車購入のカギはローンにあり

車を購入する際、カーローンにするか現金一括払いにするか迷う時があるでしょう。正直に言いますと、どちらが正解ということはありません。その理由として車を購入する人の状況によるからです。

たとえば独身の方と既婚者で子供が2人いる方とでは使えるお金も違いますし、そもそも年収や貯蓄なども違ってきます。それぞれに合ったやり方を見つけるのがベストと言えるでしょう。今回はカーローンのメリットやデメリットを説明し、年収に応じた車の選び方も解説していきます。

カーローン購入のメリット

カーローンのメリットは何があるのか見てみましょう。

現金が一気に減らない

カーローンの良いところは現金が一気に減らないことです。車の値段と金利分などを月ごとに割って払うため、財布にやさしいです。たとえば貯金が500万円で300万円の車を現金一括で購入すると、思わぬ事故やケガなどが起きた場合だと、心もとないことでしょう。毎月の返済計画さえきっちり立てておけば無理もありませんし、精神的にも安定しやすいです。

金利が低ければそれほど損をしない

車の金利はどこから借りるかで数字が変わってきます。ディーラーの金利の場合は約5%が目安ですが、JAや銀行の場合は2.5%から4%ほどの金利になるのでお得です。すぐにお金を借りられるのか、審査の時間や厳しさが違いますが、金利をチェックすることで金利負担分を抑えることができます。

たとえば200万円ほどの車を金利2.5%で借りたとします。3年計画で返すとすると、およそ5万7千円ほどを毎月返済することになります。この場合、合計の支払額はおよそ207万8千円ですので7万8千円ほどが損をしたことになります。

7万8千円も大きい出費ではありますが、車の値段のことを考えるとそれほどでもありません。一気に貯金を減らしてしまい、万が一のことがあった時にお金がない状態を作らないための保険と考えれば安いかもしれません。

 カーローン購入のデメリット

逆にデメリットは何があるのか見ていきましょう。

高金利の場合は大きな損をしてしまう

特に注意したいのが金利です。低い金利であればいいですが8%以上になる高い金利ですと大きく損をしてしまいます。たとえば200万円の車を金利8%、3年計画で返済するとします。月々の支払いはおよそ6万2千円ほど、総支払額は約224万円になります。元の価格が200万円でしたので24万円も多く払うことになります。カーローンを組む場合は金利や月々の返済額に注意しましょう。

完済するまで所有物にならない

カーローンは銀行やディーラーから借りたお金で購入しているわけなので、完済するまでは自身の車になりません。返済中はお金を貸している側が所有していることになります。貸した側が所有しているのであれば、「ひょっとして貸した側が勝手に車を使うことが可能なのか?」と考えてしまうかもしれませんが、それはないので安心してください。

ただし、毎月の返済をしなければ、車は取り上げられてしまいます。返済能力がないと判断された場合、車を取り上げられ売却し、売却分でも残りの返済額が足りなかった場合には残額を請求されます。月々の返済計画は無理のない範囲で行うようにしましょう。

カーローンの種類は主に3つ

カーローンの種類は3つあります。どんなものがあるかチェックしてみましょう。

ディーラーローン

車のディーラーからお金を借りて月々の返済をする方法です。ディーラーローンの金利は一般的に高い(約5%)と言われていますが場合によっては低金利になることもあります。実は超低金利のキャンペーンを期間限定で行っているディーラーもあるため、他のカーローンよりも圧倒的に金利を安くすることが可能です。

また、ディーラーローンは他のカーローンよりも審査が通りやすい傾向があります。とにかく素早く車を購入したいのであれば、ディーラーローンがおすすめです。

銀行のマイカーローン

ディーラーローンがキャンペーンで超低金利をやっていない場合は銀行のマイカーローンが金利は安いです。およそ2.5%から4%が目安となります。ただし、銀行のマイカーローンは審査が厳しく、通るのに時間がかかる傾向があります。審査が通りにくいのであれば難しいのかなと思ってしまうかもしれませんが、自営業者や多重債務者でない一般的なサラリーマンであれば、時間こそかかりますが通ることのほうが多いです。

残価設定ローン

近年登場したローンの種類です。残価とは一定年数が経過した際の車の値段を指します。この残価を最初に決定し、「車の値段 - 残価」を残りの値段としてローンにするのが残価設定ローンです。

たとえば300万円の車の3年後の残価が160万円だとします。300万円 - 160万円の140万円がローンの支払い分となります。月々の返済額も通常のローンよりも安いので人気があります。

残価設定ローンの場合、ローン支払い期間が過ぎた時に2つの方法を選びます。

  1. 車を返却する
  2. 残価分をローンか現金一括で支払う(自身の所有となる)

車を返却した場合は特にお金を支払う必要はありません。ただし車がなくなるので新しい車を購入するなど対応する必要があります。残りの残価を支払えば自身の所有物となるので、状況によって対応を考えるといいでしょう。

年収に応じた車の値段は年収の半分が目安

車を購入するときにどのくらいの値段が適正であるか迷う場面は多いでしょう。一つの目安として年収の半分と覚えるといいでしょう。当然ですが必ず年収の半分の車を購入する必要はありません。

あくまでもカーローンの支払いを考えた場合に、年収の半分が適正であるということです。たとえば年収400万円(手取り約20万円)の方が200万円の車をディーラーローン(金利5%)で3年計画で返済するとします。月々の返済額はおよそ6万円です。

毎月の手取りから6万円を引いてしまうと20万円 - 6万円 = 14万円になります。月14万円であれば一人暮らしであれば生活できますし、結婚していても共働きであれば生活できるレベルです。

以上の試算からも年収の半分ほどの車が適正であることがわかります。

減価償却にも注目を

車を購入する際、減価償却という言葉をよく聞くかもしれません。減価償却とは、乗用可能年数に応じて支出(経費)として割り出すことを指します。

100万円の車を現金一括で購入したとしても100万円が経費になるわけではなく、定められた計算をすることで、その年の経費が割り出されます。計算方法は「価格 ÷ 耐用年数」で決まります。車の耐用年数は一般的には4年ですが車種によって違います。100万円の車で耐用年数が4年ならば25万円を経費として計上することが可能です。

社用車や個人事業主なら、経費として確定申告をすれば、その分支払った税金が戻ってくる可能性があるため覚えて損はありません。

まとめ

車を購入する際はカーローンを賢く利用しましょう。もちろん現金一括購入でも問題ありません。大事なのは自身の状況を見極めて適切な判断をすることです。無理な支払いだけはしないようにしましょう。

また、カーローンにはさまざまな種類がありますが、残価設定ローンが月々の返済額も低いのでおすすめです。ややこしいかもしれませんが検討してみるといいでしょう。今回得た知識を使って、ぜひ賢く車を購入してみてください。