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引っ越ししたら車検証の住所変更が必要って知っていますか?放置すると罰則もあります!

自動車のマメ知識

今回は、『引っ越し』した場合に必要になる『車検証の住所変更』についてご紹介したいと思います。「車検証の住所変更って何?」と疑問に思った方も少なくないかもしれませんが、実はとても重要な手続きなので必ず覚えておきましょう。
今までに『引っ越し』を経験したことがある方であればわかるかと思いますが、『引っ越し』って本当に大変な作業ですよね。新しい街にきて心はウキウキとなっているかもしれませんが、荷物の整理はもちろん、様々な住所変更手続きも必要で、何から手を付けていいのかパニックになるといった事も少なくありません。そんなバタバタな生活の中、特に忘れてしまわれがちになるのが『自動車関連の手続き』です。
そして、そんな『自動車関連の手続き』の中でも非常に重要な手続きが冒頭で述べた「車検証の住所変更手続き」!本来、自動車を所有している方が引っ越ししたら、必ず車検証の住所変更手続きが必要なのですが、意外としていない人が多いのも事実です。そこで今回は、車検証の住所変更を行っていない場合にはどのような問題点があるのか見ていきたいと思います。

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車検証の住所不変更は法律違反って知っていましたか?

それではまず、引っ越しをした場合に「車検証の住所変更手続き」が必要になる理由からご紹介しましょう。普段の生活の中ではあまり聞くことのない法律ですが、車検証の住所変更に関しては道路運送車両法という法律で定められているのです。

自動車の所有者は、登録されている型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があつたときは、その事由があつた日から十五日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない。

引用元: 道路運送車両法第12条1項

車検証の住所は、上記の様に定められており、引っ越し後15日以内に住所変更の手続きを行わなければならないのです。そして、住所変更を行わなかった場合には罰則も規定されており、50万円以下の罰金が課せられる事になります。
ただし、実際に車検証の住所変更をしていない為に、上述の罰則を受けたという人はあまりおらず、かなりレアなケースといえます。これもあり、車検証の住所変更の必要性を知っていても放置しているといった方もいる事でしょう。しかし、住所変更をしていない場合には、ナンバープレートも旧住所の地域になっている為、意外と目立つものです。そのせいで、警察に目を付けられて取り締まりを受けるという事がないとは言えないので、車検証の住所変更は必ず行いましょう。そもそも住所変更を行わないと言うのは法律違反ですので、取り締まり云々関係なくしなければならない事ですが…。運輸支局の管轄が同じ地域に引っ越しした場合は、ナンバープレートの変更は不要です。

車検証の住所不変更で被る問題点

それでは、車検証の住所変更を行わなかった時に被る様々な問題点についても触れておきましょう。上記までの流れで『罰則があるから』というのは予想できるかもしれませんが、実はそれ以外にもあるのです。

車庫法違反で罰則を受ける可能性がある!

引っ越しの際に車検証の住所変更を行っていない場合には『道路運送車両法』に違反するというのはわかっていただけましたね。「意外と罰則が厳しいんだな…」と思っている方も多いかもしれませんが、実は車検証以外にも住所変更が必要な物もあるのです。それは『車庫証明』なのですが、この車庫証明も引っ越しなどで住所変更があった場合には、15日以内に届け出をしなければならないと定められており、違反すると「10万円以下の罰金」と規定されています。
この車庫証明の違反に関しても、駐車場にきちんと止めてさえいれば、車検証の違反同様取り締まりを受ける事はほとんどありませんが、れっきとした法律違反です。車検証の住所変更には、新たな住所地での車庫証明が必要になります。その為、「車検証の住所変更をしていない=車庫証明の住所変更(新たに取得)をしていない」といった場合が非常に多いものです。しかし、このどちらも法律違反となる物なので、引っ越しした際には必ず住所変更手続きを行うようにしましょう!

自動車を売却・廃車にする際の手続きで困る場合がある

次は、自動車の廃車や売却を考えた時に面倒事が増えるという点についてご紹介しておきましょう。自動車を所有していれば、いずれその自動車に『ガタ』が来て処分を考える事もあるでしょう。そういった時には、自動車の廃車や売却を行うのですが、この時に車検証の住所が現住所と異なっている場合には手続きが煩雑になってしまうのです。
自動車の廃車手続きを行う時には、旧住所から現住所への移動を住民票などで証明しなければならない為なのですが、2回以上居住地が変わっている場合には必要な書類が多くなるという事です。基本的に住民票というのは「何処から何処へ転居した」という事しか証明が出来ない為、複数回の転居を証明するには転居歴のわかる『戸籍の附票』を提出する必要があります。この『戸籍の附票』は、本籍地で入手しなければならない為、郵送の手続きだとしても時間がかかりますね。

まとめ

今回は、引っ越しの際に必要な車検証の住所変更の必要性と、住所変更を行わなかった場合にはどのような問題点があるのかについてご紹介してきました。引っ越しの際には、生活環境が大きく変わる事もあり自動車関連の手続きが忘れられがちになる事が非常に多いものです。しかし、自動車の運用には様々な法律が関わってくるもので、こういった特に問題なさそうな事であっても非常に厳しい罰則が規定されている事が多いのです。
上記でも車検証の住所変更をしていないからと言って、取り締まりを受ける事は稀なケースだとご紹介しました。しかし、逆に考えれば「いつ取締りを受けてもおかしくない!」という事で、取り締まりを受けた場合には非常に厳しい罰則が待っています。引っ越しをした時には面倒くさがらずに自動車関連の手続きもきちんと済ませておくようにしましょう!

10万円以上の差が付くこともあります