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地球にやさしい車のリユースとリサイクルについて

車と未来

リユース・リサイクルという言葉はよく耳にするかと思いますが、実は車もリユース・リサイクルすることが可能です。

日本では年間約300万台の車が廃車されているといわれています。(2022年の国内発生使用済自動車は276万9千台/自動車リサイクルセンター公表)
古くなり乗らなくなった車や過走行でトラブルがでるようになった車、故障してしまった車や事故により修理不可能な車など、様々な理由で多くの車が廃車されていますが、車は廃車されたあとどのように扱われているのかご存知でしょうか。

実は古い車・過走行車・事故車・故障車であっても、まだまだ活躍できる車は多く、廃車買取業者では引取をした後に選別し「リユース・リサイクル」を行っています。

こちらでは車のリユース・リサイクルについて詳しく解説します。また、車を適切にリサイクルするために車の所有者が負担するリサイクル料金についても合わせてご紹介します。

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車のリユース・リサイクルって?

そもそもリユース・リサイクルとは、どういうことなのでしょうか。

リユース(Reuse)

リユースとは英語で再使用という意味の単語です。車のリユースは「再利用」するという意味で使用されています。

車の所有者が古くなった走行距離が多くなったという理由から手放した、廃車予定の車の中にはまだまだ車としての役目が果たせる自走可能な車が多くあります。このような車は、日本での中古車市場では価値が無くなってしまっても、「日本車は高品質で低燃費」という評価をもつ海外では非常に価値が高く人気があります。そのため、廃車業者によって海外へ輸出されて中古車として再利用されているのです。もちろん中には国内での中古車としての再販が可能な車もありますので、車の状態によって価値が高く需要のある場所を選別し販路が決められています。

また、自走不可能で車としての再利用は難しい車でも、エンジンや部品の状態が良い場合は部品としての再利用が可能になります。1台の車としてではなくても、他の車に再利用出来るエンジンのみを取り出して積み替えすることで、再利用することができます。もちろん部品として海外へ輸出できるものもあります。海外ではユーザー自らがメンテナンスを行うところが多いため、修理用部品としての需要も車と同じように高くなっています。不要になった車の廃車買取をお考えの方で、廃車買取業者に依頼を検討中であれば、販路を多く用意できる業者を見つけることがポイントです。一社のみでは結果を比べることも難しくなっています。

リサイクル(Recycle)

リサイクルは、英語で廃棄物や不要物を回収・再生し、再資源化するという意味の単語です。車のリサイクルは「今までとは違う形に生まれ変わる」という意味で使用されることが多くなっています。

廃車する車が、中古車としての再利用も部品としての再利用できない状態である場合、鉄や部材は燃料や原材料として生まれ変わり、今までとは違う形で活躍することができます。現在は車のリサイクル技術がかなり進んでいるため、車のほとんどの部品が生まれ変わることができるといわれています。廃車をリサイクルすることで、少しでもゴミを減らすことができて地球にやさしい環境づくりを実現することも可能です。

車には様々な部品がありますが「鉄部品(ボディなど)・アルミ部品(アルミホイール・エンジンなど)・タイヤ・プラスチック部品・窓ガラス」等、すべての部品をリサイクルすることができます。次項では部品や素材はリサイクルによってどのように変わるのかご紹介します。

車はリサイクルでどう変わる?

車部品

車はリサイクルされることによってどんなものに変わっていくのでしょうか。気になるギモンを解説します。

車の部品リサイクルの行方

使用済自動車から取り出された車の部品は、車のリサイクル業者によって回収されたあと下記のようなものにリサイクルされていきます。

 鉄部品(ボディ等)→ 鉄筋・鉄骨・自動車部品

使用済自動車を解体し、ボディ部分を解体して取り出された鉄スクラップは、熱加工によって再資源化されて鉄素材に生まれ変わります。自然資源である鉄鉱石から鉄を取り出して利用することに比べると、エネルギーも大きく削減が可能ですし、自然資源を守ることにも繋がります。

 アルミ部品(アルミホイール・エンジン)→ アルミホイル・自動車部品

解体した車から取り出したホイールやエンジンミッションなどのスクラップは、回収されたあと溶解されます。その後成分調整、不純物の除去が行われ、鋳造されて製品としての検査を受けます。検査後リサイクル製品化された高純度の再生アルミ二次合金地金は、再びアルミ製品に生まれ変わります。アルミニウム新地金製造時に必要なエネルギーを100%とすると、アルミリサイクルによって再生する際に必要となるエネルギーはその3%となっており、省エネルギーが可能になっています。

 タイヤ → 原材料・再生ゴム・工場の燃料

タイヤとしての再利用が難しい廃タイヤ(使用済みタイヤ)は、ごみとしての処分はできないため廃棄物となります。廃タイヤの廃棄物適正処理ができるのはタイヤリサイクル業者と決められています。タイヤリサイクル業者は、廃タイヤをタイヤ破砕機を使って細かく切断、破砕します。破砕後は、原材料として回収、再生ゴムとしての製造、タイヤチップとなってボイラーなどの燃料にも利用されます。

 プラスチック部品 → 燃料・プラスチック部品

車のバンパーや、内装部品で使用されているプラスチック素材は、細かく砕かれ、再びプラスチック製品として使用されます。また、現在は部品分解技術が進んだことにより、分解が困難とされていたバンパー塗膜も再生処理ができるようになったことで、再生バンパー材料としてリサイクルされています。

 窓ガラス → ガラスウール・道路の石や砂

車のフロントガラスなどの窓ガラスは、車から取り出されたあと、従来は埋立処分されているものがほとんどとなっていましたが、近年はガラスと中間膜を分離することが可能になったため、ガラスはガラス原料としてガラスウール(家の断熱材)や道路の石や砂に、中間膜部分は電炉において銅を溶解する助燃材等としてリサイクルされています。

 銅 → 電線

電線(配線)に使用された銅線は、専用のシュレッダーを使って被覆材をむいて分けています。分別された銅は再生銅となり、再び電線(ワイヤーハーネス)として車の生産時に再利用されます。

自動車リサイクル法とリサイクル料金

「自動車リサイクル法」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。自動車リサイクル法は(平成17年1月1日)に施行された法律です。

それに伴い法によって定められた、車の最終所有者が支払う必要がある料金を「リサイクル料金」といいます。車の廃車をするにあたり、リサイクル料金の支払いは終えていなくてはいけません。こちらでは、リサイクル料金はどのような場合でも支払う必要があるのか、自動車リサイクル法とはどのような法律なのか解説します。

自動車リサイクル法

自動車リサイクル法とはゴミを減らし資源を無駄遣いしないリサイクル型社会をつくるために、自動車メーカーおよび関連事業者に廃車資源の再利用を義務づける法律です。

なぜ自動車リサイクル法ができたのか

自動車リサイクル法は、自動車製造業者やその自動車を使用する所有者に対して適切な役割分担を義務付けることで、自動車リサイクルの適切な処理を図り、環境問題へ対応することを目的に施行された法律です。

車は鉄などの有用金属から製造されており、従来は総重量の80%がリサイクルへ、残りの20%はシュレッターダスト(車を解体・破砕した後に残るゴミ)として埋立処分されてきました。ただ近年は、埋立処分の場所として設定された最終処分場にも限界がきており、あと3~4年で容量をオーバーするという予測がされていました。また、近年は車載装備として当たり前になったカーエアコンの冷媒に利用されているフロン類は、きちんと処理しなければオゾン層の破壊や地球温暖化を引き起こす要因となってしまうことや、予防安全技術の一つであるエアバッグ類は自動車解体時に危険が伴うため安全に誘爆させる専門的技術が必要とされることから、適正な処理には設備と費用が必要となり、フロン類とエアバッグの処理には高額な費用が掛かってしまう場合もありました。

このように、使用済自動車の引取り業者にとっても自動車リサイクル費用や最終処分費用の高騰をが大きくなり、廃車の不法投棄・不適正処理の懸念が生じたことで、社会問題になってしまったのです。自動車の製造者や車の使用者も処分の負担を請け負うことで、使用済自動車の解体をする業者の負担を軽減し、適切な処理をすることで環境問題へも対応ができるように自動車リサイクル法は制定されました。

リサイクル料金

リサイクル料金とは、車をリサイクルするときに障害となるシュレッダーダスト(解体・破砕後に残るゴミ)・エアコン用フロン類・エアバックに使用されている有害なガスを適正処理するために必要な料金です。対象となる車は今まで生産された車全てです。
リサイクル料金は、地球環境を守るために必要な料金です。

支払いは新車購入時!

基本的に、リサイクル料金の支払いのタイミングは新車購入時となっており、一度の支払いのみとなっています。そのため、ほとんどの場合は廃車にする際にはリサイクル料を支払う必要はありません。

中古車購入時に支払いは不要!

中古車購入時にリサイクル料金の支払いは必要ありません。リサイクル料金というのは、車一台につき一回支払っていただくものですので、中古車として再販売されていたとしても、新しい買い主が支払う必要はないのです。

注意!廃車時にリサイクル料金を支払う必要がある時

リサイクル料金の支払いが義務付けされたのは、平成17年1月1日ですので、その日以前は廃車時にリサイクル料金を支払うという後払い制でした。そのため、廃車手続き前にリサイクル料金の支払いを完了させていない場合があります。この場合は、廃車時に未払い分のリサイクル料金の支払いが必要になるのです。

まとめ

こちらでは、自動車のリサイクルとリユースについて詳しく解説しました。自動車のリサイクル技術は年々進化しており、現在は90%以上がリサイクルされていると言われています。車の製造にあたり必要とする資源を、自然資源ではなく車から取り出したリサイクル資源を使用することで、環境にも優しい車づくりも可能になっています。

もしも車を手放すことになり、上記リサイクル料金の支払い状況について不安があれば、自動車リサイクルシステムの自動車ユーザー向けのウェブページから調べて確認することができます。

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