが、よく「358」というナンバープレートをつけた車を見かけることもあります。「燃費が良くなる」とか「縁起のいい番号」などとネット上でのいわれもあります。
愛車に自己投影タイプ
ご自身やご家族の誕生日、あるいは結婚記念日などをナンバープレートに投影される方も多くいらっしゃいます。さらに「310」(佐藤)、「141」(石井)、「510」(後藤)など名字や「16」(いちろう)、「920」(くにお)、「3104」(さとし)など名前を数字化する方もいらっしゃいます。ただし、注意したいのは4桁の数字は銀行等の暗証番号や電話番号にも使用されます。悪用されないように使い分ける必要がありますね。
その他
「2525」(ニコニコ)、「3776」(富士山の標高=日本一)、「39」(サンキュー)、「8935」(野球サイコー)、「4649」(よろしく)、「2951」(福来い)。あと、トヨタ86に「86」、日産車に「23」などのナンバーをつけている方も多く見受けられ、クルマに対する愛を感じます。
まとめ 4桁に込めた思いを感じてみよう
ナンバープレートの数は単に4桁の数字を羅列しただけですが、その4桁にこめた、所有者の思いを感じることができます。もちろん、その希望ナンバーを手入れるためには、今回ご紹介したような手続きや費用も発生しています。でも、そういう手間を惜しんでも、なお手に入れたかった番号だったと言えるでしょう。街を行き交うクルマはほとんどが見知らぬ人が運転しています。でも、ふと目にしたナンバーからその車の所有者の思いを想像するだけでも面白いかもしれませんね。