皆さんは、普段から自動車の点検・メンテナンスを行っているでしょうか?自動車は、一度購入したら一生その自動車を使用するわけではありませんし、自動車には多くの消耗品が使用されている為、定期的なメンテナンスを欠かしてしまうと意外と早く『ガタ』が来てしまう物です。
そうはいっても、初心者や女性ドライバーなどであれば、何から手を付けていけばいいのか、全く分からない…と言う人も少なくありませんね。そこで今回は、自動車のメンテナンスについて、初級、中級、上級と難易度別にご紹介していきたいと思います。
自動車のメンテナンスなんて面相くさい…と思うかもしれませんが、自分で簡単に出来る様な部品交換などを定期的に行っておくだけで、車検費用をグッと抑える事も可能になります!さらに、修理の時には、その修理費用が高額になる事を予防する事も出来ますので、是非メンテナンスは定期的に行うようにしましょう!
【初級編】誰でも出来る自動車のメンテナンス
それでは初級編として、誰でも出来る自動車メンテナンスから紹介していきましょう。自動車のメンテナンスは、何をすればいいのか今一、分からないですし、意外と時間がかかる物です。その為、「どうせ車検時にするから大丈夫!」等と思っている人も多いでしょう。
しかし自動車は、あなたやあなたの家族の命を預ける物だという事を忘れてはいけません。普段から自動車のメンテナンスを行っておけば、愛車の異変にいち早く気付く事も出来るようになりますし、安心・安全なカーライフにはとても重要な要素と言えるでしょう。
カーメンテナンスと聞くと、難しく考えてしまう人も多いものですが、やってみると「簡単にできた!」となる事も多いものですよ!
カーメンテナンスの基本『洗車』
まずは、カーメンテナンスの基本『洗車』です。自動車の洗車は、単に愛車が綺麗になるだけだと考えている人が多いものですが、自動車の塗装が劣化するスピードを緩やかにしてくれる効果もあるのです。自動車のボディーについている「汚れ・キズ・サビ」を放置してしまうと塗装の腐食の原因となってしまいます。出来るだけ早く汚れやキズ、サビを綺麗にしてあげる事で、修理や部品交換コストを下げる事も出来るのです。
洗車の基本情報
- オススメの頻度:可能であれば1ヵ月に1回は行いましょう
- コスト:洗車場を利用し自分で行うなら500円程度。洗車機は~2,000円程度
- 作業時間:自分で行う場合は30分程度、洗車機なら10分程度
エンジンオイルのチェック
エンジンオイルのチェックは非常に簡単です。
チェック方法は、タンクについているオイルレベルゲージを引き抜いて、オイルの量や色を確認しましょう。誰にでも出来るチェックなので、やったことがない人は一度やってみましょう。
エンジンオイルは、汚れてくるとドロドロして黒くなっていきます。汚れの目立つ状態で走行してしまうと、自動車のパワーダウンや燃費が悪くなるなどの悪影響が出ます。さらに、最悪の場合、マフラーから煙が出るようになったり、エンジンが焼き付いてしまったりなど高額な修理費用が必要な故障につながります。エンジンオイルは細目にチェックをして、汚れが見られたら交換するようにしましょう。ただし、交換は素人では難しいので整備工場などに頼んだ方が良いでしょう。
エンジンオイルのチェックについて
- オススメの頻度:3~6ヶ月に1回程度はチェックしましょう。交換は使用状況によります
- コスト:チェックのみなら無料、交換の場合は2,000~7,000円程度
- 作業時間:チェックだけなら5分
ラジエーター液(クーラント、冷却水)のメンテナンス
ラジエーター液のメンテナンスは、オーバーヒートにも影響する重要なメンテナンスです。ただし、液を補充するだけなので、誰でも出来る作業なのです。このメンテナンスは、ラジエーター液が入っている容器を確認し、規定の量より減っているのであれば、補充するだけです。簡単な作業ですが、これを怠ってしまうと、エンジンが故障してしまい、最悪の場合、数十万円単位の費用が必要になるのです。
ラジエーター液の補充について
- オススメの頻度:半年に1回程度補充。2年に1回程度は交換しましょう
- コスト:補充するラジエーター液によりますが1,000円~
- 作業時間: 5分程度
タイヤのメンテナンス
自動車の走行の為に欠かせないのがタイヤですね。タイヤは常に路面に接していますし、劣化も意外と速いものです。タイヤは、常に万全な状態にしておかなければならないので、定期的に空気圧の点検などは行いましょう。タイヤの空気圧のチェックはガソリンスタンドなどで簡単に行えます。他にはタイヤの溝のチェックも欠かせません。タイヤが擦り減っていくと、『スリップマーク』と呼ばれる物が現れるのですが、これが出るとタイヤ交換をしなければいけません。スリップマークについては、トーヨータイヤさんのサイトで詳しく説明されているので、そちらをご覧ください。
タイヤのメンテナンスについて
- オススメの頻度:空気圧は月1回程度、タイヤ交換のチェックはスタッドレスや夏タイヤに履き替える際に確認しましょう
- コスト:空気圧のチェックは無料。エアー補充は500円程度
- 作業時間:5分程度
その他の簡単なメンテナンス
誰でも出来るカーメンテナンスが、上述のもの以外にも「ウォッシャー液の補充」「ワイパーゴムの交換」等があります。どちらも走行中の視界確保のためにはとても重要なメンテナンスなので定期的なメンテナンスをしてあげましょう。
【中級編】少しい難しいけど何とかなる自動車のメンテナンス
次は、少し作業が難しくなりますが、何とか自分でも出来るメンテナンスです。
ヘッドライトなど電球のメンテナンス
これは【初級編】に入れてもいいかなとも思いますが、作業は意外に多いのでコチラでご紹介します。自動車にはヘッドライトを始め、テールランプ、ブレーキランプ、ウィンカーなど様々な部分に電球が利用されています。これらの電球は、自動車を長年利用していればいずれ切れてしまい点灯しなくなってしまいます。電球切れは道路交通法違反になってしまい、罰則もありますので早急に交換しましょう。因みに、信号待ちなどで対向車の為を思ってヘッドライトを消す人が多いですが、このように点けたり消したりする行為は電球の劣化を早めてしまいます。
電球のメンテナンスについて
- オススメの頻度:ハロゲンランプは2~3年に1回
- コスト:交換するライトによりますが、500円~数千円程度
- 作業時間:10分程度
エアコンフィルターのメンテナンス
自動車で走行中に、エアコンをつけてみたら異臭がする…と言う経験は誰にでもあるのではないでしょう。このような場合は、エアコンフィルターの交換が必要です。エアコンフィルターは、交換することによって嫌な臭いもなくなりますし、エアコンの効き自体も良くなることがあります。フィルター交換は少し面倒ですが、自動車の取扱説明書に交換法方法も記載されていますので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
エアコンフィルターのメンテナンスについて
- オススメの頻度:1年に1回の交換がオススメ
- コスト:2,000~5,000円程度
- 作業時間:20分程度
【上級編】業者に依頼した方が良い自動車のメンテナンス
最後に、自分で出来そうなメンテナンスだけど、業者に依頼した方が良いと言えるメンテナンスについてご紹介します。
バッテリーの交換
『バッテリーの交換』は自分で出来そうなカーメンテナンスですよね。バッテリー液の補充はもちろん自分で簡単に行う事が出来る物ですが、バッテリーごと交換となると配線をいじったりする必要がある為、初心者であれば業者さんに依頼した方が安心でしょう。バッテリー交換のサインは、以下の様な症状ですので、覚えておきましょう。
- エンジンのかかりが悪くなってきたと思う時
- パワーウィンドウの動きが悪くなってきたと思う時
- 走行時のライトが暗いと感じる時
- バッテリー液を補充しても減りが非常に早いと感じる時
- バッテリーの表面が湿っている時
バッテリーの交換について
- オススメの頻度:2~3年に1回は交換
- コスト:バッテリー本体は5,000~40,000円程度、工賃は1,500円程度
- 作業時間:依頼先業者によって異なる
まとめ
今回は、自動車のメンテナンスについてご紹介してきました。自動車には、様々な消耗品が利用されている為、何のメンテナンスも行わず使用すると、意外と早く『ガタ』が来てしまう物です。本稿でもご紹介したように、非常に簡単で誰にでも行えるメンテナンスを定期的に行う事は、車検費用や修理費用をできるだけ抑える事も出来、とても重要な事だと覚えておきましょう。また、簡単なメンテナンスからでも、徐々に自分で行うようにすれば、自分の愛車にもっと愛着が湧くようになるのではないでしょうか!