皆さんは、今まで所有していた自動車を売却せずに『廃車』にした経験などはあるでしょうか？自動車は一度購入すれば、一生その自動車を使用するという訳ではなく、いつか必ず処分しなければならない状況が訪れるものです。
こういった自動車を処分する際、最初に思い浮かぶことはディーラーや中古車販売店に売却する事であり、真っ先に「廃車だ！」等と考える方は非常に少ないでしょう。それでは、自動車の処分方法として『廃車』を選択せざるを得ない時とはどういった場合なのでしょうか？一般的には、中古車として売却できない場合には『廃車』にするしかないと考えるかもしれませんが、中古車として売却できるかどうかなど、一般の人ではなかなか判断が出来る様な事ではありません。さらに、自動車の廃車を思い立つ基準は、様々な状況が考えられ、一概に「何を持って廃車にしなければいけないのか？」等といった規定などはありません。
そこで今回は、一般的によくある『廃車を思い立つ基準』について考えてみたいと思います。
真っ先に廃車が思い浮かぶ場合って？
それでは実際に、自動車の運用上『廃車を思い立つ基準』について考えてみましょう。自動車を廃車にする基準というのは意外と難しいもので、明確に「廃車にしなければならない」という規定もありませんし、一般人ではなかなか判断できることではないでしょう。しかし、場合によっては瞬時に廃車にするしかないなと判断できる時もあり、それは、『修復歴』がつく場合や、『冠水歴』がつく場合などでしょう。こういった自動車は中古車としての価値が激減してしまい、お金を掛けて修理したとしても、その修理費用より自動車の価値が下回ってしまうといった事も少なくないためです。
修復歴車は廃車
修復歴車とは、自動車の骨格部の修正や交換を経験した車両の事を指しており、このような自動車はいつ不具合が出るか分からない為、中古車として価値が激減してしまうのです。その為、事故に遭い骨格部分の修理を必要と言われた場合には、お金を掛けて修理するより廃車にした方が良いと考えられます。
冠水歴車は廃車
冠水歴車とは、ゲリラ豪雨などの災害でエンジンまで水没してしまった自動車の事です。この場合も自動車の価値が激減してしまう為、廃車にした方が良いでしょう。上記の二つのパターンは、一般の人でも比較的判断がしやすい状況です。他にも、何らかの理由でエンジンが動かなくなってしまった場合というのは、修理費用も非常に高額になる為、廃車を考えた方が良いかもしれませんね。
他にもある！廃車を思い立つ状況
上述の様な場合であれば、ほとんどの方が「廃車にするしかないか…」と考えるものですが、もちろんそのようなわかりやすいパターンばかりではありません。次は、少し判断が難しい場合も考えてみましょう。
軽微な事故であれば修理？
自動車を運転していれば、事故を起こしてしまって修理をしなければならない場合もあると思います。このような場合、上述のように骨格部分の修理が必要であれば、おとなしく廃車という判断もつくと思いますが、そうではない軽微な修理の場合はどうすべきでしょう。「事故を起こしてしまった自動車は、縁起が悪いし廃車だ！」等と考える様な方はほとんどいないでしょうし、基本的には「修理した方が安いのか？」or「買い替えた方が安いのか？」という選択肢で決めるのではないでしょうか？しかし、修理費用と修理後の自動車の価値など、一般の人ではなかなか判断できるものではありません。したがって、こういった状況の場合には、金銭的な事も含めてプロの業者に聞いてみる方が良いでしょう。
どちらにせよ、軽微な事故の場合は「修理か買い換えか？」という事を悩むことは多いでしょうが、廃車か否かの判断を迫られるような状況は少ないものです。ただし、修理費用が高くなることが分かり、買い替えするしかないとなった場合には、廃車の事も考えなければならなくなります。
古い自動車は廃車？
次は所有している自動車の年式が古い場合を考えてみましょう。一般的は、所有している自動車が古い場合でも「何とか売却できない物か？」と考えるものでしょう。しかし、中古車の価値基準は自動車の年式も大きく関係してきますので、基本的に高額な査定額がつくようなことはありませんし、買取り拒否されてしまう事も多いでしょう。このように『買い手のつかない古い自動車』の場合であれば廃車にするしかないでしょう。
動かない自動車は廃車？
何らかの理由で動かなくなってしまった自動車の場合はどうでしょう？この場合は、『動かなくなった理由は何？』という事が非常に重要で、長年放置していたからバッテリーが上がって動かない…等といった場合には中古車として売却できる可能性もあるでしょう。しかし、エンジンなどが壊れて動かないといった際には、修理費用の方が高くつく可能性が高いため、基本的に買取りを拒否されてしまうでしょう。所有している自動車が動かない場合には「どうせ売れないし、廃車しかない」と考えそうなものですが、意外と簡単に直せる故障の場合もありますので一度プロに見てもらう方が良いかもですね。それでもダメといった場合には廃車にするしかないでしょう。
もう使わないから廃車！
最後に「もう使用しないから廃車だ！」と考える場合です。こういった状況は意外と多いもので、例えば高齢者の方が免許を返上するといった場合や、交通アクセスの良い場所に転勤するから等といった事は誰にでも起こりうる事でしょう。
廃車を思い立った時は
では、このような状況になった場合、所有していた自動車はどうすればいいのでしょうか？一概に廃車にすればいいという訳ではなく、状況によって自動車の扱いを変えるべきでしょう。
自動車が売却できる場合
自動車の状態がまだまだ良く、高額な査定がつく場合などであれば、中古車として売却した方が良いでしょう。
自動車が売却できない場合
自動車が売却できない場合には廃車するしかありません。廃車していない自動車を自宅に放置してしまうと、使用の有無に関わらず税金の支払いが必要になる為、損です。
将来的には使うかも…
数年後に転勤が終わり、また自動車が必要になるかもといった場合には、一時抹消登録という廃車手続きを進めましょう。一時抹消登録であれば、一時的に登録を抹消でき、抹消している間は税金の支払いなどをストップできます。必要になった際、再登録することで再び自動車の使用が出来るようになります。
廃車が必要な場合は廃車買取業者がオススメ
自動車の廃車が必要になる状況と言うのは、上述のように様々な場面が思い浮かぶことでしょう。もちろん、ほとんどの方は廃車にするのではなく「中古車として売却できないかな？」と考えるものなのでしょうが、買い手がつかないと判断されるような自動車の場合、どうしても下取り価格がつく事は難しいものです。こういった場合、しょうがないから手数料を支払って廃車手続きをしてもらうといった方が多いものですが、その判断は少し待った方が良いでしょう。
というのも、ディーラーや中古車販売店が買取り拒否した自動車であっても、廃車買取業者であれば買い取ってもらう事が可能なのです。廃車買取業者は、解体した後の車両を鉄やアルミの資源としたり、まだ使用できるパーツを再利用することが出来る為、たとえその自動車が修復歴車や冠水歴車だとしても『リサイクル資源』として高価買取りすることが可能なのです。今までは、『自動車の廃車＝お金がかかる』といったイメージの物でしたが、現在では逆にお金を貰える時代になっています。「知らなかった…」という方は損してしまいますので、廃車買取業者という存在を覚えておきましょう！
まとめ
今回は、自動車を処分する際に『自動車の廃車』を思い立つ瞬間とはどのような場合なのかという事をご紹介してきました。
自動車は、冒頭でご紹介した通り、いつかは『ガタ』が来てしまい処分しなければならない時が必ずやってきます。一般的には『廃車しよう！』と思い立つのではなく、中古車として売却する事を考えるのが普通だと思いますが、自動車の状況によっては廃車にするしかない場合というのも珍しくないのです。しかし、廃車買取業者が登場した現在では、廃車にするしかないような自動車であっても売却できる時代になっていますので、是非、廃車買取業者という物を覚えておいてください。何も知らずディーラーなどに廃車を依頼してしまうと、逆に手数料を支払わなければならない…なんてこともありますので、しっかり検討してみましょう。
