皆さんは、「廃車後の自動車の行方は?」と聞かれたときにはどのようなイメージを持っていますか?ほとんどの方は、その自動車をスクラップにすることを思い浮かべるのではないでしょうか。
そもそも廃車にするような自動車は、中古車として売却が出来なかった自動車だと考えられますので、年式がとても古い…、10万km以上走行している過走行車…、修復歴がある自動車…等、誰が見ても「この自動車はもう使えないな。」と考える様な物です。したがって、冒頭でもご紹介した通り、ほとんどの人は「スクラップにしているのだろう」と考えるものですが、実はこういった自動車でも結構な台数が輸出され、今でも海外で大活躍しているのです。
今回は、いまいち知られていない『廃車後の自動車の行方』についてご紹介していきたいと思います。

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廃車=スクラップは間違い!

自動車の廃車と聞けば、多くの方はその自動車をスクラップにすることを思い浮かべるかもしれませんが、その認識は間違いです。自動車の廃車とは、正確には『自動車の登録を抹消する手続き』の事を指しており、その方法も状況によって様々です。一般の方の間に『廃車=スクラップ』と言う認識が広がっているのは、廃車手続きの一つ『永久抹消登録』のイメージが強いせいでしょう。
まずは、一般的な廃車手続きを以下にご紹介しますので、覚えておきましょう。

  • 永久抹消登録
    二度と使用しない自動車など、永久に公道で走れなくする廃車手続きです。永久抹消登録は解体(スクラップ)を前提としている為、『廃車=スクラップ』に認識が広がったのだと言われています。
  • 一時抹消登録
    長期出張や長期入院など、しばらく自動車を使用しない場合に行う廃車手続きです。一時抹消登録中は、公道で走行することはできませんが自動車税の支払いをストップできるなど金銭的なメリットがあります。自動車が必要になった場合、再登録すれば再度公道での使用が可能になります。もちろん自動車の解体は伴いません。

一般的な廃車手続きは上記の様な物があり、全ての自動車がスクラップになる訳ではないのです。また、一般の方の間にはほとんど知られていないかもしれませんが、自動車を輸出する為の抹消登録もあるのです。
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輸出する為の抹消登録とは?

自動車の廃車手続きで、一般的な方法と言えば上記の2種類となります。これらの抹消登録は『日本の公道を走らない自動車』に対して適応されるもので、海外へ自動車の輸出をしようと考えた場合には別の抹消登録を行わなければなりません。
これは『輸出抹消登録』と言われる廃車手続きで、平成17年7月1日以降、船積み予定の自動車(大型特殊自動車及び被牽引車を除く)の場合は、輸出抹消登録を行い、運輸局から「輸出抹消仮登録証明書(輸出予定届出証明書)」の発行を受ける必要があるのです。
輸出抹消登録を行えば、自動車リサイクル料金の支払いが免除され、既に支払っている場合には還付を受ける事ができます。ただし、自動車の解体は行いませんので、車検期間が残っていたとしても自動車重量税の還付などは受け取れません。

『輸出抹消仮登録証明書(輸出予定届出証明書)』有効期間は交付から6ヶ月です。この期間内に自動車の輸出を行わなかった場合には、15日以内に『輸出抹消仮登録証明書(輸出予定届出証明書)』を返納しなければなりません。

日本では廃車になるような自動車でも海外では人気!?

ここまでは、廃車手続き方法についてご紹介してきましたが、様々な廃車方法があって驚いたと言う方も多いかもしれませんね。また、近年では日本の自動車メーカーが海外に工場を作って製造を行っている時代ですし、『輸出抹消登録』なんてする人いないのでは?と思った人もいるかもしれませんね。しかし、その考えは大間違いです。
実は、日本国内では「もう使えない…」と判断されるような自動車であっても海外では非常に人気が高いのです。一般的に、日本国内では『10年 or 10万km走れば買い替え』等と言われ、まだまだ動くような自動車であっても、このような自動車の価値は激減してしまいます。また、年式が古い自動車等は環境負荷が大きく、自動車税等の税金の税率が上がるなどユーザー視点で見てもデメリットが大きいように見えるのです。
しかし、この考えは海外では全く異なり、『10年 or 10万kmを基準に処分とか考えられない!』と言われるほど、日本の自動車購入サイクルは異常だと言われるのです。したがって、日本で需要がないような自動車であっても、海外からすると「日本でメンテナンスされていた自動車を売ってくれるなんてホントですか!?」といったレベルで、非常に需要が高いのです。
そもそも、海外で自動車が走る環境は、道路も整備されていないような砂漠やジャングルです。しかし、日本国内ではそのような過酷な環境など考えられませんし、常に状態の良い公道を走っています。その為、海外から見れば総走行距離が多い自動車でも『この上なく状態のよい中古の日本車が買える!』と非常に人気が高いのです。

2017年における中古車の輸出台数

最後に、海外に輸出されている中古車がどれだけあるのかについてご紹介しておきます。日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)が集計した2017年1~12月の中古車輸出台数は、なんと129万7660台だったそうです。輸出台数が多い国を見てみると、

順位 国名 台数
1位 アラブ首長国連邦 144,326
2位 ニュージーランド 135,238
3位 ミャンマー 100,146

上記の様になっています。2017年の中古車輸出台数は、リーマンショック前の2008年に記録した134万7026台に次ぐ多さだったそうです。驚くほどの数の中古車が海外へ輸出されているとわかりますね。
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まとめ

今回は、廃車後の自動車の行方についてご紹介してきました。自動車の廃車とは言っても、全ての自動車がスクラップにされるわけではなく、これほど多くの自動車が海外に輸出されているとは驚きではありませんか?もちろん、こういった自動車の形を保って輸出される以外にも、分解されパーツとして輸出されるものを含めればもっと多くの自動車が輸出されている事でしょう。
これほど中古車の輸出台数が多い理由には、日本と海外での『自動車を処分する基準の違い』が大きく関わっており、海外では『10年or10万km』等といった基準で処分する日本の購入サイクルは異常にハイペースだとみなされています。確かに耐久力や信頼性の高い日本車は、きちんと整備することで、10万km程度で動かなくなるといった事はほとんどないでしょう。「環境への負荷」うんぬんが叫ばれて、自動車の開発がどんどん進んでいる現在ですが、まずはこういった認識から変える事もとても重要なのではないかと筆者は思います。