自動車を所有している方であれば、高速道路を走行中に突然フロントガラスに小石などがぶつかり、ガラスにヒビが入ってしまう『飛び石』の被害を受けたことがある人は多いのではないでしょうか?
『飛び石』は、前を走行している大型トラックなどのタイヤの溝に挟まっている小石が、何かのはずみに飛ばされ、後続車両のフロントガラスに当たってガラスにヒビが入る現象の事です。これは、小石を飛ばした前方車両も悪意があって飛ばしているわけではありませんし、単に道路を走行しているだけなので特に過失もなく、損害賠償なども基本的に不可能でしょう。飛び石の被害を受けたドライバーからすれば、どこに怒りをぶつけていい物か困ってしまう物ですが、傷ついたフロントガラスは諦めて修理するしかありません。
中には「傷が小さいからと放置でいいか…」等と考える人もいるかもしれませんが、フロントガラスにヒビが入っている状態は非常に危険ですし、そもそも外観からわかるような傷が入っている状態であれば車検に通らない可能性も高いでしょう。
そこで今回は、走行中に『飛び石』でフロントガラスに傷が入った場合、修理費用はどの程度必要になるのかを考えてみましょう!

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フロントガラスに受けた小さな傷でも修理の必要がある?

高速道路を走行中に、突然「バチッ」と音が聞こえ、なんだと思った時にはフロントガラスに傷が入っているのが『飛び石』です。走行中に突然飛んでくる小石など人間の目では見えませんし、基本的には避ける事などはできません。もちろん被害の程度は走行中の速度によって異なり、基本的に60km以上になるとフロントガラスに傷が入ると言われています。時には、1個の小石でフロントガラス全面にヒビが入るなんて恐ろしい事もあるのです。
全面にヒビが拡がるなどであれば、修理するしかないと考えますが、フロントガラスの端の方に小さな傷が入っているだけであれば、特に修理など必要ないのでは…等と考えてしまう人も多いですよね。実際にレンタカーを借りた時などには、フロントガラスに飛び石による小さな傷が入っているなんてことも珍しくありません。
しかし、自動車が走行する時に受ける振動や風圧はバカにできるものではなく、最初は小さかった傷が徐々に拡大していく事もありますし、同じ場所にまた『飛び石』が当たってしまって、フロントガラスが走行中に完全に割れてしまうなんてことも考えられます。
飛び石による被害は、一見大した傷に見えない物ですが、そのまま走行してしまうと重大事故につながる危険性もありますので、早めに修理した方が良いでしょう。また、傷が小さいほど修理費用も安く済ませる可能性も高いので、出来るだけ迅速に修理しましょう!

そもそも車検が通らない可能性も…

『飛び石』被害などで、フロントガラスにヒビが入っている場合には、そもそも車検が通らない可能性があるって知っていますか?
自動車のフロントガラスについては、道路運送車両の保安基準第29条で以下の様に定められています。

2 自動車(最高速度40キロメートル毎時未満の自動車を除く。)の前面ガラスは、損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであり、かつ、容易に貫通されないものとして、強度等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
3 自動車(被牽けん引自動車を除く。)の前面ガラス及び側面ガラス(告示で定める部分を除く。)は、運転者の視野を妨げないものとして、ひずみ、可視光線の透過率等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
引用元: 道路運送車両の保安基準【2014.06.10】第29条

つまり、運転に支障があると考えられる傷やヒビがフロントガラスに入っている場合には、保安基準適応外だと判断され、車検が通らないのです。これは、いくら自分が問題なく視界を確保できていると考えたとしても、車検の検査員に『適応外』だと判断されれば車検が通らないわけです。したがって、外観から明らかに傷が入っている…ヒビが入っている…等とわかる様な状態であれば車検は通すことが出来ないので、どちらにせよ修理しなければならなくなります。

フロントガラスの修理はいくらかかる?

それでは、実際にフロントガラスを修理する場合にはどの程度の費用が掛かるのかを考えてみましょう。もちろん、修理費用はどこに依頼するのかや、傷の程度によって異なりますので、ここで紹介する金額などは参考として、きちんと見積もりを取るようにしましょう。

傷が小さい場合の修理費用は?

飛び石などでフロントガラスに傷がついた場合、早期に修理に出せば傷も小さくそこまで高額な費用は掛かりません。小さな傷であれば、フロントガラスを交換するのではなく、ガラスリペアで修復可能だからです。ガラスリペアで修理する場合、一般的な費用は15,000円~程度の費用を考えておきましょう。
ただし、ガラスリペアで修理可能なのは上述の通り『小さな傷』の場合です。一般的には、500円玉(3cm)を超える様な大きな傷が入っている場合はガラスリペアでは修理することが出来ません。他にも修理不可となる傷があるので、以下を参照ください。

ガラスリペアでは修理できない傷

  • 直径3cmを超える様な傷
  • 複雑な形状をした傷
  • サッシから近い位置(10~20cm程度)の傷。振動で割れてしまう可能性がある為
  • デフロスター風が当たる位置の傷は、温度変化で再び割れる可能性がある為、修理不可

全面交換が必要な場合は高額になります。

上記に上げたような、ガラスリペアでは修理不可能な位置にある傷の場合、フロントガラスの全面交換となります。因みに、ドライバーの目線位置に傷が入っている場合は、修理可能だとしても視界確保を理由に全面交換を勧められます
フロントガラスの全面交換が必要になった場合には、もちろんですがその修理費用は高額になってしまいます。全面交換の場合は、カーナビやテレビのアンテナなども貼り直しになり手間もかかりますし、交換用のフロントガラスなど部品代も高額になりますので当たり前ですね。
フロントガラスの全面交換が必要になった場合、出来るだけ費用を抑えたいと言うのであれば、新品の純正のガラスを使用するではなく、中古の純正ガラスを利用したり、JIS規格を通った社外品を利用すれば多少のコストカットは可能になるでしょう。一般的な修理費用は以下をご参照ください。

ガラスの種類 修理費用 目安
純正ガラスを利用する場合 約10万円~
社外品・標準ガラスを利用する場合 約8万円~
純正・中古ガラスを利用する場合 約7万円~

上記金額はあくまでも一般的な修理費用ですので、実際は近くの整備工場などにきちんと見積もりを取りましょう。

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飛び石の修理に車両保険って使える?

それでは上記の様な『飛び石』被害でフロントガラスの修理を行う場合、加入している車両保険は利用できるのかも考えてみましょう。
答えから言ってしまうと『使用できる!』です。飛び石による自動車のフロントガラスの修理費用は、「飛来中の他物との衝突」と考えられるため、エコノミー型、一般型どちらの車両保険でも対応可能です。ただし、注意が必要なのは、飛び石による自動車のフロントガラス修理に車両保険を利用すると、「1等級ダウン事故」として扱われるため、翌年はペナルティーを受け、保険料が上がってしまいます。
飛び石被害は、元々「等級据置事故」として扱われていたのですが、2012年の10月1日の法改正以降は「1等級ダウン事故」扱いとなっています。本来1等級進むはずの保険が1等級ダウンとなるので、2等級の違いが出てしまいます。保険料もそれなりに上がってしまうので、車両保険を利用するかはよく考えましょう。

まとめ

今回は、高速道路を走行中に前方から小石が飛んでくる『飛び石』被害でフロントガラスが傷ついた時、修理が必要なのか?またその修理費用はどの程度なのかをまとめてご紹介しました。
本稿でもご紹介している通り、『飛び石』でついてしまった傷は、まだ小さいうちに修理すればそこまで高額な費用が必要なく修理できますので、出来るだけ迅速に修理するようにしましょう。「小さな傷だからいいや!」等と考えて放置してしまうと、いつの間にか傷が広がり、高額な修理費用が必要になる可能性もあるのです。
因みに、カー用品店などに行けば、DIYでフロントガラスを修理できるようなガラスリペアキットも販売されていますので、手先の器用さなどに自信がある方は自分で修理するのもありかもしれませんね。ガラスリペアキットは、安い物であれば1,000円以下で販売されているものもあるので、格安で修理することも可能です。ただし、DIYでの修理は自己責任で行ってください!修理が高い場合は廃車買取の無料査定を検討することをおすすめします。