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レストア番組の金字塔!名車再生!クラシックカー・ディーラーズの魅力

車と娯楽

芸能人が愛車を紹介する番組から、車の走行テストをする番組と、車番組は数多いですが、古くなってしまった車を再生し再販するレストア番組も根強い人気を誇っています。

レストア番組は数え切れないほど存在しますが、その中でも最も人気なのは「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」ではないでしょうか。

この番組を知らない人のためにも、なぜこれほどまでこの番組が愛されているのかを、皆さんにご紹介したいと思います。

高価買取

「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」概要

※売買担当のマイク・ブルーワー氏

本番組がシリーズを開始したのは2001年であり、2018年現在15年以上続く長寿番組です。マイク・ブルーワーが売りに出されている中古車を買い、それをレストア(再生)してオークションなどで売るといった流れです。タイトルに「クラシックカー・ディーラーズ」とありますが、2000年代の車も扱っています(邦題では「クラシックカー・ディーラーズ」とありますが、原題は「Wheeler Dealers」です。

シーズン12までは制作局の本拠地であるイギリス国内で行っていましたが、2015年以降はアメリカのカリフォルニアに拠点を移しています。

クラシックカー・ディーラーズの特色は、車のレストアそのものに主眼を置いているところに集約されます。「トップ・ギア」や、日本で制作している芸能人の歴代愛車紹介番組でもそうですが、車番組であっても主軸は人間ドラマのため、車の塗装やフレームの切断はカットされます。そのような他の番組ではカットするであろう場面をクラシックカー・ディーラーズでは見ることができます。

「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」の魅力

エドはテレグラフのインタビューにて、「もしも予算がないのならどうしたいか?」という質問に様々な回答をしてます。

まず、予算が「ゼロ」である場合は、まったくルーフをなくしてみたい。ボディを真っ二つにしてみたいと答え、逆に予算が無制限である場合は、中古車だけの島をつくりたい。メリーゴーランドの中古車バージョンをつくりたい、水中と陸上の両方で使える車を作りたいなど、空想力豊かに答えています。

車の整備とレストアは全く違っており、日本の整備士は多くの場合、古いクルマは扱えません。主に新車の整備に特化しているのが整備士です。アント・アンステッドとエド・チャイナの仕事振りは完璧とは言えませんが、アイデアの豊富さと引き出しの多さ、チャンレンジ精神、そしてなによりも対応可能範囲の広さが偉大です。

また、出そうと思えばいくらでも予算が出せるのに、実際のレストア事業として成立させようとする姿勢も高く評価されています。

半分は演出と言われていますが、アントとエドは頻繁に予算でもめていました。スズキのSJ410をレストアする際に、塗装と内装の予算をいかにして抑えるか2人は揉めに揉めました。

また、予算をたびたびオーバーしてしまうのもこの番組の魅力でしょう(ただし、最近になって慣れたのか赤字回はどんどんレアになりました)。旧車だとパーツの入手自体が困難です。アメ車なら比較的容易に手に入ったりしますが、パーツが見つかったはいいものの、オークションで高値で競らねばならなくなり、結果赤字になってしまうこともありました。

人間ドラマに主軸が置かれた番組ではありませんが、車に関するお役立ち情報、射幸心(しゃこうしん)、失敗と成功などを、過剰な演出なしに淡々と見ることができる。それが当番組の魅力と言えるでしょう。

エド・チャイナがいなくとも面白いクラシック・カーディーラーズ

※エド・チャイナ氏

エド・チャイナはシーズン13を機に、番組を下りました。番組の制作会社が、エド・チャイナの出演シーンや、車の作業シーンを削ろうとし、それで衝突したためです。それまでエドが座っていたポジションには、アントが代わりに入りました。

降板まではそれほどドラマがあったわけではなく、シーズン13からの新制作会社であるヴェロシティが、「この要素は削る必要がある」と語ったところ、エドは頑なに受け入れなかったそうです。エドは降板後しばらく表舞台から姿を消すので、丁度良い機会だと休息をとった可能性もあります。

「トップ・ギア」は、ジェレミー・クラークソンの降板から視聴率低下と視聴者からの不評に歯止めがききませんが、「クラシックカー・ディーラーズ」にそれほど影響はありません。依然として評判はよい状態です。番組というのはキャストが少しでも変わると評判がガタ落ちするのが常ですが、なぜなのでしょうか?

まず、アント・アンステッドがホストそしてレストア師として有能なことが上げられます。アントは番組中に台本上の流れから外れて、しばし各車メーカーの歴史などを熱狂的に語るのですが、本当の車オタクなのが功を奏していると言われています。アントがターボシャフトとターボチャージャーをばらしながら、仕組みと組み立て方について実際のパーツを見せながらわかりやすく解説するシーンがあるのですが、普通の人にはできない芸当です。

また、装いを変えるためにシーズン14から本拠地をカリフォルニアに変えたのも好転しました。もともとアメリカは車のレストア/修理文化が盛んであり、パーツが手に入りやすい状況にあります。パーツが豊富になり、より自由なことができるようになりました。

シーズン14以降の「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」

番組の撮影拠点がカリフォルニアに移り、レストア番組からより飛躍した、チャレンジの多い企画に取り組むようになりました。人間ドラマを見せる番組ではありませんが、それまではエドとアントとマイクのやり取りが中心だったのが、エアロパーツを付けて走行速度を上げてみせたり、よりチャレンジングになりました。

アントとエドの人間性が、それほど違わなかったのも、新体制への移行をスムーズにしたと言われています。

2018年に15周年を迎えた本番組ですが、番組の基本構成は変わっていません。しかし、時代が変わりつつあり、電気自動車やハイブリッド車が隆盛しています。しかし、メカニック担当であるアントは、日産のリーフやトヨタのプリウスをレストアする気はないとしており、あくまでも電気がそれほど介在しない車のレストアに固執する予定のようです。

マイクが買う車の基準は、それが「クラシック・カー」に足りうるかが大きなファクターです。日本車が嫌いなわけではなく、マツダのロードスターはレストアしています。マイクは「インディペンデント」のインタビューにて、「車を公園で走らせたとき、人々が振り返る車」であることが大切だと語っています。オーナーであることを誇れる車でないとダメだそうです。

エド・チャイナのその後

2018年に、エドはYouTubeにて自身のレストア番組を始めました。形式としてはジェイ・レノのカーコレクション紹介と似ていますが、それにレストア要素が加わった感じです。エピソード1ではフォルクスワーゲンのゴルフを40分たっぷりと使ってレストアしています。もしかすると、多少エンターテイメント要素が減少しようと、マイクの売買シーンもない、本当のレストア番組を作りたかったのかも知れませんね。

2018年にエピソードを1つ発表してから、2018年の11月現在でも次エピソードの更新がありませんが、ファンはクビを長くして更新を待っています。

まとめ

レストア番組は数多くありますが、色々見てくると差別化のために異なる点が番組ごとにあることに気づくでしょう。なにを重視するのかは人それぞれですが、「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」が一つの金字塔であることは間違いありません。

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